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CTなどの検査を気軽に受けられる
地域の小さな総合病院をめざす

林外科医院

(宗像市/赤間駅)

最終更新日:2023/09/15

林外科医院 CTなどの検査を気軽に受けられる 地域の小さな総合病院をめざす 林外科医院 CTなどの検査を気軽に受けられる 地域の小さな総合病院をめざす
  • 保険診療

「検査を受けてみたいけれどそのためだけに受診がしにくい」「検査の予約をするためにまた別の日に通院するのは面倒」など、大きな病院ではなかなか相談しにくいものだ。赤間駅から車で3分ほどの場所にある「林外科医院」は、入院設備に加え、クリニックが運営する老人ホームがあり、訪問診療にも対応し、予防医療から看取りが必要な患者にも一貫して医療を提供できる体制を整えている。「当院では血液検査やエコー検査などはもちろん、CT検査をすぐに行える環境があります。“地域の小さな総合病院”をめざしているので、気軽にご相談してください」と語る林裕章理事長。そんな林理事長に同院が行う検査内容、また放射線科の読影を専門とする林由紀子先生の存在、そして看取りにおける検査の考え方などについて詳しく話を聞いた。

(取材日2023年8月31日)

精密なCT検査や胃カメラなどの充実の検査機器・診断体制で、命に関わる疾患も迅速に基幹病院へとつなぐ

QCTやエコー、血液検査など幅広い検査に対応されていますね。
A
林外科医院 「何でも対応できる科」として、さまざまな検査に対応する院長

▲「何でも対応できる科」として、さまざまな検査に対応する院長

血液検査では基本的な血球計測のほか肝臓や腎臓の機能、糖尿病に関わるヘモグロビンA1cなどを調べるための生化学検査にも対応し、必要な際にはその場で検査結果の説明が可能です。また、頭部・胸部・腹部など全身の状態を詳しく調べるためのCT検査、腹部や乳腺の様子を調べるためのエコー検査、胃カメラ、心電図検査、骨密度検査などにも対応しています。例えば「おなかが痛い」という患者さんに対して、その原因がどこにあるのかをある程度詳細に調べ、院内で治療が可能なのか、もしくは重篤な疾患が疑われる場合は近くの基幹病院をご紹介するべきなのかを迅速に判断できるよう、クリニックでありながら充実した検査体制を整えています。

Q検査がすぐに受けられる体制を整えられているのですね。
A
林外科医院 上部内視鏡検査(胃カメラ)に対応している

▲上部内視鏡検査(胃カメラ)に対応している

基幹病院ではCTなどが予約待ちになることが多いですが、当院では基本的にすぐに検査、読影が可能です。それには検査技師、そして放射線科の女性医師で副院長の由紀子先生の存在が大きいですね。放射線科の医師は、どの診療科目の読影も可能という頼りになる存在。私の専門領域である外科、特に腹部の二重チェックとしての役割はもちろん、脳や肺や全身の関節・筋・骨格系などであっても病変を見逃さないよう努めてくれています。緊急性の高い疾患が見つかった際には、適切に基幹病院に搬送できるよう体制を整えています。また私は麻酔科での全身麻酔などの経験もあり、静脈麻酔を用いて眠っての胃カメラ検査にも対応しています。

Q健康診断の二次検診としての役割も担っておられるとか。
A
林外科医院 先進の検査機器を取りそろえている

▲先進の検査機器を取りそろえている

健康診断の結果で「胃のバリウム検査で異常があったため精密検査を受けてください」と促されことがある方もいらっしゃると思います。そのような方には胃カメラをお勧めします。各検査にはそれぞれ得意分野があり、肺・肝臓・膵臓・胆嚢・子宮や卵巣などの検査はCT検査が向いています。ある程度以上の大きさのがんはCTにも映りますし、リンパ節などに転移したがんの発見や、急性虫垂炎などもCTの得意分野です。またエコー検査はCTと違い、診察中にでもすぐに横になっていただくだけで腹部や頸部、乳腺の検査が行えることがメリットです。各検査をうまく組み合わせたり、他院での大腸カメラ検査を勧めるなどの柔軟な対応も心がけています。

Q患者さんの病状などに応じて検査を使い分けるのですね。
A
林外科医院 日本医学放射線学会放射線科専門医の資格を持つ医師が在籍

▲日本医学放射線学会放射線科専門医の資格を持つ医師が在籍

それができるのも当院の大きな強みですね。検査によって胸の痛みの原因が逆流性食道炎であるとわかることもあれば、腹痛の原因が心筋梗塞であることがわかるケースも実は多くあります。私も由紀子先生も大学病院などでたくさんの症例を見てきた経験がありますから、それらの経験を十分に生かし、患者さんの訴え、そして検査結果から浮かび上がる疾患を見逃さないという点を、常に肝に銘じて診療や検査にあたっています。「おなかが痛いのが気になるけど、病院に行っても待ち時間が長いだけだし……」と諦めるのではなく、幅広い検査に対応したかかりつけ医のもとで、緊急性の有無など、今後の治療の道筋を見つけるのも本当に大切なことなのです。

Qこちらのクリニックには入院設備も備えていると伺いました。
A
林外科医院 「小さなことを見逃さず、責任と愛情をもって接する」医療を提供

▲「小さなことを見逃さず、責任と愛情をもって接する」医療を提供

「最期まで林外科に診てもらいたい」という患者さんが非常に多く、当院でも入院や訪問診療にも対応しています。看取りの時期に差しかかった患者さんの場合、検査自体が負担になることも。しかし当院で入院されている患者さんなら移動もほとんどないため、検査が必要になったとしても体に負担がかかりにくい環境になっています。またご本人に加え「この時期に無理に検査をさせたくない」などのご家族のご意向は必ず尊重します。最低限必要な検査をお願いすることはありますが、ご本人だけでなく、ご家族が最も後悔がない時間を過ごせるように尽くす、これが当院の理念であり、私もスタッフも常に心にとどめていることです。

ドクターからのメッセージ

林 裕章理事長

先進の検査機器、放射線科の医師という読影の専門家、そして幅広い疾患に対応する外科の医師がそろった当院は「地域の小さな総合病院」をめざしています。またそこには常に「患者さんとそのご家族のために」と率先して行動するスタッフの存在も欠かせません。検査はご自分の体を知るための“入り口”です。二次検診なんて面倒だと思われるかもしれませんが、ご自分の体、ご家族の体を守っていくためにも、ぜひ近くのかかりつけ医で受けられる検査に目を向けてみてほしいと思います。今後も医療やその他の形を通じ、林外科医院として何ができるかを常に考え、実践し、この宗像市が誰からも愛される地域であるよう貢献していくつもりです。

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