目立ちにくく手軽に始めやすい
マウスピース型装置を用いた矯正
大口通りデンタルクリニック
(横浜市神奈川区/大口駅)
最終更新日:2023/09/25
- 自由診療
マウスピース型装置を用いた矯正というと、歯科医院のポスターなどで見たことがある人も多いのではないだろうか。ワイヤー矯正と比べると、手軽に始めやすい矯正だと感じている人もいるはずだ。「マウスピース型装置を用いた矯正は装着時間さえ守り続ければ、ワイヤー矯正と同様の効果が期待できます」と話すのは、「大口通りデンタルクリニック」の村尾一誠院長。取材では、歯並びを整えることのメリットやマウスピース型装置を用いた矯正の特徴、注意点などを詳しく聞いた。
(取材日2023年6月14日)
目次
装着時間を守ることでワイヤー矯正と同様の効果が期待できる、マウスピース型装置を用いた矯正
- Q歯並びを矯正することのメリットは何でしょう?
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A
一番のメリットは、見た目にアプローチできることだと考えています。口元は第一印象が決まるポイントですし、歯並びは人の顔をつくる上で重要なファクターになるのではないでしょうか。矯正を希望される患者さんのほとんどは「見た目を良くしたい」という気持ちがあるように感じています。しかし、歯並びを矯正することには、ほかにもたくさんメリットが考えられます。例えば、歯並びが整えば、食べ物の噛みやすさのほか、食べかすなどが挟まりにくくなり、虫歯や歯周病のリスク減につながることも期待できます。
- Qマウスピース型装置を用いた矯正について詳しく教えてください。
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A
ワイヤー矯正は汚れがたまりやすく、場合によっては虫歯になりやすいことも否定できません。一方、マウスピース型装置を用いた矯正の場合は、お口の中を清潔に保ちやすいことがメリットですね。取り外しが可能ですので、専用の洗浄液で装置を洗ったり、歯磨きをしっかりできたりと、きちんとケアを行うことができます。また、装着時の見た目にも違和感がほとんどありません。さらに、マウスピース型装置を用いた矯正はデジタルでのシミュレーションも可能です。私自身は経験に基づく設計でマウスピース型装置1枚ずつの歯の動きを見るようにしていますが、デジタルを活用すると矯正後の最終的な歯並びをイメージすることができます。
- Qマウスピース型装置を装着する際の注意点などはありますか?
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A
装着時間を必ず守ることです。1日20時間以上装着しておかなければ、歯はきちんと動きません。逆に言うと、装着時間さえ守れば、ワイヤー矯正と同様の効果が期待できるでしょう。基本的には、最初の1週間を乗り越えることができれば、習慣的につけるようになって、自然と装着時間を守れると思います。日本人はマウスピース型装置に恥じらいを感じてしまう方も多いようですが、海外ではそんなことはありませんよ。なお、患者さんにもよりますが、マウスピース型装置は最短5日、平均2週間程度で新しいものに変えます。装着時間を守っておけば、新しいものに変えた際も歯や周辺組織に負担をかけることも少なく進めていくことが可能です。
- Q矯正前の説明や検査も大事にしているそうですね。
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A
患者さんによって口腔内は異なりますし、たとえ似たような歯並びでも「ガタガタした部分だけを治したい」「ねじれた部分をきれいにしたい」など希望されることは違います。当院ではお口の中の状況と患者さんが気になるポイントをしっかりヒアリングした上で、まずは必要な情報からお伝えするようにしています。例えば、「矯正の前に虫歯を治しましょう」「前歯が出ているのは骨格の影響もあるため、マウスピース型装置を用いた矯正だけでは理想どおりになりにくいです」など、はっきりとお伝えします。患者さんにご納得いただけたら、私自身で設計書を作成し、詳しく矯正方針を説明していく流れです。
- Qマウスピース型装置にもさまざまな種類があるそうですね。
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A
そうですね。当院では複数のマウスピース型装置を扱っていますが、それぞれ材料や特性、費用などは違います。患者さんの状態や条件に合ったものを提案させていただきます。また、マウスピース型装置の装着時間を守ることに自信がない方などには、ワイヤー矯正をお勧めしています。最近は白い装置でワイヤーを装着するなど、目立ちにくいワイヤー矯正も出てきました。ほかにも、できる範囲は限られますが、裏側のワイヤー矯正などにも対応しています。
自由診療費用の目安
自由診療とは初診料/3500円、調整用/3300円、部分矯正/2万円~40万円、全体矯正/40万円~88万円、ワイヤー矯正/10万~88万円、裏側のワイヤー矯正/140万~200万円