喜多村勇大朗院長の独自取材記事

ＭＹビューティクリニック

(中央区／銀座駅)

最終更新日：2024/04/15

銀座駅B7・C3出口から徒歩4分の通いやすい立地にある「MYビューティクリニック」。美容皮膚科、形成外科、皮膚科を標榜し、肌のトラブルによる審美的な相談やエイジングケアなど、肌のかかりつけ医として多様な悩みに対応するクリニックだ。2024年4月には日本形成外科学会形成外科専門医の喜多村勇大朗先生が院長に就任し、さらに専門的な医療を提供する体制が整った。東京大学医学部附属病院や埼玉医科大学国際医療センターなどで再建手術を担い、美容医療の領域でも培ってきた経験を同院で生かしていくという。「患者さまの美しさを引き出すと同時に、心のケアも大事にしてきました」と優しい笑顔で話す喜多村院長に、オーダーメイド治療や丁寧な説明といった同院の特徴、また患者への思いについて語ってもらった。

（取材日2024年4月3日）

再建手術で培った技術を生かすオーダーメイド治療
一人ひとりの悩みに寄り添う丁寧なカウンセリング
スタッフ全員の力で患者にとって最適な方法を追求

再建手術で培った技術を生かすオーダーメイド治療

まずは先生のご経歴について教えていただけますか？

最初に勤務した岡山大学病院には全国の病院へ研修に行けるプログラムがあり、もともとめざしていた形成外科の他に、内科や救急診療などの領域でさまざまな経験を積みました。その後ご縁があって、東京大学医学部附属病院の形成外科・美容外科に入局しました。そこから埼玉医科大学に移ってからもずっと関わっていたのが「再建手術」です。これは体の中で欠損した部分を修復する手術のことで、乳がんで失った胸を作り直すのもその一つです。ただ、再建後の乳房を見た時に、残念ながら手術を受けた施設による違いを感じることもありました。そこで自分の将来的なミッションとして、自由診療の施術でよりきれいな状態にできたらいいのではないかと考え、再建手術と並行する形で美容領域の研鑽も重ねてきました。

これまでのご経験をどのように患者さんに還元したいとお考えですか？

当院が大切にする、お一人お一人に合わせたオーダーメイドの治療に生かせると思っています。例えば再建手術で他の部位から欠損部分へ移植する際は、きれいに再建するための創意工夫が必要です。病変の位置やサイズなどは一人ひとり異なるため、それぞれの欠損領域に合わせたオーダーメイドの対応を行っていました。また、再建手術と同時並行で関わってきた美容医療でも、患者さまそれぞれに合わせた施術に努めてきました。さらに、眼瞼下垂や、脂肪腫・粉瘤の切除といった手術も大学病院時代にかなりの症例数を担当していたので、それも患者さまに還元できる部分でしょう。頭のてっぺんから爪先に至るまで解剖学的な見地から全身を診られることは、当院で発揮できる自分の大きな強みだと考えています。

美容医療を提供するクリニックとして、患者さんと接する際にどんなことを大事にしていらっしゃいますか？

まずは大前提として、プライバシーへの配慮は重視しています。患者さまには、お肌のコンプレックスをはじめ、人にあまり見られたくないと思うこともあるでしょう。ですから初診でご来院されたら個室にご案内して、プライバシーに配慮した環境で医師やカウンセリングスタッフが1対1で向き合い、しっかり悩みを聞くことに力を入れています。また、一つの悩みに一つのアプローチではなく、いくつものアプローチをご提案することも大事にしていることですね。時には一つの悩みだと思っていたら、深掘りすればするほど芋づる式に他の悩み事が出てくることもあります。患者さまのお悩みにどんな方法が合うのか、保険診療や自由診療の選択肢も含め、一人ひとりの状態に合わせた最適な治療・施術をご提供していきたいです。

一人ひとりの悩みに寄り添う丁寧なカウンセリング

カウンセリングでは患者さんが悩みを話しやすい雰囲気であることも重要ですね。

そうですね。とりわけ、こちらがしっかりお話を聞く力は大切だと思っています。例えば、問診票に「しわも気になっています」と書いてくださる方の場合、「ここを気にされていそうだな」と思うことを私から聞いてあげることで、「これも先生に聞いていいんだ」と思ってもらえるようにしています。患者さまが気になっていることからどんどん引き出せれば、「それであればこういうご提案もできますよ」と選択肢をお伝えできます。ただ、悩み事について私から聞いていいケースと聞かないほうがいいケース、いろいろありますので、治療や施術のご提案については、患者さまの反応を見ながら進めるようにしています。どんどん施術料金を吊り上げていくようなお話の聞き方ではなく、個々の悩みに適切にアプローチできることを示せるようなカウンセリングになればと思っています。

先生が診療の際に心がけているのはどんなことですか？

患者さまお一人お一人のライフスタイルに合わせた方法をご提案して、かつ、美容医療を通じてその方の人生を豊かにしたい、というのをモットーとしています。また、美しさを引き出すことと同時に、心のケアも大事にしてきました。乳房の再建手術に従事していた時も、乳がんで切除した胸が元に戻ることとは違うので、その分心のケアは重視していました。そうした姿勢は今でも変わりません。患者さまに寄り添ってその方の持つ美しさを最大限に引き出しながら、笑顔にして差し上げたいですね。

患者さんの気持ちに配慮しながら美しさを追求していらっしゃるのですね。

私は、「より美しくなりたい」と思っている方は2つのタイプに分かれると考えているんです。一つは、現状に満足しつつ、さらにご自分の理想に向けて高みをめざしたい方、そしてもう一つが、コンプレックスを抱えていて、その部分を良くしたいと願っている方です。前者は希望する施術を重ねることで満足感を高めていかれると思いますが、後者は自分の悩みにどんなアプローチをすればいいのかわからない場合が少なくありません。ご要望にお応えしたいと思えば、場合によっては保険診療の対象外となることもありますし、そうした説明も含めて丁寧に情報をお伝えできたらなと思っています。

スタッフ全員の力で患者にとって最適な方法を追求

スタッフの方々との連携について教えてください。

スタッフと密接に連携できていることは当院の特徴の一つです。カウンセリングでは、スタッフから見た患者さまの状態とドクターから見た状態との2つの見立てがありますから、お互いの意見を大事にしながら、患者さまに最適だと思われる施術内容を決めていきます。また手前味噌ではありますが、当院の看護師はとても優秀だと思っているんです。機器による施術は基本的に看護師が担うのですが、設定や照射の仕方など患者さまによって細かく対応してくれています。決められたやり方をなぞるのではなく、それぞれの状態を診ながら工夫してこだわりを持っているところに全幅の信頼を置いています。

そもそも先生が形成外科医をめざした理由を教えていただけますか？

実は曾祖父、祖父、父と全員が小児科の医師なんです。私も小学校の低学年くらいで、すでに同じ小児科の医師になろうと思っていました。その後転換点になったのが、医学生の時に家族ががんになって再建手術を受けたことです。この体験が形成外科医をめざす大きなきっかけになりました。また、もともと技術を極めることに興味があり、医療で技術を突き詰めるなら外科系ではないかと考えたことも進路に影響しているかもしれませんね。正直なところとても悩みましたが、形成外科であればけがの縫合などを通じて小さい子どもを診ることもできます。逆に内科系の小児科では縫うような処置は難しいでしょう。そういう意味でも形成外科がいいのかなと思い、最終的に今の道を選んだ次第です。

最後に今後の展望と読者へのメッセージをお聞かせください。

私が院長に就任したことで、形成外科領域の診療範囲ももっと広げていけたらと思っています。そのために、メスや、糸を持つ持針器（じしんき）といった鋼製小物もこだわって選定しました。私自身は日本形成外科学会形成外科専門医ですが、一方で専門医は今までやってきた結果としての肩書きに過ぎないという気持ちもあるんです。これまで患者さまに向き合うことに重きを置いてきたからこそ技術を高められたと思いますし、その分「技術には自信がある」という自負も持っています。保険診療・自由診療のどちらかに偏るのではなく、垣根を超えて考える姿勢で最適な診療をご提供できたらと思っています。看護師が行う機器による施術と、こだわりの道具や技術による私の施術の両輪でご要望に応えていきたいですね。ご自分の悩みが何なのかはっきりとわからない方もぜひ相談しにお越しください。