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吉岡 鉱平 院長の独自取材記事

Baseクリニック赤坂

(港区/溜池山王駅)

最終更新日:2023/06/20

吉岡鉱平院長 Baseクリニック赤坂 main

東京メトロ銀座線溜池山王駅からすぐの場所にある、心療内科、アレルギー科、ペインクリニックなどの診療を行う「Baseクリニック赤坂」。院長の吉岡鉱平先生は麻酔科医を経て精神科医となった医師であり、メンタル不調を心と身体の両面から診る診察を実践している。薬以外の治療法の提案も重要視しており、体の不調を緩和するために星状神経節ブロック注射も導入。多くの選択肢を用意することで患者一人ひとりに適した治療の提案に努めている。「ストレス疾患やメンタル不調には薬以外にもさまざまなアプローチがあります。一緒に解決への道を探せる場所があることを知ってほしい」と語る吉岡院長に、診療の際に大切にしていること、今悩みを抱えている人に伝えたいことなどを聞いた。

(取材日2023年4月19日)

心と体を分けず両方を診ていく治療を

医師になられたきっかけを教えてください。

吉岡鉱平院長 Baseクリニック赤坂1

これという大きなきっかけがあったわけではないのですが、人と関わることが好きだったのと、生物の科目が好きだったこと、あとは小学生の時にあざの手術を受けた経験が理由にあります。小学生の時の話になりますが、自分には生まれつき腹部に真っ黒い大きなあざがあり、プールの時間にそれを人に見られるのがすごく嫌だったんです。そんな時にたまたまかかった医師が「そのあざは取ることができますよ」と教えてくれ、形成外科で取ることになりました。当時の自分にはあざが取れるという発想自体がなかったので、それを聞いた時は驚きました。同時に、不安感がなくなり気持ちもすごく楽になったんです。こういうことができる医療というものにすごくポジティブな印象を抱きましたね。

麻酔科に進まれた後、精神科の分野に進まれたんですよね?

そうですね。精神科の分野へ進む前は大学病院の医局などで麻酔科専門の医師をしていました。麻酔科の医師は手術の時に患者さんに会うのみで、人の毎日の生活に深く関わる部分が少なかったんです。その反動で、もっと人と関わる医療に携わりたいという気持ちが強く出てきて、特に心という見えない領域に関心を抱くようになり、東京武蔵野病院の精神科に勤務し勉強しました。これまで麻酔科、精神科と二つの分野で研鑽を積んだことで、自分の中で理想とする医療の形が見えてきたこと、また起業家として新たなメンタル医療サービスを開発するための臨床拠点を持ちたいという思いがあったため、当クリニックの開業に至りました。

麻酔科を経た医師だからこその視点や特徴はありますか?

吉岡鉱平院長 Baseクリニック赤坂2

メンタルというと心の問題にクローズアップして考えがちですが、体全体のことも意識しながら診るという点かなと思います。身体の部分に関しては、自律神経の働きやコンディションの改善にも目を向けています。例えば、麻酔科医の技術を生かし星状神経節ブロック注射を行ったり、コンディションの改善のために有用な点滴療法を取り入れたりしています。メンタルイコール心の問題というよりは、まず生活習慣や身体の調子きちんと整えて、それから、心のことを考えていくという意識が強いかもしれないですね。体を元気にすること、メンタルを整えることがストレスに強い心と体をつくっていくと考えています。なので、心のことと体のことを完全に分けないようにしています。

病気未満の小さな不調でも気軽に通えるように

クリニックの強みを教えてください。

吉岡鉱平院長 Baseクリニック赤坂3

薬以外の治療方法もいくつか提案できる強みがあると思います。もちろん、薬が必要だと判断した際は、適切な量と期間を患者さんにご説明し、十分にご納得していただいた上でお出しするようにしています。あと、先ほどお話ししたように、麻酔科での経験を生かして、星状神経節ブロック注射も提供しています。これは、前頸部の交感神経を麻酔薬でブロックし、神経の緊張を和らげ脳の血流を促すことで、痛みや炎症の緩和を図る治療法で、当院では安心して施術を受けていただけるよう、全例エコーで観察しながら施術を行っています。患者さんの困っているポイントやどういう治療をやりたいかに応じて、さまざまな選択肢を提案しています。このほかにも、脳機能から難治性のうつ病の改善をめざすTMS治療にも注目しています。

治療の中で大切にしていることは何ですか?

まず1つ目は、患者さんが自分の子どもや親だったらどうするか、そういう視点を意識し日々診療にあたっています。距離感も大切にしていて、その人にとって心地良い距離がどのあたりなのかいつも気をつけていますね。2つ目は、心と体を別にしないこと。今ストレスと呼ばれているものは心理的なものだけを指していることが多いです。しかし、ストレスには物理的なものもあって、例えば食べ物を摂取することで体の中で作られるホルモンの影響などが挙げられます。ストレスを感じると、不安になったり、ドキドキしたりと「今の危険な状況を回避しなさい」と体が伝えてきます。そういう状態がずっと続くと、心の問題はもちろん、身体が緊張状態になり、肩凝りとか頭痛、胃痛などさまざまな部分のバランスが乱れてきます。これが自律神経失調という状態です。ですから、メンタル不調の治療は、身体と心どちらも診ていくことが大切と考えています。

「ストレス&コンディショニング専門クリニック」というコンセプトを掲げておられますが、その理由は?

吉岡鉱平院長 Baseクリニック赤坂4

開業する時に、医院名に「メンタルクリニック」とつけたくなかったんです。すべての人がそうではないと思いますが、メンタルクリニックと聞くとネガティブなイメージや、かなり重い悩みを抱えた方、病気を抱えた方が行く場所という印象が強いんじゃないかなと。それはちょっと違うなと思っていて、生活する上でストレスによる不調は現代人にとって切っても切れないものなので、メンタルやストレスの問題は誰にでも当てはまります。ですので、あまり緊張せずに気軽に来ていただけるクリニックをめざしています。結局、日常的なストレス状況が慢性的な緊張状態を招き、やがて心身の大きな不調につながっているので、病気未満の状態を早めにケアして快適さを取り戻していただけるようなサポートができればと考えています。

自分ができることを精いっぱい提供していく

今悩んでいる方に伝えたいことはありますか?

吉岡鉱平院長 Baseクリニック赤坂5

メンタルの不調は病気レベルじゃない方でも、どんな人でも、日常的に困り事や悩み事は少なからず生じるものだと思います。そういう時に「自分は駄目な人間だ」と自己嫌悪に陥ったり、イライラしたりすることもあるといますが、それはあなたのせいではないということを伝えたいです。自分を責めるよりも、ぜひ、当院へ相談に来ていただければうれしいです。適切な治療や専門家への相談で解決への道筋を見つけられるので、そういった場所があることをまずは知っていただきたいですね。

今後どのような治療を行っていきたいですか?

患者さんのお話をしっかりとお聞きして「現在、おそらくこういう状況なので、それに対して、当院ではこのようなアプローチの治療がご提供できます」と誠実にお伝えしていきたいです。「何でも治せます!」と言うつもりはなく、自分ができることを精いっぱい提供して、身体やメンタル的な不調を改善するためのサポートができればいいなと思っています。病気を治してあげるという上から目線ではなく、患者さん自身が自分の力で自然に治っていくサポートであったり、その道筋を見せてあげたりするのが医者の役割なのかなと考えています。患者さんに対して常に誠実で、信頼してもらえる治療を行っていきたいです。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

吉岡鉱平院長 Baseクリニック赤坂6

今の社会はストレスが多く、皆さん何かしらの悩みや苦しい思いを抱えていると感じています。何か不調があったり、自分が悪いと落ち込んでいたり、物や人に当たってしまったり、ちょっとでも気になることがあったら、当クリニックに来ていただきたいなと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ビタミン点滴/4400円

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