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子どもの近視治療
大事な定期検診はかかりつけ医で

奥田眼科

(愛知郡東郷町/日進駅)

最終更新日:2024/03/29

奥田眼科 子どもの近視治療 大事な定期検診はかかりつけ医で 奥田眼科 子どもの近視治療 大事な定期検診はかかりつけ医で
  • 自由診療

30年以上、東郷町に根づいてきた「奥田眼科」。奥田伸利院長は、開業当初から子どもの近視治療に力を注いでいる。「近視があると日常生活で見づらいといった不便があるだけでなく、将来的に網膜剥離や緑内障になるリスクが高まると考えられています」と奥田院長。子どもの近視に対して、ナイトコンタクトレンズを使用するオルソケラトロジーという治療を行っている。小学校低学年から可能な方法で、日中は裸眼で過ごせる。開業以来、幼稚園から小中学校、高校まで複数の校医を務め、子どもたちにも、とても親しまれている奥田院長。優しい笑顔に診察中は子どもも緊張がほぐれそうだ。近視について、またオルソケラトロジーなど同院で行う近視の治療について詳しく教えてもらった。

(取材日2023年9月1日)

慣れたかかりつけ医で受けたい目の定期検診。子どもの近視治療は医師の指導を守り本人に合った治療法を

Q近視とはどのような症状ですか?
A
奥田眼科 近視について説明する奥田院長

▲近視について説明する奥田院長

近視とは、本来は目に入った光が角膜と水晶体を通して屈折し、目の奥の網膜で焦点が合うものが、その手前で焦点が合ってしまう状態のことです。近くの物を見ることはできても遠くの物は見づらくなります。原因として、強い近視は遺伝の場合もありますが、勉強や読書をする環境、現在ではスマホやパソコンを見る時間が増えたということも大きい影響があるでしょう。眼軸長といって目の奥行きが長くなるとその分、網膜が後ろに下がるので、手前でピントが合ってしまいます。眼軸は、近くを見ている時間が長いほど伸びるといわれており、伸びたら元には戻りません。そのため、子どものスマホのやりすぎは注意が必要です。

Q子どもの近視の治療について教えてください。
A
奥田眼科 オルソケラトロジーや視力回復につながるようトレーニングを行う

▲オルソケラトロジーや視力回復につながるようトレーニングを行う

今、注目されている方法としては、ナイトコンタクトレンズを用いたオルソケラトロジーで、当院でも小学校低学年から処方しています。その他の方法としては、当院では視力回復につながるようトレーニングを行っています。専用の機器の内部に映し出される景色の画像を5分間見ているだけで、遠くの風景を長時間眺めているのと同じ効果が望めます。水晶体の厚みを調節している毛様体筋の緊張をほぐし、動きをスムーズにすることが期待できるものです。

Qオルソケラトロジーについて詳しく教えてください。
A
奥田眼科 特殊なレンズを就寝時に装着する治療

▲特殊なレンズを就寝時に装着する治療

比較的軽度な近視に適応となる治療で、特殊なレンズを就寝時に装着します。レンズの内側には4種類のカーブが施されており、角膜を押さえてややフラットにします。外した後も角膜の形状はしばらく維持されて網膜にピントが合うことが期待できますので、日中、眼鏡やコンタクトレンズなしで過ごしたい、スポーツを快適に楽しみたい、という方にお勧めです。治療はまず院内でレンズを装着して一定時間過ごしていただき、その後は家で2~3日試すというふうに段階を踏んで進めます。レンズを眼内に入れることができない子もいますので、無理強いはしません。

Q治療中、どのような注意が必要ですか?
A
奥田眼科 定期的なチェックが必要

▲定期的なチェックが必要

オルソケラトロジーは小学校低学年から始めることが望ましく、当院では小学校入学を機に始める方が多いです。ただ、低学年では自分でレンズの着脱ができないため、親御さんに着脱していただきます。洗浄、保管などレンズの管理も親御さんとなります。装着は最低6時間で、できるだけ目をこすらないように。治療開始後は月に1度、大人の場合は3ヵ月に1度、目の状態をチェックすることが必要なので、必ず受診しましょう。万が一、異物感がある、充血する、涙が出るなどの症状が出た場合はただちに中止して受診してください。レンズは毎年、有償で交換となります。

Q先生は子どもにどのように指導しておられますか?
A
奥田眼科 校医も務める院長。気軽に受診してほしいと話す

▲校医も務める院長。気軽に受診してほしいと話す

スマホやパソコンを長時間見ないこと、また勉強や読書をする時は明るい場所で正しい姿勢でするように、テレビは離れて観るように、お子さん本人にも親御さんにもお話ししています。眼鏡は、学校の授業や日常生活に支障を感じるようになったら作りましょうとお話ししています。近視でも近いところは見えるし、親御さんは眼鏡を避けたいという方が多いので、あまり早期に眼鏡を作ることは勧めておらず、視力が0.7や0.8でもご本人の不自由がなければそのままでいいと思っています。また、検査時は低学年だと集中力が散漫になることもあると思いますが、スタッフが楽しく話をしながら上手に検査を進められるようフォローします。

ドクターからのメッセージ

奥田 伸利院長

当院では開業時から、子どもの近視の治療に力を入れています。というのも、小児期に近視になると、単に遠くが見づらいというだけでなく、成長するにつれて網膜剥離や緑内障などいろいろな合併症を起こすリスクが高まると考えられるからです。重大な病気を防ぐためにも、子どもの頃の近視の治療はとても大事なことなのです。近視は急に悪化するケースもあり、定期検診も重要です。私は幼稚園から高校まで多くの校医をしております。お子さんに気軽に来てもらえたらうれしいですね。今後も地域の方々に密着した医療の提供をしたいと考えています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

オルソケラトロジーレンズ/初年度治療費(レンズ費用、定期検査費用、合併症治療費用、初期費用) 両眼15万円、片目8万円、2年目以降治療費 12万円(検査費用6万円、レンズ費用両眼6万円)

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