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ド・ケルコフ 麻衣子 院長の独自取材記事

南青山マイコ形成外科・皮フ科

(港区/表参道駅)

最終更新日:2024/04/25

ド・ケルコフ麻衣子院長 南青山マイコ形成外科・皮フ科 main

表参道駅から徒歩7分、おしゃれな店が並ぶ骨董通りに「南青山マイコ形成外科・皮フ科」がある。院長のド・ケルコフ麻衣子先生は、自身のアトピー性皮膚炎を治したいという想いと、母親が若くして大病を経験していたことがきっかけとなり医師の道へ。「自分らしく、心地良く、美しく過ごすことを諦めてほしくないのです」と語る院長。その熱意に惹かれ、遠方からも多くの相談者が訪れる。都心部で保険医療機関が不足しているとの指摘もある南青山でどんな診療を提供しているのか、詳しく話を聞いた。

(取材日2024年4月9日)

医師への道を開いた2つのきっかけ

まずは医師をめざした動機から伺います。

ド・ケルコフ麻衣子院長 南青山マイコ形成外科・皮フ科1

医師になろうと考えた理由は、主に2つあります。1つ目は子どもの頃に悩んでいたアトピー性皮膚炎です。皮膚科に通ってもなかなか治らず、それならば、いっそ大人になって自分が医師になり、自分で治す道を探そうと思っていました。2つ目は、私の母親が、私が生まれる前から大病を患っていたことです。彼女は26歳という若さで手術を受け、昔の術式だったこともありとても大きな傷痕がありました。それを気にして、洋服や下着を慎重に選ぶ母を間近で見て育ちました。でも母は笑って私に言うんです。「この傷、すごくきれいでしょ。どこの病院に行っても看護師さんから、どの先生に手術してもらったんですかと聞かれるの。それがとっても自慢なのよ」と。前向きな彼女の姿勢も誇りに思いますが、患者さんにそう思わせる医師ってすごいなと子ども心に感じたことが私のルーツですね。

その2つのきっかけが、形成外科と皮膚科への道につながったのですね。

私は博多っ子で地元の修猷館高校を卒業後、カナダの大学へ進学し人間生物学で学士を取得しました。帰国後に長崎大学医学部に学士編入したのですが、当時は皮膚科へ行こうと決めていました。病棟実習や選択実習でも皮膚科を選択したのですが、私はもともと手を動かすことが好きだったので、もっと手術ができる診療科もいいなと思い始めたんです。そこで、当時ブレストセンターという乳腺外科が立ち上がったばかりで注目を集めていた聖路加国際病院の門戸を叩きました。実は、私が形成外科の魅力に引き込まれたのはそこで学んだ期間でのことです。形成外科ではより深く「手術」に携われることを知り、途中で乳腺外科から異動をしました。やはり母の傷のこともあり傷痕をいかに目立たなくするか、にとことんこだわる「形成外科」という分野がとてもしっくりきたんです。

南青山で開業されたのは、どのような理由からなのですか?

ド・ケルコフ麻衣子院長 南青山マイコ形成外科・皮フ科2

聖路加国際病院で専門的に修練し、その後はブレストサージャリークリニックや、東京都立駒込病院で乳房再建について経験を積んできました。その間に、子どもの待機児童の問題などがあり南青山に引っ越してきたんです。生活をしていると、この辺りには子どもが擦り傷や切り傷といった日常的なケガをしても、すぐに診てもらえる医療機関が少ないという声が多くあったんですね。南青山というと、おしゃれでファッショナブルな地域という印象があるでしょうが、実は保育園、幼稚園や学校も多く、共働きのご夫婦や長年お住まいのご高齢の方もたくさんいらっしゃいます。ちょっとした皮膚炎やケガのことで大きな病院に行くと何時間も待たされてしまうので大変だという話をよく聞いていたので、私がここで開業すれば、助かると思ってくださる人が多くいるんじゃないかと考えたんです。

アピアランスケアを求める患者の力になりたい

どのような主訴の患者さんが多いのでしょうか?

ド・ケルコフ麻衣子院長 南青山マイコ形成外科・皮フ科3

患者層は3分の1が子ども、3分の1が後期高齢者で、残り3分の1は幅広いご年代の方々です。形成外科の主訴は、傷の縫合、やけどやペットに噛まれたなどの治療、しこりや“できもの”の手術、巻き爪・陥入爪の外科的処置などのご要望が多いですね。一般皮膚科では、アトピー性皮膚炎、じんましん、湿疹やただれ、イボやほくろなどの皮膚腫瘍などさまざまです。それから、がんの治療中の方がアピアランスケアの相談でお越しになることもありますね。アピアランスケアというのは、“がん治療による見た目の変化に伴う心理的苦痛を医学的側面から和らげるサポート”と定義されていて、私が本格的に押し進めたい分野なんです。

どのような想いから、アピアランスケアに注力されようと思ったのでしょうか。

がん治療中は、抗がん剤や放射線治療などによって脱毛が目立ったり、爪や皮膚が黒ずんできたりと見た目の変化に悩む方も少なくありません。また、病状を説明したり患部を見せたくないなど、それまで通っていたエステや美容院に行きづらくなってしまうケースもしばしば見受けられます。ですが、がんの治療の真っ只中であっても、治療を乗り越えた後であっても、いつでも自分らしくきれいでいたいし、おしゃれも楽しみたいはずです。私は、そうした病気や治療内容を他人に知られてしまうことに抵抗がある、また受け入れてもらえないかもしれなという心細さがあるといった思いを共感できる存在でありたいと考えています。そして自分らしく、心地良く、美しくいることを諦めるようなことにならないよう、アピアランスケアで悩みを払拭していきたいと強く思っています。

院長が診療時に大切にしていることはどんなことでしょうか?

ド・ケルコフ麻衣子院長 南青山マイコ形成外科・皮フ科4

やはり、お一人お一人の患者さんの言葉や想いを受け止めるということが一番ですね。以前、患者さまが、がん治療の主治医に、「見た目のことより、転移を告知された後のことに目を向けたほうがいい」と言われて、「私は病気のことしか考えちゃいけないのか」と、とても落ち込まれていた姿を見たことがあるんです。たしかに病気はゆっくり進行していたのかもしれませんが、普段は会社勤めを続けておられる方でしたので、対外的にもご自身のためにも、気になっておられるお顔のくすみやしみを改善したいと思われることはとても前向きなものだと思い、お手伝いさせていただきました。そういった経験から、当クリニックでも、患者さまのがん治療の現状をしっかり把握させていただいた上で、ご本人がありたい姿、治療への想いなどをゆっくり話し合いながら診療をするよう心がけています。

患者と前向きにワクワクしながら付き合える関係に

クリニックの雰囲気がとてもおしゃれで落ち着きますね。

ド・ケルコフ麻衣子院長 南青山マイコ形成外科・皮フ科5

夫の実家が南フランスのニースという地中海沿いの街でして、その雰囲気を取り入れてみました。ニースは太陽の光があふれ、町全体がパステルカラーで彩られていて、とても明るい街です。当クリニックにお越しの患者の皆さまにも、ニースにいるような、明るく気持ちの良い雰囲気を感じていただきたくて。あとは、日々仕事をする場所なので、私を含めたクリニックのスタッフみんなが気分良く楽しく働けるように、目に映るもの、例えば内装や家具、備品はすべて統一感をもつように、かつワクワクするようなものをそろえました。また、形成外科という手術や美容面を専門分野とするクリニックとして恥ずかしくないよう、診療に使う器具・機械や設備の選定にしても妥協なく、私が自信をもって本当に良いと思うものを厳選しています。

ご多忙な毎日だと思いますが、オフの日はどのように過ごしていますか?

お料理がわりと好きですね。イヤホンで好きな曲や、アーティストのポッドキャストや動画、オーディオブックなどを聴きながら料理に集中する時が最高の気分転換になってます。一人時間も確保できますし、家族も喜びますしね。あとは、ファッション、アートが好きなので、時間があれば、ショッピングや美術館めぐりをしています。

最後に、読者へのメッセージをお願いいたします。

ド・ケルコフ麻衣子院長 南青山マイコ形成外科・皮フ科6

地域医療への貢献という点では、南青山近辺にお住まいの方々が、ちょっとしたケガや巻き爪の治療、しこりやできものの手術の相談などでも安心して通えるクリニックでありたいと考えています。また形成外科医としては手術をさせていただくからには、患者さまが手術の傷痕を見て「きれいになって良かった」と思っていただけるような技術を提供していきたいです。またアピアランスケアにおいては、がんの治療中であっても、治療期間を終えた後であっても、患者の皆さま、お一人お一人との出会いを大切に、いつまでもワクワクしながら付き合える関係性を築いていきたいと思っています。 私どもで何かお役に立てることがあるかもしれません、一人でお悩みにならず、どうぞご相談くださいね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

初診(紹介状なし):4400円~、初診(紹介状あり):2200円~、医療脱毛(わき):1万2000円~、医療脱毛(口周り):5000円~、しみ取りレーザー/5000円~、しわのケア/2万5000円

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