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大人の患者も増加中のアトピー性皮膚炎
自己判断せず治療の継続を

阪神尼崎駅前皮フ科スキンクリニック

(尼崎市/尼崎駅)

最終更新日:2023/10/13

阪神尼崎駅前皮フ科スキンクリニック 大人の患者も増加中のアトピー性皮膚炎 自己判断せず治療の継続を 阪神尼崎駅前皮フ科スキンクリニック 大人の患者も増加中のアトピー性皮膚炎 自己判断せず治療の継続を
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子どもだけでなく、大人でも悩んでいる人が多いアトピー性皮膚炎。厚生労働省の「患者調査」によると、アトピー性皮膚炎の患者は増え続けており、現在その数は50万人以上にも上る。この病気の特徴として挙げられるのが、症状の改善と悪化を繰り返しやすいことだ。そのため、良くなったと感じても途中で治療をやめず、継続して症状をコントロールしていく必要がある。最近では新しい薬も登場し、治療法の選択肢も広がっているという。長く付き合う病気だけに、そうした先進の治療法も取り入れるクリニックであれば相談しやすいだろう。今回は、アトピー性皮膚炎の患者が多く通う「阪神尼崎駅前皮フ科スキンクリニック」の加藤健一理事長に、この病気の基本知識や治療法について話を聞いた。

(取材日2023年9月22日)

ライフステージの変化に伴い発症することも。症状に応じた適切な治療の継続が重要

Qアトピー性皮膚炎とはどのような病気でしょうか?
A
阪神尼崎駅前皮フ科スキンクリニック さまざまな要因が考えられるアトピー性皮膚炎

▲さまざまな要因が考えられるアトピー性皮膚炎

強いかゆみを伴う湿疹が、体のいろいろな場所に現れるアレルギー疾患です。湿疹が出やすい場所は、小児と成人では傾向が異なりますが、主に目・口・耳の周囲、おでこ、首、手・足の関節といった部分ですね。良くなったり悪くなったりを繰り返す傾向が見られます。原因はまだ完全にはわかっていませんが、患者さんは「アトピー素因」を持っているとされます。これは、ご本人やご家族にアレルギー疾患があったり、IgE抗体と呼ばれるアレルギー反応を引き起こす抗体ができやすかったりする体質のこと。加えて、皮膚の乾燥やバリア機能の低下、アレルゲンというアレルギーの原因物質、ストレスなどの要因が関与しているとも考えられています。

Q大人のアトピー性皮膚炎も増えていると聞きました。
A
阪神尼崎駅前皮フ科スキンクリニック 患者一人ひとりのライフスタイルや症状に応じた治療を心がける

▲患者一人ひとりのライフスタイルや症状に応じた治療を心がける

成人以降に初めて症状が現れる方や、成長過程で治ったと思っても、また再発する方もいらっしゃいます。大人になると誰もが、就職や結婚など生活環境が大きく変わる出来事に直面します。仕事や人間関係のストレス、妊娠・出産によるホルモンバランスの変化といったことが発症や症状悪化の引き金になることもあるでしょう。症状の出方には波があるため、継続して治療していくことが大切です。忙しいからと通院をやめたり、自己判断で薬を中断したりすると悪化して治りにくくなる恐れがあります。大人でも悩んでいる方は多いですが、重症化してやりたいことができない、ということがないようお力になりたいですね。

Qどのような治療をするのでしょうか?
A
阪神尼崎駅前皮フ科スキンクリニック 先進の治療にも対応可能

▲先進の治療にも対応可能

ステロイド剤や非ステロイド剤といった外用薬を使うのが基本となります。いまだにステロイドの使用に抵抗を感じる方もいらっしゃいますが、適切に使う分には心配する必要はない治療法だと知っていただきたいですね。また、皮膚を乾燥させないために保湿も重要です。さらに、症状には環境要因が関わるとされているので、カビ、ハウスダスト、ダニ、犬や猫の毛、食物といったアレルゲンを除去できるかも鍵になります。アレルギー検査で、どのアレルゲンが関わっているのか調べることも欠かせないでしょう。薬で炎症を抑え、スキンケアでしっかり保湿、そして、症状を悪化させないようアレルゲンを排除、この3つを行うことが重要です。

Q継続的な治療が必要なのですね。
A
阪神尼崎駅前皮フ科スキンクリニック 幅広い診療経験をもとに、症状の改善をめざす

▲幅広い診療経験をもとに、症状の改善をめざす

そうですね。アトピー性皮膚炎の治療では、完治を目標に置くのではなく、「薬を使わなくても症状がコントロールできる状態」や、「軽い症状はあっても急に悪化するようなことはほぼない状態」をめざして、治療していきます。お伝えしたとおり、治療では炎症の悪化を抑えるためにステロイド剤を使うことが多いですが、湿疹が改善傾向にあると感じても、皮膚の深い部分ではまだ状態が治まっていないということはよくあります。自己判断で中断してまた悪化する、というサイクルになってしまわないように、専門的な知識を持つ医師のもとで、塗る量や回数を徐々に減らしていけると良いでしょう。

ドクターからのメッセージ

加藤 健一理事長

アトピー性皮膚炎は完治をめざすことは難しい病気ですが、一方で新しい治療法が登場してきており、以前に比べて選択肢が広がってきました。炎症物質の働きを抑える目的で使う生物学的製剤の注射療法もその一つです。大規模病院を中心に行われていましたが、現在は当院でも受けていただけるようになりました。保険適用の治療ですが薬剤代が高いため、高額医療制度のご紹介も含めてご提案しています。アトピー性皮膚炎の症状は患者さんごとに差が大きいため、一人ひとりの状態に合わせ、適切な治療を行うことが重要です。患者さんのご要望も踏まえて治療にあたっていますので、悩んでいる方はぜひご相談いただけたらと思います。

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