全国のドクター9,336人の想いを取材
クリニック・病院 158,521件の情報を掲載(2024年5月20日現在)

  1. TOP
  2. 埼玉県
  3. 戸田市
  4. 戸田公園駅
  5. 医療法人慶承会 公園の街クリニック
  6. 心臓に特化した検査で心疾患の早期発見へ健康寿命の延伸を

心臓に特化した検査で心疾患の早期発見へ
健康寿命の延伸を

公園の街クリニック

(戸田市/戸田公園駅)

最終更新日:2024/04/03

公園の街クリニック 心臓に特化した検査で心疾患の早期発見へ 健康寿命の延伸を 公園の街クリニック 心臓に特化した検査で心疾患の早期発見へ 健康寿命の延伸を
  • 保険診療

「人生100年」という言葉をよく耳にするようになった現代。この言葉を意識して生活している人はどれくらいいるだろう。そもそも、「人生100年」を健康に生きるためには何が必要なのか。働き世代の多い戸田市で地域医療に尽力する、「公園の街クリニック」の田畠慎哉院長は、「がんに比べると予防しやすいといわれる心疾患を防ぐことが大切です」と話す。病気の兆しを早期発見するために、健康診断の受診に加え、年齢や必要に応じて心臓の精密な検査を受けることが鍵になるという。そこで、日本循環器学会循環器専門医として心疾患に詳しい田畠院長に、健康寿命を延ばすために重要な「心臓に特化した検査」について、話を聞いた。

(取材日2023年8月7日)

働き世代こそ「心臓に特化した検査」を行うクリニックで健康診断を受け、健康長寿の基礎をつくることが重要

Q心臓に特化した検査とはどんなものですか?
A
公園の街クリニック 検査の機器が充実しており、幅広い検査に対応可能

▲検査の機器が充実しており、幅広い検査に対応可能

一般的に、心臓の状態を調べる検査や、冠動脈という心臓に栄養を送る血管の危険度をチェックする検査を指します。基本的な検査としては、安静時心電図、運動負荷心電図、ホルター心電図などの心電図、心臓超音波、頸動脈超音波といった超音波、また、冠動脈造影CT、心臓MRI、心臓PET-CT、血液検査などが挙げられます。当院の場合は、ホルター心電図検査、心臓超音波検査、血液検査に対応しており、必要に応じて、冠動脈造影CT、心臓MRI検査も行います。具体的な症状がなくても、心疾患の危険因子である高血圧、糖尿病、高脂血症、肥満、喫煙者に当てはまり、年齢が50代以降の方については、一度受診するといいでしょう。

Q心臓に特化した検査を受けるメリットを教えてください。
A
公園の街クリニック 循環器内科に精通した田畠院長が診察を行う

▲循環器内科に精通した田畠院長が診察を行う

最大のメリットは、健康診断や人間ドックではわかりにくい、無症状の心疾患の早期発見につなげられることです。きちんと対応できれば、突然死の回避も期待できるでしょう。心臓に特化した検査で調べられる対象は主に5つに分けられます。狭心症や心筋梗塞といった「虚血性心疾患」「高血圧性心疾患」、肥大型心筋症や拡張型心筋症などの「心筋疾患」「心臓弁膜症」、そして不整脈やその原因となるBrugada症候群などによる心電図異常です。通常の健診では安静時の心電図を調べるので、これらの心疾患を見つけることは困難だと思います。心疾患の早期発見には、がんの発見に重きを置く健診とは別に、専門の検査を受けることが鍵となります。

Qどんな人がどういったタイミングで受診するべきでしょうか?
A
公園の街クリニック 検査を行うことで予防にもなると話す田畠院長

▲検査を行うことで予防にもなると話す田畠院長

家系に心臓病の人がいる方をはじめ、先ほどふれたとおり、高血圧、脂質異常症、糖尿病といった生活習慣病の方、肥満や喫煙者、また、過度にストレスがかかっているような方も受診するといいかもしれません。年齢としては、50歳が一つの目安になるでしょう。 50歳以降の日本人の死亡原因は、第1位の悪性新生物に続く第2位が心疾患だという調査もあるため、検査で調べて、予防していくことが重要です。検査を受ける頻度に関しては、初回受診時に異常がない方や、上記に挙げたハイリスク群に含まれない方は、2〜5年に一度の受診でいいと思います。それ以外の方は、循環器専門の医師に相談していただきたいですね。

Qこちらで行っている心臓に特化した検査について教えてください。
A
公園の街クリニック 働き世代の検診後の悩みにも対応している

▲働き世代の検診後の悩みにも対応している

当院の場合は、健診の心電図の結果により、まずはホルター心電図、心臓超音波検査、血液検査を行います。ホルター心電図の検査では、小型の心電計を装着したまま日常生活を送っていただきます。総心拍数や平均心拍数に加え、24時間の心電図を記録できるため、一過性の不整脈などを含めて確認していきます。また、心臓超音波検査は、心臓弁が正しく開閉しているか、心臓弁が閉じる際に血液の逆流があるかや逆流の程度、血流が正常か、について判定できる検査です。血液検査では、NT-proBNP、CK-MB、トロポニンなどを測定します。これらの検査結果に応じて、さらに冠動脈造影CT、心臓MRI検査を行うようにしています。

Q心臓に特化した検査は保険診療の対象ですか?
A
公園の街クリニック 健診後の二次検診としての受診も多い

▲健診後の二次検診としての受診も多い

原則として、症状のない方が心疾患の有無やリスクについて調べる目的で受けるのであれば、保険適用外になります。ですが、当院の検査の場合は基本的に、人間ドックや自治体による健診で「胸痛を認める」「不整脈がある」として要精密検査となった方を対象にしているため、保険適応となります。自由診療で行われるような多様な検査を一括で行うのと違い、保険診療による検査では、患者さんごとに必要と思われる検査から受けていただく流れです。循環器専門医である私が心電図異常を確認した上で、一人ひとりに合わせた検査計画を立て、心疾患の早期発見に努めています。

ドクターからのメッセージ

田畠 慎哉院長

循環器専門医がいる特徴を生かし、当院で健診を受けて心電図異常が見つかれば、そのまま心臓に特化した検査を保険診療で受けることが可能です。心電図異常を指摘されても、後日の受診が面倒で放置される方も多いことを考えると、心臓の精密検査を行うクリニックで健診を受ける意義は大きいといえます。がんや認知症と比べ、心疾患は検査結果を予防につなげやすい病気です。人生100年時代の基礎をつくるためにも、早期発見が何より重要ですから、健診で問題が見つかった方はもちろん、50歳を目安に心臓の検査を受けていただけたらと思います。当院では、健診と心臓に特化した検査の両方を行っていますので、ぜひお気軽にご相談ください。

Access