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家族のいびき、重症化する前に受診を
睡眠時無呼吸症候群の治療

耳鼻咽喉科サージクリニック老木医院

(和泉市/和泉中央駅)

最終更新日:2024/02/16

耳鼻咽喉科サージクリニック老木医院 家族のいびき、重症化する前に受診を 睡眠時無呼吸症候群の治療 耳鼻咽喉科サージクリニック老木医院 家族のいびき、重症化する前に受診を 睡眠時無呼吸症候群の治療
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家族の睡眠時のいびきが大きくて眠れない、夜中に呼吸が止まっているといったことはないだろうか。そんな症状があれば、一度「睡眠時無呼吸症候群」を疑ってみてほしい。睡眠中に鼻や喉が詰まって十分な酸素を体内に取り込めなくなる病気だが、眠っている間に起こるため本人に自覚は少なく、放置していると日中に眠くなるばかりか、高血圧や心筋梗塞、脳卒中などのリスクも高めるといわれている。原因もさまざまで、根治が難しいケースも多いという。「もし鼻詰まりが原因である場合は、手術で解消をめざすこともできます」と教えてくれたのは「医療法人hi-mex 耳鼻咽喉科サージクリニック老木医院」の理事長である老木浩之先生。今回は、睡眠時無呼吸症候群について広く治療に取り組む老木理事長に詳しく話を聞いた。

(取材日2024年1月15日)

睡眠時無呼吸症候群は放置せずに早めの受診を。鼻詰まりが原因の場合には手術による治療も

Q睡眠時無呼吸症候群とは、どのような病気でしょうか?
A
耳鼻咽喉科サージクリニック老木医院 自覚症状がないため、家族が気づき来院する人が多い

▲自覚症状がないため、家族が気づき来院する人が多い

睡眠時無呼吸症候群とは、寝ている間に何度も呼吸が止まってしまう病気です。年齢を問わずさまざまな世代でみられ、肥満や加齢などによって、鼻や喉など空気の通り道が塞がってしまうことで起こります。呼吸が止まっている時間は短ければ数秒ですが、長い人では2分近く止まる人もいます。ほとんどの人は自覚がなく、夜中に何度もふと目が覚めたり、朝起きた時に頭痛がひどかったり、家族からの「いびきがうるさい」といった指摘で気づくことが多いようです。ひどくなると強い眠気や倦怠感から集中力が低下し、仕事中にも関わらず寝てしまうなど、社会性そのものが失われるといった困った事態も生じてきます。

Q重篤化する可能性もあるそうですね。
A
耳鼻咽喉科サージクリニック老木医院 早めに検査をすることが早期発見・早期治療につながる

▲早めに検査をすることが早期発見・早期治療につながる

睡眠中に呼吸が止まると血液中の酸素濃度が低下するので、これを補うために心臓の働きが強くなり、高血圧になるといわれています。またそれにより動脈硬化が進み、不整脈や心筋梗塞、脳梗塞などの合併症を引き起こす可能性も高まります。一説には突然死の原因にもなっているのではないかといわれています。そもそも「目が覚めて、寝て」を繰り返すと、十分に休めていないので、脳や身体に大きな負担がかかります。この病気が原因で居眠り運転による交通事故が起こった事例もあるほどです本人は、よほどひどくならない限り、自覚することはできません。ご家族が、軽視せず、早めに専門とするクリニックへ受診するよう勧めてあげることが大切です。

Qどのような治療法があるのですか?
A
耳鼻咽喉科サージクリニック老木医院 経験豊富な医師が手術を担当

▲経験豊富な医師が手術を担当

睡眠時無呼吸症候群の多くは鼻詰まりや喉の狭さが原因で起こります。治療法としては、鼻にマスクを装着し、圧縮された空気を上気道に送り込んで、風圧で粘膜が気道を塞ぐのを防止することを図るシーパップ(CPAP)療法という方法が一般的です。効果が期待できますが、気道の塞がりを根本から治すものではありません。当院では、睡眠時の呼吸状態を判定するポリソムノグラフィ検査(PSG)のほかにも、ファイバースコープを使って上気道の状態を確認するなど、しっかりと検査・診断を行います。鼻の粘膜の腫れ・鼻中隔の湾曲などで鼻詰まりが原因となっている場合には、根本的解決をめざした、手術を含めた外科的治療の提案も行います。

Q手術の所要時間や手術中の痛みについては、どうですか?
A
耳鼻咽喉科サージクリニック老木医院 患者と相談しながら治療を進める

▲患者と相談しながら治療を進める

患者さんの鼻の状態によって異なりますが、湾曲した鼻中隔を真っ直ぐにして鼻詰まりを解消することをめざす鼻中隔湾曲症の手術や、腫れた粘膜やその下の骨を切除して鼻の通りを良くすることをめざす粘膜下下鼻甲介骨切除術などは、1時間~1時間半くらい。また鼻茸などができる副鼻腔炎、いわゆる蓄膿症のは、いくつかの手術を組み合わせて行うのですが、それでも2~3時間ほどで終わります。ほとんどの場合が全身麻酔で行われますので、手術中はほぼ痛みを感じません。また痛みだけでなく、当院では経験豊富なベテラン医師が手術に対応し、内視鏡やナビゲーションシステムといった先進機器を導入することで低侵襲な手術をめざしています。

Qこちらの手術の特徴は何ですか?
A
耳鼻咽喉科サージクリニック老木医院 丁寧な説明、患者との対話を大切に診療を行う

▲丁寧な説明、患者との対話を大切に診療を行う

短期滞在手術に力を入れて取り組んでいます。技術進歩により日帰りも可能な手術ができるようになりました。とはいえ、手術というのは患者さんとって大きなイベントで、術後は不安なものです。患者さんにより安心して過ごしてもらうために、看護師が常駐したクリニックで術後1泊してもらうことを基本としています。また、退院後も当日中に看護師がご自宅にお電話し、体調の変化や不安なことがないか確認します。医師に直接つながる電話番号もお伝えしますので、万が一の緊急時も安心です。単に手術という医療行為を提供するだけでなく、心のケアまで大切にして、患者さんに寄り添った医療を心がけています。

ドクターからのメッセージ

老木 浩之理事長

睡眠時無呼吸症候群の治療は耳鼻咽喉科以外にも内科や精神科などでも治療を行っていますが、診療を受ける際にはまず初めに耳鼻咽喉科を受診していただきたいと思います。睡眠時無呼吸症候群の治療の主流はシーパップ(CPAP)療法になってきており、この装置は鼻につけます。鼻づまりの評価と治療が後回しになると、再度耳鼻咽喉科を受診するという二度手間になってしまうケースも少なくありません。また当院ではできるだけワンストップの治療をめざし、多様な治療アプローチを行っています。鼻詰まりの改善をめざした手術にも、さまざまに対応しています。ご本人はもとよりご家族のご相談も受けつけていますのでぜひお気軽にご相談ください。

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