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命を守る重要な鍵ともなる
上部消化管内視鏡検査の流れ

ほんあつ胃腸科・内科クリニック

(厚木市/本厚木駅)

最終更新日:2023/07/14

ほんあつ胃腸科・内科クリニック 命を守る重要な鍵ともなる 上部消化管内視鏡検査の流れ ほんあつ胃腸科・内科クリニック 命を守る重要な鍵ともなる 上部消化管内視鏡検査の流れ
  • 保険診療

日本人を含むアジア圏で発症が多いとされる胃がんでは、早期発見がとても重要となる。その早期発見に大きく貢献するのが、上部消化管内視鏡検査だ。通常では見ることのできない消化器内部の様子を、カメラを使って目視で確認できる内視鏡検査。技術の進歩や機器の進化により、従来多く指摘されてきた検査の苦痛も最低限に抑えられているという。「以前受けた時の嫌な記憶から検査を避け続けてきたという人にも、ぜひ受けてもらいたい」と話すのは、「ほんあつ胃腸科・内科クリニック」の新井英二院長。自身も病気で家族を亡くしたつらい経験から、大切な命を守るために消化器がんの早期発見に尽力する新井院長に、同院での内視鏡検査について聞いた。

(取材日2023年7月3日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q内視鏡検査とはどのような検査なのでしょうか。
A

細い管状のカメラを上部消化管内視鏡検査では口や鼻、下部消化管内視鏡検査では肛門から挿入し、胃や大腸といった消化器の内部を直接観察する検査です。特に上部消化管の検査は「胃カメラ」とも呼ばれて親しまれており、胃がんの早期発見につながる検査として広く普及しています。従来の内視鏡検査には「苦しい」「痛い」といったイメージがつきものでしたが、機器の性能が向上したことにより、検査の苦痛は最低限に抑えられるようになっています。かかる時間も上部消化管の検査で5〜10分程度、下部消化管の検査で20〜30分程度とごく短く、多くの場合日帰りでの検査が可能です。

Q検査を受けないとどのようなリスクがありますか。
A

消化管の粘膜に発生する胃がんや大腸がんは日本人の罹患が多く、いずれも初期の自覚症状がほとんどなく、発見が難しいとされています。とはいえ、健康診断などで見つかる場合もあり、早期であれば内視鏡で切除することも可能です。しかし、放置すると胃や大腸の粘膜壁からがん細胞が侵入して腹腔内に広がる腹膜播種を起こしたり、リンパ液や血液の流れに乗って肝臓や肺など別の臓器に遠隔転移したりすることもあります。上部消化管内視鏡検査では胃がんや食道がんに加え、急性胃炎、逆流性食道炎などの状態も目視で確認できます。定期検査を受けて病気を早期発見し、適切な治療につなげることこそ、大切な命を守るために欠かせないことなのです。

Q検査の負担を抑えるための取り組みはありますか。
A

まずは、新鋭の機器を使用することが何より重要だと考えています。新しい機器ではスコープがより細くなっており、挿入の負担を抑えながら、質の高い画像を得ることが可能になっています。当院の胃カメラは、鼻から入れる経鼻検査では直径約5ミリ、口からの経口検査でも直径約8ミリと、ごく細いカメラを使用しています。挿入による苦痛が少ない上、画像の解像度が高いので、検査時間も短縮することが可能です。従来の胃カメラしか受けたことがないという方も、当院の検査を受けてイメージを変えてもらいたいですね。また、希望により鎮静剤の使用も可能で、経口・経鼻、鎮静有無など、患者さんの希望によってお選びいただけるスタイルです。

検診・治療START!ステップで紹介します

1診察と事前説明
ほんあつ胃腸科・内科クリニック 診察と事前説明

基本的に検査の前には診察を受け、検査の事前説明を受ける。まずは症状の様子や発症時期、罹患歴や検査歴などを確認し、検査の必要性を判断。検査が必要となればその目的を確認し、同意書にサインする。同院ではウェブ経由で検査の予約が取れ、忙しい人向けに当日の検査も可能な体制をとっている。

2検査前日からの事前準備
ほんあつ胃腸科・内科クリニック 検査前日からの事前準備

検査前日は夜8時までに消化の良い食事を済ませ、その後は絶食して来院する。検査当日の朝食ももちろん抜く必要があるが、朝までに水など透明な飲料で水分補給することは問題ない。来院して受付を済ませたら、チェックシートを用いて検査の準備が完了しているかなどを確認。検査は基本的に着衣のままで受けることになるので、締めつけのない楽な服装での来院が勧められる。

3内視鏡検査
ほんあつ胃腸科・内科クリニック 内視鏡検査

経口・経鼻、鎮静剤の使用有無など、検査の詳細を確認した後に、検査に入る。消泡剤を服用し、喉や鼻の麻酔を使った後に、検査ベッドに左向きに横になる。鎮静剤を用いる場合は点滴をし、うとうとと眠っているような状態で検査を受ける。鎮静剤なしでの経鼻検査であれば、検査中にモニター画面を見ながら説明を受けたり、質問したりすることも可能だ。検査自体にかかる時間は5〜10分程度。

4検査終了後、リカバリー室で休息
ほんあつ胃腸科・内科クリニック 検査終了後、リカバリー室で休息

検査が終了したら、そのまましばらく休息する。ただし、鎮静剤を用いない場合は、終了後すぐに帰れることもある。鎮静剤を用いた場合は、検査当日の自動車や自転車の運転は避ける必要があるが、鎮静剤を用いない場合は運転して帰ることも可能だ。

5検査結果の説明
ほんあつ胃腸科・内科クリニック 検査結果の説明

検査結果については、希望すれば当日説明を受けることも可能。特に所見がなければ、1年後辺りに次の検査を受けることを勧められて終了となる。ピロリ菌が見つかれば、薬が処方され除菌治療を受けることとなる。気になる所見があり、確定診断のために生体組織診断を受けるケースでは、大体2週間後あたりに結果を聞くために再受診する。

ドクターからのメッセージ

新井 英二院長

痛い、苦しい、忙しいと内視鏡検査を避けている人も多いかもしれませんが、当院ではできる限り苦痛を減らし、一人ひとりの希望に合わせた検査を実施しています。これまで受けたことがない人や、前回の検査から一定期間が経過してしまっている人には、ぜひ受けていただきたいですね。内視鏡検査はあくまでツールの一つではありますが、おなかの中の状態を知るためにはとても有用です。超音波検査や腹腔内のガス分布を見るエックス線検査などと組み合わせることで、通常では見ることができないおなかの状態を精密に確認することができます。「検査さえ受けておけばOK」というわけではありませんが、まずは状態を知るためにもぜひご検討ください。

新井 英二院長 ほんあつ胃腸科・内科クリニック
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