自分の歯のように快適に噛むことをめざす
インプラント治療

メリットの大きいインプラント治療、デメリットも踏まえてメンテナンスでトラブル回避を

Qインプラント治療とはどのような人が受けられる治療でしょうか？

A

▲インプラント治療では、機能性と見た目両方の復元に注力している

虫歯や歯周病の進行により、あるいは事故などでの外傷により歯を失ってしまった方のための治療です。歯を失った部分の歯茎に金属製のインプラント体を埋め込んで、そこに人工歯を固定します。失った歯を補う治療としてはインプラントの他に義歯やブリッジなどがありますが、中でもインプラントは天然歯に近い噛み心地が期待できるとされています。18歳以上で失った歯の機能を補いたい方に対しては、現状で最もお勧めできる治療法だと思います。ただし、インプラントはどなたにでも行える治療ではなく、埋入部の骨量が十分でないようなケースでは、対応が難しくなります。

Qインプラント治療のメリットとデメリットを教えてください。

A

▲しっかり説明をし、患者がリラックスできるよう努めている

インプラント治療の最大のメリットは、先にもお話ししたとおり、失った歯に限りなく近い噛み心地がめざせる点でしょう。また、義歯やブリッジなどのように取り外してメンテナンスする必要がなく、取り扱いが楽だといえるのもメリットだと思います。デメリットは、保険外治療であるため費用が高額である点と、治療期間が長くなる点です。また、術後のメンテナンスを怠ると、インプラント周囲炎になったり、噛み合わせのバランスが崩れてさらなる口腔トラブルを引き起こしたりというケースもあります。定期的なメンテナンスは欠かせません。

Qどのような流れで進めていくのですか？

A

▲3D画像を用いた精密なシミュレーションで正確な診療をめざす

インプラント治療を求めて来院された方に、当院では無料相談も行っています。歯科用CTを用いて顎骨の状態を三次元的に解析し、治療後の仮想イメージも3D画像でお見せします。視覚的にわかりやすくご説明できるので、治療後のイメージもつきやすいでしょう。また、並行して歯周病治療により口腔内環境を整え、インプラントを長持ちさせるための状態をつくります。実際の手術は単純な作業であり、日帰りでの対応が可能です。術式の進化により、切開部も5〜6ミリ程度で済むこともめざせます。その後、インプラント体が固定されるまで下の歯で4ヵ月、上の歯では5〜8ヵ月程度待機していただき、安定したら補綴物を固定します。

Qクリニックとしての特徴を教えてください。

A

▲大学病院とも連携し、高水準の医療サービスを提供する同院

当院は、慶應義塾大学病院をはじめとする大学病院などとも密に連携しており、単独歯から複数歯まで幅広く対応できることはもちろん、その他難症例にも対応可能です。また、当院では複数の歯科医師が担当制で診療にあたるスタイルですが、大きな治療が必要となればその分野に高い専門性を持つ歯科医師に相談し、時には診療に加わってもらいます。こうしたチーム医療体制により、患者さんにご納得いただけるよう質にこだわった治療が可能となっています。治療後の保証制度もありますよ。

Qインプラント治療後の注意点はありますか？

A

▲治療をして終わりではなく定期メンテナンスが大切

インプラント治療は手術が完了したらそれで終わりというものではありません。インプラントを入れた部分はインプラント周囲炎という歯周病に似た症状になりやすく、定期的なメンテナンスが欠かせません。当院では3ヵ月に1度の通院をお願いしています。加えて、ご自宅でもより丁寧な歯磨きやマウスウォッシュでの洗口などに取り組んでいただきます。人工物であるインプラントは、周囲の天然歯と比較して摩耗しにくいという特徴があり、長く使っているとどうしても噛み合わせにずれが生じてきます。ずれを放置すると噛む力のバランスが乱れ、トラブルの原因にも。そうしたずれを調整するためにも、定期的なチェックが欠かせないのです。