落合久彦理事長、青柳隆院長の独自取材記事

恵比寿南橋デンタルクリニック

(渋谷区／恵比寿駅)

最終更新日：2023/10/31

JR山手線恵比寿駅から徒歩5分、恵比寿ガーデンプレイスタワーの2階にある「恵比寿南橋デンタルクリニック」。白を基調とした院内は明るく清潔感にあふれ、少々敷居が高いと思われがちなエリアの印象を良い意味で覆してくれる。常時3人の歯科医師が勤務する同クリニックの理事長を務めるのは、落合久彦先生だ。自身はもちろん若い歯科医師にも海外での勉強会に参加させるなど非常に勉強熱心で、さまざまな疾患をトータルでカバーしている。取材では落合理事長と院長の青柳隆先生に歯科治療への想いを聞いた。

（取材日2023年1月13日）

複数の歯科医師が在籍し、さまざまな疾患に対応
海外での勉強会にも参加し、高度な技術の提供をめざす
人密着型の治療で患者との信頼関係を構築

複数の歯科医師が在籍し、さまざまな疾患に対応

開業までのいきさつを教えてください。

【落合理事長】大学で歯学を学びながら、早くから開業を考えていました。まわりの仲間の多くは研究を続けるために大学に残っていましたが、私は早々に臨床に取り組みたいと思い、卒業後すぐに勤務医として働きました。3軒のクリニックで、計4年ほどの勤務医生活を送りました。実家のある茨城県に自分のクリニックを開業したのは27か28歳の頃です。順調なスタートを切れたのですが、たまたま知り合いに、恵比寿の工場跡地を再開発するという話を聞いたんですね。そこで私のクリニックも、移転することに決めました。再開発の結果できたのが、ここ恵比寿ガーデンプレイスです。1994年のオープンと同時に、30歳でこのクリニックを開業しました。

クリニックの特色についてお伺いします。

【落合理事長】当院の特色は、歯科医師が常時3人体制ということです。インプラント、矯正、歯周病、義歯というように、それぞれに専門が違うので、幅広い疾患をトータルでカバーできるのが強みでしょうか。時代の流れもあり、特に10～15年前くらいから新しい治療法も出てきています。今は歯がものすごく悪いという方は減ってきている反面、歯並びといった見た目の美しさを気にする方が増えてきています。ですので、虫歯の再発リスクを減らすための「予防歯科」と、歯の見た目にこだわる「審美歯科」に注力しています。また、歯をきれいにすることだけではなく機能的な回復も同時にめざしています。矯正歯科の一つとして、患者さんのニーズに合わせて、ワイヤー装置を使わないマウスピース型装置を用いた矯正も当院では取り入れています。もちろん専門性の高い技術が必要であれば他院に紹介するケースも多いです。

複数人体制で取り組むことのメリットはどのあたりにあるのでしょうか。

【落合理事長】一人の患者さんを毎回できるだけ同じ歯科医師が診るという担当医制を基本にしています。長く通院していると、例えば歯周病の治療を受けていた方がインプラントをするなど、治療内容が多少変わってくることもありますよね。そういう場合でも、できるだけ患者さんが安心できる環境を提供したいので、既にコミュニケーションがとれている同じ歯科医師が治療にあたるようにしています。その分、どの歯科医師からも同じレベルの治療が受けられるよう、週末に参加した勉強会で学んだ内容をシェアし合うなど、日々お互いに研鑽を積んでいます。もちろん「これはやっぱり、この先生にお願いしたほうがいいだろうな」という場合は、その時だけ交代することもあります。

海外での勉強会にも参加し、高度な技術の提供をめざす

海外での勉強会にも積極的に参加されていると伺っています。

【落合理事長】日本の今のカリキュラムですと、実際の患者さんを診る症例数には限界があり、学生時代に解剖学を少し学んだだけという歯科医師も多いです。知識がないままに学ぶのと、キャリアを積んだ状態で新たに学ぶのとでは大きな違いがあります。海外の場合は、より深いところまで学べることもあるので、実際の臨床の際、かなり役立つと思います。
【青柳院長】実際に私自身も勉強会に参加できる環境は、大きな経験になると思っています。参加してからは、細部にまで気を使い、より安全で良い治療の提供をめざしたいという思いを強く抱くようになりました。

診療する上で大事にされていることはありますか。

【落合理事長】昔から変わらないことですが、学んだことはしっかり治療に生かし、患者さんが笑顔になって帰ってもらえることが一番のやりがいだと思っています。若い先生にもその気持ちは持ってほしいですね。あとは、リラックスできる雰囲気づくりや、痛みに配慮した治療を心がけています。例えば麻酔をかける時、麻酔の注射自体が痛いと感じることもありますよね。ですので、まず表面麻酔をしてから注射するというように、些細なことでも患者さんの負担をなるべく減らすよう努めています。
【青柳院長】このクリニックに来て約14年目になるのですが、とにかく患者さんと長くお付き合いしたいと思っています。そのためにも、担当した患者さんが安心して継続的に通えるような治療の提供を心がけています。20代の時から診ている方を、それこそおじいちゃんおばあちゃんになるまで診ていきたいですね。

患者さんと日々接する時に心がけていることを教えてください。

【落合理事長】どの職業でも同じだと思いますが、常に患者さんと同じ目線に立ち、自分がされたらうれしいことと嫌なことをしっかり考えながら毎回接するようにしています。当院は子どもからお年寄りまで、幅広い層の方が来院されますので、患者さんの気持ちに寄り添い、話す時の言葉遣いなどにも気を配っています。
【青柳院長】できるだけ患者さんが抱えている不安を取り除いてあげたいと思っています。誰にとっても歯科医院って、できれば来たくない場所だと思います。どんな治療をされるんだろう、と心配しながら来院される方も多いと思います。そういう方たちが、なるべくリラックスできるような空間づくりを心がけています。

人密着型の治療で患者との信頼関係を構築

歯科医師としてやりがいを感じる時はどんな時ですか？

【落合理事長】以前、虫歯の治療をしながら、がんを発見したことがありました。舌の奥のほうの色がどうも普通ではない気がして、大学病院に紹介したところ、舌がんだとわかったんです。当時その方は40代でした。早期発見からがんの治療を終え、また通っていただけるようになった時、とてもうれしかったですし、やりがいを感じました。
【青柳院長】例えば、口腔内のがんを早期発見した後、治療が終わって、患者さんからお礼を言われたりすると、やはりやりがいを感じますね。当院は提携先も多いので、おかしいなと感じたらその場で写真を撮って外部の外科の先生に相談することもできます。そういう意味でも専門性の高い医療機関と提携していることは大きなメリットだと感じています。

クリニックの今後の展望についてお伺いできますか。

【落合理事長】30年前から診療を続けている患者さんもいますので、この先の10年、20年と長く、同じ患者さんを診ていきたいですね。ずっと同じ歯科医師が担当することで、患者さんも安心できると思います。より多くの方々に長く通っていただけるよう、信頼関係をしっかりと築き、高度な技術の提供と環境の整備に今後もしっかりと努めたいです。
【青柳院長】地域性もあると思うのですが、引っ越しや転勤でこの土地を離れる方も多いので、地域密着というよりは「人密着」という目線でやっていきたいですね。たとえ距離があっても、歯科医院といえば「恵比寿南橋デンタルクリニック」と患者さんに思ってもらえるような存在でありたいです。

最後に、読者へのメッセージをお願いいたします。

【落合理事長】虫歯などの治療が終わっても、これで治ったと安心せず、定期検診には忘れず通うようにしてもらえたらと思っています。安心して通っていただけるように体制は整えていますので、何か困り事があれば、ぜひ一度当院にお越しください。
【青柳院長】予防歯科がこれからの時代、メインになってくると思います。できれば歯科医院も美容院と同じような感覚で通ってもらえたらうれしいです。美容院の場合、一定の時間がたてばメンテナンスに行く方が多いですよね。それと同じ感覚で、歯科医院が苦手な方こそ、ぜひ当院でお待ちしております。