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日帰り白内障手術
アイフレイル対策にも有用

荒川眼科医院

(北九州市八幡西区/黒崎駅)

最終更新日:2024/03/19

荒川眼科医院 日帰り白内障手術 アイフレイル対策にも有用 荒川眼科医院 日帰り白内障手術 アイフレイル対策にも有用
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目の中でレンズの役割をしている水晶体は、その名のとおり、もともとは透明な組織。それが年齢とともに曇って汚れてきた状態を「白内障」という。「人によって白内障が進むスピードや程度は違うものの、ほぼ100%の人が発症するものだと考えていいと思います」と話す、「荒川眼科医院」の荒川聡院長。そしてこの白内障、高齢の人だけの病気ではないらしい。「原因は加齢だけではなく、リスクがあれば30代でも急激に進行する方もいます。何も自覚症状がないとしても、40代になったら眼科の定期検診を受けるという意識を持っていただきたいですね」。今回、白内障の日帰り手術を数多く手がける荒川院長に、その基本知識や術後の注意点などについて詳しく聞いた。

(取材日2023年7月14日 情報更新日2024年3月13日)

手術時間は約10分、点眼での麻酔下で行う白内障手術。良好な視力の維持をめざす

Q白内障は誰もがなるものなのでしょうか?
A
荒川眼科医院 安易に市販薬を使用するのではなく、医療機関を受診しよう

▲安易に市販薬を使用するのではなく、医療機関を受診しよう

そう考えて間違いないでしょう。年を重ねるにしたがって少しずつ水晶体が汚れてきて、程度の差はあれ、じわじわと見えづらくなってきます。初期段階ではよく「テレビのテロップが最近見えにくくなった」と言われる方が多いですね。これまで見えていたものがかすんでぼやけて見える、まぶしく見えるなどの自覚症状が現れ、視力低下につながります。犬や猫の目が白濁しているのを見たことがありませんか? 白内障を放置すると人間も同じ状態になり、視力はほぼ失われます。治療方法は、進行予防のための点眼薬か手術しかありません。点眼薬は進化を続けていますが、白内障が進行した方には効果が見込めないので、手術一択になります。

Q目の手術と聞くだけでドキドキします……。
A
荒川眼科医院 製鉄記念八幡病院と連携し、院長が執刀する

▲製鉄記念八幡病院と連携し、院長が執刀する

濁った水晶体を取り除き、代わりに人工レンズ(眼内レンズ)を目の中に挿入することを図る白内障手術。皆さんが一番気にされるのは痛みがあるかです。手術では点眼の麻酔下で痛みに配慮して行います。痛みというより、多少目が重くて押される感じがするかもしれませんね。また、手術中はまぶしく感じるかもしれません。手術3日前から自宅で抗菌目薬を、当日は院内で瞳孔を広げるための目薬をさし、手術自体は10分程度で終了。20分ほど休んだら眼帯をした状態で帰宅できますので、クリニックにいる時間は最短1時間半ほどです。翌朝の受診で眼帯を外し、3種類の点眼薬を処方。1週間後、1ヵ月後にも診察して状態を確認します。

Q術後の注意点を教えてください。
A
荒川眼科医院 楽しく雑談する感覚で、気軽に来院してほしいという

▲楽しく雑談する感覚で、気軽に来院してほしいという

目の周りをゴシゴシこするようなことはしてはいけませんが、当院では手術当日から眼帯をしたまま首下でのお風呂、洗髪もOKにしています。一般的に洗髪は術後3日目からなど言われますが、夏場は特につらいですよね。目の周囲だけ注意していただければ、ほぼ普段どおりの生活をしていただいて構いませんよ。ただし顔は優しく拭く程度にして、激しい運動も避けてください。翌日から仕事や家事もいつもどおり可能。度数が落ち着くまで1ヵ月程度はかかりますので、運転免許更新の時期に重なる方はご注意ください。

Q眼内レンズはどのようにして選ぶのですか?
A
荒川眼科医院 患者一人ひとりに合った眼内レンズを選ぶことができる

▲患者一人ひとりに合った眼内レンズを選ぶことができる

1ヵ所に焦点を合わせる単焦点眼内レンズ、2ヵ所以上に焦点を合わせる多焦点眼内レンズがあり、その方のライフスタイルに合わせて選ぶことが重要です。例えば車を運転するか、本をよく読むか、パソコンを使うかなど。単焦点では遠くにピントを合わせておいて、近くを見る場合は老眼鏡を使うという方法もあり、見え方のブレが少ないことが望めます。多焦点では眼鏡をかける必要がないなどのメリットが期待できる一方、夜間に光がふわっとぼやけて見えるというデメリットも懸念されます。レンズが合わないからと簡単に再手術するものでもありませんので慎重に検討をしてください。以前レーシック手術を受けた方も手術可能ですのでご安心ください。

Q眼科の定期検診を受ける目的は何でしょう?
A
荒川眼科医院 定期検診で目のチェックをすることが重要

▲定期検診で目のチェックをすることが重要

一番の目的は緑内障の早期発見でしょう。10~20人に1人は罹患するが末期になるまで症状が出ず、見える範囲が徐々に狭くなって失明につながる怖い病気です。近視が強い方はリスクが高いので、年齢関係なく注意を。白内障でいえば、原因は加齢だけでなくアトピー性皮膚炎、糖尿病、目への打撲など発症の要素はいろいろあり、30代で強い白内障になる方もいます。初期は気づかないことが多いので、リスクのある方以外でも40代になったら年1回は検診を受けてください。マスクによるドライアイ、黄砂や花粉症によるアレルギー症状も増えています。気になる症状があれば、安易に市販の目薬で済ますのではなく、きちんと受診してくださいね。

ドクターからのメッセージ

荒川 聡院長

白内障は誰もがなる可能性が高い病気ですが、手術方法や眼内レンズの進化により治療のハードルはそう高くありません。術後は良好な視力を維持できることが望め、認知症や見えないことによる転倒・骨折の予防にもつながります。単焦点眼内レンズはすべて、多焦点眼内レンズの一部も保険診療で対応可能。手術翌日からほぼ普段どおりの生活が送れますので、見え方に不安がある方は手術を検討されても良いかと思います。当院では日帰り手術を行っており、認知症や手術がどうしても怖い方など全身麻酔が必要な場合は提携病院での手術も可能です。まずは一度眼科の検診を受け、「アイフレイル」いわゆる加齢などによる目の機能低下の対策をしましょう。

自由診療費用の目安

自由診療とは

多焦点眼内レンズを用いた白内障手術/25万円程度

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