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新井 英二 院長の独自取材記事

ほんあつ胃腸科・内科クリニック

(厚木市/本厚木駅)

最終更新日:2023/07/14

新井英二院長 ほんあつ胃腸科・内科クリニック main

駅前広場がリニューアルされ、新しい街づくりが進む本厚木駅南口エリア。再開発によって生まれた22階建てビル2階のメディカルフロアに、「ほんあつ胃腸科・内科クリニック」はある。駅ほぼ直結の通いやすさも魅力の同院は、2023年5月にオープン。近くで35年診療してきた父の医院「新井医院」を引き継ぎ、新たな時代へとつなぐクリニックとして、新井英二院長が開設した。「プライベートも含め、これまでの経験すべてを財産として日々診療にあたっています。胃カメラ・大腸カメラによるがんの早期発見を推進していきたい」と話す新井院長に、クリニックの特徴やこだわり、ここでの診療にかける思いなどを聞いた。

(取材日2023年7月3日)

歴史ある父の医院を、令和のクリニックとして新生

歴史あるクリニックを新たに生まれ変わらせたそうですね。

新井英二院長 ほんあつ胃腸科・内科クリニック1

私が小学生の頃に父が開業した「新井医院」は、地域の皆さんに支えられて35年診療してきましたが、今年3月に閉院となりました。頼りにしていただけている患者さんを引き継ぎ、ご縁をつなぎながら、新型コロナウイルス感染症などの感染症との共存も迫られる令和のクリニックとしてお役に立ちたいと、こうして同じエリアで新たな形でスタートさせていただきました。「新井医院」に長く通い続けていただいている患者さんはもちろん、新しい患者さん、特に忙しい若い世代の皆さんにも気軽に通っていただけるよう、駅からペデストリアンデッキを使って雨の日も濡れることなく到着でき、通いやすいこの場所を選んだのです。同時に、ウェブで予約から事前問診に対応し、受付、診療、キャッシュレス決済も可能な会計までの一連の流れを効率化することで、院内での待ち時間の短縮を図っています。

クリニックの特徴を教えてください。

内科全般を幅広く診ることに加え、胃腸や肝臓といった消化器の診療を軸としています。父は消化器外科が専門でしたが、私は消化器内科を専門としています。内科は診断ありきですから、新鋭の内視鏡やエコー、エックス線といった画像検査ツールを整え、がんなどの病気を見逃さず早期に発見し、適切な治療へとつなげることにも力を注いでいます。私は大切な家族を2人も病気で亡くしており、闘病のつらさを目の当たりにするとともに、家族としてのつらさも経験してきました。誰もが持つものではないこの経験こそ財産と考えており、病気の早期発見に取り組むことこそ私に与えられたミッションだと感じています。

早期発見がとても大切なのですね。

新井英二院長 ほんあつ胃腸科・内科クリニック2

はい。そのためには患者さんの意識ももちろん大切ですが、最初に関わる医師がどこまで関われるかがとても重要だと考えています。リスクがある方に検査を勧め、すぐには受け入れてもらえないようなケースでも、かなり粘り強く検査の重要性をお話しします。「十分生きたからもう検査なんてしなくても大丈夫」など冗談めかしたひと言を聞き流すことは絶対にできないのです。その先にある闘病のつらさ、家族のつらさなどをお伝えすることで、少しでもリスクを現実のものとして捉えていただく。これこそが、私にできることだと感じています。もしがんが見つかった時に「おなかが痛くてクリニックに行っていたのになぜ?」となることだけは避けたいのです。

豊富な経験により内視鏡検査の負担の軽減を図る

消化器がんの特徴について教えてください。

新井英二院長 ほんあつ胃腸科・内科クリニック3

消化器のがんは、ピロリ菌感染による胃がんを除いて予見できないことが特徴です。特に大腸がんは、便潜血だけでは鑑別できず、内視鏡検査を受けなければ見つけられないのです。子宮頸がんにはHPVワクチンがあり、胃がんではピロリ菌除菌が有用ですが、大腸がんにはそんな予防の術もありません。胃の粘膜は老化しますが、大腸の粘膜ではそうした変化は見られないのにも関わらずがん化します。胃カメラはピロリ菌リスクがあれば年に1回程度受けることをお勧めしますが、大腸がんは幸い進行があまり早くないので、一度検査を受けて問題がなければ数年は安心して過ごせます。40歳を過ぎてまだ受けたことがない方は、ぜひ一度受けてみていただきたいですね。

貴院での内視鏡検査について詳しく教えてください。

食道と胃の内部を調べる上部内視鏡検査と、大腸内部の様子を観察する下部内視鏡検査に対応しています。特に大腸の内視鏡検査はトレーニングが必要で、受けられるところがまだ多くない状況ですが、当院では新鋭の機器に加えて豊富な経験に基づくノウハウも駆使し、できるだけ少ない負担で検査が受けられるよう努めています。広めに確保した検査室は車いすでも入れますし、クッション性の高い椅子にもこだわって採用しています。

スタッフさんの雰囲気も良いですね。

新井英二院長 ほんあつ胃腸科・内科クリニック4

オープンにあたり新たに募ったのですが、患者さんファーストを実践できるかという観点で集まってもらった素晴らしい人材ばかりです。クリニックにいらした患者さんに最初に対面するのはスタッフですから、接遇は大切と考え、開院前に丸々1ヵ月かけて研修をしました。電子カルテや予約システムなど、新しいツールも多いですから、この期間にトレーニングできたことで良いスタートを切れたと感じています。しばらく子育てに専念していた妻も、今回のオープンをきっかけに看護師として現場に復帰しており、今ではあれこれ頼りきりになってしまうほど信頼できる存在です。

病気の早期発見をミッションに誠実かつ丁寧に対応

医師を志されたきっかけと、消化器内科をご専門とされた理由は?

新井英二院長 ほんあつ胃腸科・内科クリニック5

父が医師だったことから自然と医師を志しました。医学部を卒業し、医師になって1年目の年に、家族の病気がわかったのです。当時の私ではなす術もなく。当時は痛みをコントロールするための治療も現在ほど進んでいませんでしたから、ただ家族のつらそうな姿を見ながら、病棟では同様に闘病に苦しむ患者さんに接していました。その期間に、病気と闘う人の姿がとても印象に残り、そうした死と隣り合わせの人生に寄り添いたいと思うようになりました。病気の苦しみ、家族のつらさを身をもって知っている自分だからこそ伝えられることがあると、痛くないうち、苦しくないうちからの検査により診断を下せる消化器内科を専門としたのです。

休日の気分転換に楽しんでいらっしゃることはありますか?

ほぼ家にはいないアクティブ派で、小学生になる息子とキャンプを楽しむことも。いわゆるキャンプ飯もおつまみを中心に作りますし、息子とたき火を起こし、一緒にチーズフォンデュなど簡単な料理を作るのも楽しいものです。何より自然に囲まれて過ごす時間が、これ以上ないデトックスになりますね。直近ではなかなか時間を取ることが難しくなっていますが、今後も家族でできる限り楽しんでいければと思っています。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

新井英二院長 ほんあつ胃腸科・内科クリニック6

消化器がん検診のハードルを下げることこそ使命と考えています。検査自体が怖い人、結果を知って現実に直面したくない人など、検査を避けるのにはさまざまな理由があると思いますが、その先にあるリスクを自分事として捉えていただきたいと願っています。そのためにお手伝いできることがあれば全力で取り組みたいですね。忙しい毎日のちょっとした時間でもスムーズに受診していただけるよう、便利なシステムも取り入れました。「誠実に、丁寧に」をモットーに、些細なご相談でも親身に伺っています。ぜひお気軽にご来院ください。

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