快適な噛み心地をめざす
精密な検査・診断が軸のインプラント治療

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました！

Qインプラント治療とは、どのような治療方法なのでしょうか。

A

歯を失ってしまったところにチタンなどでできた人工の歯根であるインプラント体を手術で埋め込み、顎の骨にしっかり固定させた後、その上に人工の歯を装着する補綴治療の一つです。同じ目的の治療に入れ歯やブリッジ治療がありますが、しっかり噛めて、見た目も自然の歯と同じようですし、周囲の歯に負担をかけないことがインプラントの大きな特徴。どんな治療も一長一短ですが、インプラントは縦の力に対して非常に強く、特に奥歯の補綴治療には適した治療法といわれています。顎の骨の成長が終わった20代以上であれば、年齢制限は特になく、基本的にどなたでも受けることができます。高齢者でも良好な健康状態なら治療は可能です。

Qインプラント治療のメリットとデメリットを教えてください。

A

まずメリットとして挙げられるのが噛み心地の良さ。そして、しっかりメンテナンスすれば歯科治療の中で最も長く維持しやすいことも特徴です。インプラントそのものはチタンなどでできた人工物のため、虫歯にはなりませんし、金属アレルギーを発症する可能性が限りなく低くなります。入れ歯のように取り外しの必要がないため手入れも楽で、ご高齢の方で入院された場合も、家族や病院・介護スタッフがケアをしていけます。デメリットは外科手術ができないような重大な疾患がある人、顎の骨の量が十分でない人はインプラントを埋入できない場合があることです。しかし今は、骨や歯周組織を再生して治療を行うケースもあり、技術が進んできています。

Qこちらのクリニックのインプラント治療の特徴は？

A

インプラントは歯の土台がしっかりしていることが非常に大切です。また、外科手術のリスクをできる限り軽減し、より安全に手術を行っていくためにも、当院では事前の精密検査を重視しています。新型の歯科用CTを使って、歯や歯茎の状態、残った顎の骨の量や状態、血管や神経の位置などを丁寧に調べ、必要に応じて、事前に歯茎を開いて実際の骨の質を確認する場合もあります。この精密検査・診断によって、インプラントを埋め込む位置を精密に把握し、手術時間の短縮、精度の高い手術の提供につなげたいと考えています。インプラントを入れて終わりではなく、長持ちする歯になるよう、術後のメンテナンスも歯科衛生士がしっかりサポートします。

検診・治療START！ステップで紹介します

1カウンセリングで悩みを相談、治療内容の説明を受ける

まずは健康な口腔環境とはどういうものか、どういうところから虫歯や歯周病が進行していくかレクチャーを受け、その後撮影したエックス線写真などと照らし合わせながら現状の問題点について解説。複数の治療法が提示され、それぞれのメリット・デメリット、費用や治療期間などの説明がある。患者の悩みや希望を詳しく聞いて治療計画を立てていくので、わからないことや不安があれば、この時点で歯科医師にしっかり確認しておこう。

2歯科用CTで撮影し、精密に審査・診断をしていく

インプラント治療を行う際は、事前に歯科用CTで口腔内を撮影し、顎の骨の状態などを立体的に確認。より精密に治療計画を立てるため、顎骨の形や隣の歯との関係性、神経との距離、血管の位置なども細かくチェックする。同院のインプラント治療では、このCT撮影を「治療の要」として位置づけている。検査の段階でどれだけ細かく情報を得られるかが、これから行われる治療の精度を大きく左右すると考えているのだそう。

3診断結果を踏まえ、治療計画を決定

検査の結果から、手術適応の可否や治療方針を慎重に決定していく。CT撮影の結果、顎の骨量が少ない場合は、そのままではインプラントが埋入できないため、歯周組織を造成する治療を追加で行う提案も行われることも。 歯科医師の説明で少しでも不明な点があれば、質問していこう。同院では患者がしっかり理解・納得できるまで、何度でも説明の時間を取っているそうだ。すべてがクリアになったら手術日を決める。

4インプラント体の埋入手術を行い、その後人工歯を装着

徹底した衛生管理のもと、土台となるインプラント体の埋入手術を行う。精密な事前検査のおかげで手術は短時間で終了。痛みや腫れを最小限に抑え、手術への恐怖心を軽減するためにも手術時間はできるだけ短く、というのが同院の考えだ。手術当日は帰宅後も安静に過ごし、患部を冷やして炎症や腫れを抑える。約3ヵ月、前歯の場合は4～6ヵ月後に、インプラント体と骨の結合が確認されたら、人工歯を装着する2回目の手術を行う。

5術後の定期的なメンテナンス

すべての治療が完了した後は、特に問題がなくても3〜4ヵ月に1度は通院し、歯科衛生士によるクリーニングや噛み合わせのチェックなどのメンテナンスを受ける。インプラント周囲の炎症を防ぐためには、自宅でのブラッシングも重要。定期的に歯科衛生士のクリーニングを受けると、自分では気づかない小さな変化も見つけてもらえることもあり、インプラントを長持ちさせ、口腔内をトラブルのない良い状態で保つことにつなげていく。