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老木 浩之 理事長の独自取材記事

耳鼻咽喉科サージクリニック老木医院

(和泉市/和泉中央駅)

最終更新日:2023/11/30

老木浩之理事長 耳鼻咽喉科サージクリニック老木医院 main

豊富な経験を生かし、良質な医療を提供したい──そう語気を強めるのは、「耳鼻咽喉科サージクリニック老木医院」の老木浩之理事長だ。大規模病院で研鑽を積んだ後の2001年、この思いの実現のために短期滞在手術を得意とする、幅広い症例に対応できる耳鼻咽喉科のクリニックを開院した。「豊富な経験と高度な技術を生かした医療を、多くの方にお届けしたいです」と真摯に語る老木理事長。インタビューでは診療体制や短期滞在手術へのこだわり、今後の展望などについて詳しく聞いた。

(取材日2023年10月27日)

経験豊富なベテラン医師が多数在籍する耳鼻咽喉科

まずは、医師をめざしてから開業までの経緯を教えてください。

老木浩之理事長 耳鼻咽喉科サージクリニック老木医院1

父が小児科の開業医だったり、兄が医学部へ進学したりと、私の周りには医師が多くいました。そのため自然と医師をめざしていました。実際に勉強を始めてみると、主体的に行動する私にとって、自分の道を極めることが重要な医師は天職だったのではないかと思います。それから近畿大学医学部へ進学。卒業後は神戸市立医療センター中央市民病院や府中病院など、さまざまな病院に勤務し、耳鼻咽喉科の先進医療を学び、多様な症例の治療に携わらせていただきました。勤務医としての経験は十分に積めたと感じた頃、開院という次のステージに進もうと決意しました。クリニックは大規模病院に比べると、マンパワーや設備・機器が限られます。その中で、自分のやりたい医療にどう取り組んでいくのかという点にやりがいを見出したことが理由です。

こちらではどのような診療を提供しているのでしょうか。

当院は耳鼻咽喉科を標榜しているクリニックです。耳鳴りや鼻詰まり、めまいなど、耳・鼻・喉に関する症状に幅広く対応しています。がんは集学的な対応が必要なことから当院では診断までですが、その他の耳鼻科診療はできる限り院内で完結するワン・ストップ医療をめざしています。より精密な検査・治療が必要な場合や、手術の前後はより自宅に近いクリニックを利用したいと患者さんが希望される場合もあることから、定期的に勉強会を開催するなどして、他院との連携の充実を図っています。医師同士の交流と情報交換は、質の高い診療連携と患者さんの信頼感や安心のためにとても大切なので、今後も引き続き取り組んでいきます。

診療体制について教えてください。

老木浩之理事長 耳鼻咽喉科サージクリニック老木医院2

現在在籍している医師は5人。曜日・時間ごとに分担し、診療にあたっています。医師同士でこまめな連絡、密な連携を取っているので、治療の途中で担当医師に変更があったとしても、継続した診療を提供していけるのです。スタッフは医師も含めて総勢50人ほどいます。というのも、スタッフには本院である当院と分院の「はるか耳鼻咽喉科」それぞれの場所で、交代制で働いてもらっているからです。どちらか一方の専属という形式を取らなかったのは、スタッフ一人ひとりに当グループ全体を見て状況を把握してほしい。そして「一体感」の強化につなげてほしいと考えてのことです。実際、本院と分院、お互いの勝手がわかっているので、連携がとてもスムーズに取れています。

質の高さと安全性を重視した短期滞在手術に力を注ぐ

特に力を入れている分野は何ですか?

老木浩之理事長 耳鼻咽喉科サージクリニック老木医院3

耳・鼻・喉の短期滞在手術に力を入れて取り組んでいます。手術機器と技術の進歩により身体への負担が減り、日帰りもしくは短期滞在の手術でもより安全性に配慮できるようになりました。体への負担は軽くなっていますが、手術機器の高度化によって逆に手術の技術はより緻密になっています。そのため大学病院にも負けない医療機器と設備をそろえ、看護師の教育等にも力を入れてきました。そんな姿勢が支持されたのか、徐々に実力ある医師が当院に勤務してくれるようになりました。当院の手術の特徴は、総合病院で手術経験を豊富に積んできた医師が担当するということです。質の高さにこだわった耳・鼻の手術を数多く実施しているため、豊富な手術経験で医師の技術はさらに上がるというわけです。

なぜ日帰りではなく短期滞在手術をメインにされているのでしょうか?

当院の手術は質が高く、日帰りでも問題ないという場合がほとんどですが、術後の安全性を高めるために短期滞在を推奨しています。術後のリスクは手術から時間がたてばたつほど下がっていくもの。逆をいえば手術を受けた当日が、一番リスクが高いと考えられます。その時間はすぐに医師や看護師が対応できる環境で過ごしていただきたいと思い、短期滞在を基本としています。こうした考えから当院では、入院中、快適に過ごしていただけるような入院施設をご用意しております。また夜間も必ず看護師が常駐しているので、万が一体調に異変が起きたとしても迅速に処置が可能です。さらに退院後は、当日に看護師から電話訪問を実施しています。その後も患者さんには医師に直接つながる電話番号をお伝えしてあります。気になる症状があればすぐにご連絡していただける体制が整っていますので安心して手術を受けていただければと思います。

スタッフさんの教育にも力を入れているとお伺いしました。

老木浩之理事長 耳鼻咽喉科サージクリニック老木医院4

はい。患者さんに、当院ならではの心地よい時間を過ごしていただきたいと考えています。そのためにはスタッフの力が必要不可欠です。単なる医療行為ではなく患者さんに満足してもらうということを大切にしています。例えば、治療をしたあとの生活や患者さんがしたいことはなんなのかを考えるグループワークなどを当院ではスタッフ教育として積極的に行っています。当院の理念でもありますが、スタッフは皆、自分の仕事に誇りをもち、自発的に仕事をしてくれているので、それが患者さんへの対応にもつながっているのでないかと思います。当院には優秀な医師がいますので安心して治療を受けに来てほしいですが、それでも手術前や後は、不安になることもあるかと思います。スタッフは患者さんにとってより身近な存在かと思います。なにかあれば信頼できるスタッフばかりですのでご相談いただければと思います。

丁寧な説明を大切に、「ジタバタする医療」を提供

診療時に心がけていることは何ですか?

老木浩之理事長 耳鼻咽喉科サージクリニック老木医院5

患者さんに信頼していただくことが大事だと思っています。そのため、説明は時間をかけて丁寧に行うように心がけています。例えば薬を処方する際、ただお渡しするだけでなく、どのような意図でその薬を提案しているのかをお伝えするようにしています。説明をしっかりとすることで患者さんの不安を和らげられるのではないでしょうか。例えば、この薬を飲んでも必ず効果が期待できるわけではないとか、薬で症状がなくなっても薬は飲み続けないといけないなど、治療効果の見込みについてもしっかりと説明するように心がけています。医療の限界や治療効果の不確かさをご理解いただくことも医師の大切な勤めなのです。

アレルギー治療にも注力されているそうですね。

現在、わが国で保険診療として認められている治療をすべて提供できることが当院の強みです。症状を抑える効果が期待できる、従来からの内服薬や鼻スプレー薬だけでなく、根治の可能性も望める舌下免疫療法、重症なスギ花粉症に対する抗IgE抗体注射、さらには鼻の粘膜を焼くレーザー治療があります。さらに重症な場合には、鼻水を引き起こす神経を鼻の中で切断する「後鼻神経切除術」や鼻詰まりの緩和を図れる「粘膜下下鼻甲介骨切除術」という手術も行っています。患者さんの症状や状況をしっかりと把握し、患者さんの希望に寄り添いながら、よりよい治療法の組み合わせを提案させていただきます。アレルギーで悩まれている方は、ぜひ当院へお越しください。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

老木浩之理事長 耳鼻咽喉科サージクリニック老木医院6

近年インターネットが発達し、誰でも気軽にさまざまな医療情報を手に入れられるようになりました。その一方、間違った知識を信じてしまう方が増えてきた印象があります。医療について興味を持ち、自分で調べていただくことはとても良いことだと思います。しかしインターネットにある医療情報は、すべてが正しいわけではないということを把握した上で見ていただきたいですね。また、間違った医療情報は、時に体調不良や命の危険につながることもあります。気になることがあれば、インターネットの情報だけで完結させるのではなく、必ず医師に確認していただきたいですね。当院では優秀な医師がいますので、なにか気になることがあれば気軽にご相談に来ていただければと思います。

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