虫歯や歯周病の予防から考える
噛み合わせや歯並びを整える重要性
オアシス歯科クリニック
(立川市/立川駅)
最終更新日:2021/10/14
- 自由診療
日本では歯科医院は歯が悪くなったときに行く場所という考え方が根強い。予防歯科の大切さは聞いたことがあっても、定期的に歯科医院に通う習慣がなかなか浸透しないのも現実だ。⻭科治療は、悪くなった⻭を削って詰め物やかぶせ物をすることだけではなく、噛み合わせや歯並びを整えていくことで、長持ちする歯や口腔内環境を手に入れていく、つまり予防歯科の一面をも持っているのだと話す「オアシス歯科クリニック」の武藤仁院長に、人生を生き生きと過ごすために、虫歯や歯周病リスクを軽減することがいかに大切か、予防歯科について解説してもらった。
(取材日2019年10月31日)
目次
口腔内全体をケアして将来のリスクを軽減。人生を豊かにするトータル健康美を追求していく
- Q虫歯や歯周病予防の観点から歯科に通う利点を教えてください。
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A
口の中の問題は、主にばい菌による感染症か、噛み合わせや歯並びが悪いため、一部の歯に過剰な力がかかることによって起こるものがあります。虫歯や歯周病などの感染症は、毎日歯磨きしてお口の中をどんなにきれいにしようとしても、ばい菌はゼロにはならないと言われています。約3~6ヵ月に1度はクリニックに通い、歯科衛生士による口腔内クリーニングを受けて、ばい菌の量を減らし続けることが大切です。定期的に歯科医院に通うことでばい菌の総量を減らし、虫歯や歯周病になるリスクを軽減していきます。歯科衛生士がチェックすることによって、ご自分では気づかない虫歯予備軍など、小さな変化も見つけてもらえるかもしれません。
- Q歯周病になると、どのような問題が起きるのでしょうか。
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A
40代以上となると多くの割合で歯周病に感染しているというデータもあります。歯周病が怖いのは、どの年代においても、歯を失う主な原因であるということ。さらに怖いのは、重症化するまで自覚症状がないことです。歯茎から血が出たり腫れたり、口臭がひどいと家族から指摘されてから歯科医院を受診した時には、すでに歯が抜けている状態だったということもよくあります。そうならないためには定期的に歯科医院に通い、専門家によるクリーニングを受けてばい菌の量を減らしていくことが大切です。定期検査ではエックス線撮影もし、肉眼では見えないところまでチェックすることで、虫歯や歯周病の早期発見、早期治療をめざしていきます。
- Qどのようなことに気をつけて通院すればいいのでしょうか。
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A
ご自分の抱えている問題や痛み、歯科医師への要望や治療の希望などは、正直に話していただきたいです。歯科治療にどんな不安を抱えているのかも包み隠さずお話しいただき、その問題や不安を解消するにはどうすればよいのかを歯科医師と一緒に考えていきましょう。お話しいただけることで、患者さん一人ひとりに合った診療のプランを立てて、どのようなゴールをめざすのかの道筋を適切に立てていけるようになります。お互いにゴールを共有することで、メンテナンスに入っても、歯科医師や歯科衛生士が行うブラッシング指導後のご自宅での歯磨きの意識も変わっていくことにつながると思います。
- Q歯周病を予防する上で気をつけなければならないことは?
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A
歯に凸凹があると歯ブラシが届きにくい場所ができ、虫歯や歯周病のリスクは上がってしまいます。歯並びが悪いと噛み合わせも悪くなって一部の歯に余計な力がかかり、その土台となる骨が溶けるスピードも上がるかもしれません。病気になりにくい口腔環境をつくるには、当院では、噛み合わせの治療や歯列矯正を提案することもあります。矯正は見た目を良くするための治療と思われがちですが、将来にわたる歯の健康、ひいては健康寿命にも関わると考えています。噛み合わせの治療の際には、歯型採取やエックス線検査で状態を精密に確認しながら、一人ひとりの口腔内の状況に合った治療を行っていきます。
- Qこちらのクリニックの予防歯科の特徴を教えてください。
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A
歯科医師と患者さんとで一緒にケアプランを考えていくのが当院の予防歯科の基本です。その際、多くの選択肢の中から、お口の状況に応じたプランを提案していくことが強みで、患者さんの口腔内の状況によっては、インプラント治療、噛み合わせの治療、歯列矯正などの方法を用いて将来の口腔内環境のリスクを未然に防いでいきます。また、納得してから進めていけるように、治療前の検査・診断、カウンセリングを重視している点も特徴です。予防歯科は歯科医院でのプロフェッショナルケアと、ご自宅で行うケアが大切ですから、患者さんと治療の目標を共有して信頼関係を築き、毎回目的を持って通っていただけるようにスタッフ一同努めています。
自由診療費用の目安
自由診療とは歯列矯正/95万円~、インプラント治療/40万円~、歯周組織再生療法/1本12万円
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。