まぶたが重く視野が狭まる眼瞼下垂
形成外科の手術で審美性も追求
MYビューティクリニック
(中央区/銀座駅)
最終更新日:2024/04/18
- 保険診療
最近鏡に映る自分を見て、まぶたが重い印象に感じたことはあるだろうか? 同時に視野が狭くなってきたような違和感があれば、もしかすると眼瞼下垂かもしれない。また、「おでこのしわが強くなってきた」「以前より頭痛・肩凝りがひどい」という人も、眼瞼下垂と関連がある可能性があるという。「MYビューティクリニック」の喜多村勇大朗院長によると、眼瞼下垂は加齢により症状が出やすい一方、白内障ほど認知されていないこともあり、自分で気づいて相談しにくる人は意外と少ないのだという。症状改善をめざすには手術を検討しなくてはならないが、眼科なのか外科なのかで迷う人もいるだろう。そこで、眼瞼下垂の症状や形成外科で手術を受けるメリットについて、手術の経験豊富な喜多村院長に教えてもらった。
(取材日2024年4月3日)
目次
周囲は眼瞼下垂に気づく状態なのに、自覚症状に乏しいことも。経験豊富な形成外科の医師への相談が鍵
- Q眼瞼下垂とはどのような症状ですか?
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A
上まぶたが下がってしまい、視野を障害している状態です。主な原因に、上眼瞼挙筋(じょうがんけんきょきん)という筋肉が加齢とともに弱くなることが挙げられます。もう少し詳しく説明すると、上まぶたの裏側に瞼板(けんばん)という軟骨があり、そこにくっついている上眼瞼挙筋の力で引き上げることができています。この上眼瞼挙筋が加齢によってゆるんだり、伸びきったりすると、それまでと同じ力で引き上げてもまぶたがうまく上がらなくなるんです。医学的には腱膜性(けんまくせい)眼瞼下垂と呼ばれる状態です。私はよく面白い例えとして、伸びたパンツのゴム紐を例にご説明するのですが、何となくイメージしていただけるでしょうか。
- Q眼瞼下垂に気をつけたほうがいいのはどんな人ですか?
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A
白内障と同様に加齢により出る症状なので、誰もが気をつけたほうがいいでしょう。経験上、ご家族に眼瞼下垂の方がいらっしゃると、40~50代から気になりやすい状態になる印象です。中には40代後半で症状が進んでいる方も見られます。また、上まぶたの筋力が弱くなるとおでこの力で上げようとしがちなため、おでこにしわが寄ってきた方は眼瞼下垂が原因かもしれません。それと関連して、おでこを包む筋膜は、頭や首・肩を包む筋膜ともつながっているような状態のため負荷が伝わりやすいのか、眼瞼下垂の患者さまで頭痛や肩凝りに悩んでいる方も珍しくありません。眼瞼下垂の手術をすることで、他の症状緩和につながるケースもあるようです。
- Q眼瞼下垂をそのままにして自然に治ることもありますか?
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A
眼瞼下垂の症状が進んでいるのに自然に治ることは、残念ながら基本的にありません。上まぶたを引き上げる力が弱くなり、まぶたが眼球の上にかぶさってくるので、視野もだんだん狭まってくるでしょう。先ほどもふれたように、おでこに力を入れて何とか頑張っている状態の方もいらっしゃいます。ただ、周囲からは眠そうな目に見えていても、目がしっかり開いていないことを指摘してくれる人がいないと、ご自分では意外と気づかない人も少なくないですね。「自分の親もこんな目だった」という方もいらっしゃるくらいです。眼瞼下垂を改善するための方法としては手術が選択肢となりますので、症状が強くなってきたら検討する必要があるでしょう。
- Q形成外科の医師による手術のメリットを教えてください。
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A
当院の場合、術後の内出血を最小限に抑え、ダウンタイムを短くするように工夫できるところが一番の強みでしょう。こだわりを持って丁寧な手術を行っており、使う道具一つ一つに至るまでしっかり吟味しています。また、手術を受けた後のまぶたの印象を今までと変えたくないといった細かいニーズもしっかりくみ取り、イメージをすり合わせた上で手術をしています。眼瞼下垂の手術は保険診療の対象ですが、症状の改善をめざすだけでなく、整容面や審美性も問われます。私自身は大学病院の形成外科で眼瞼下垂の手術を相当数行ってきており、その豊富な経験を当院でも生かしています。安心してご相談いただけたらうれしいですね。
- Q先生が施術する際に大事にしていることは何ですか?
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A
「安心して安全な施術を受けてもらえる環境」を当たり前のポリシーとして大事にしています。常にそうした環境を整えるのは簡単なことではないので、しっかり意識していきたいですね。また、患者さまの願いを完璧にかなえるのは無理なケースでも近づけることはできるかもしれませんので、どこが限界かを見据えて対応することも大切だと思っています。中にはご自分の理想をかなえるためにリスクもいとわないという方もいらっしゃいますが、何か問題が起きれば、プラスをめざしていたのに一気にマイナスになるかもしれません。そういう意味でも、安全性や安心感に重きを置くクリニックでありたいと考えています。