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不快な症状の改善をめざす
飛蚊症の治療

はりの眼科

(大阪市東淀川区/淡路駅)

最終更新日:2023/11/15

はりの眼科 不快な症状の改善をめざす 飛蚊症の治療 はりの眼科 不快な症状の改善をめざす 飛蚊症の治療
  • 自由診療

目の前に黒やグレーの糸くずのようなものが見え、気になって眼科を受診すると「飛蚊症ですから、心配はいりませんよ」と言われることが多い。これまでは飛蚊症に特化した治療がなく、様子を見る以外に対処法がなかったからだ。しかし近年になって、レーザー機器を使って不快な症状の改善をめざす方法が欧米を中心に普及。ただし、国内においては提供している医療機関はまだ少なく、不安を持つ人もいるだろう。そこで、飛蚊症に対するレーザー治療を早くから取り入れ、患者の悩み改善に役立てている「はりの眼科」の張野正誉(はりの・せいよ)院長に、治療が必要な飛蚊症とそうでない飛蚊症の違い、実際の診療の進め方などについて教えてもらった。

(取材日2023年10月12日)

網膜の病気を原因とする症状でないか、レーザー照射が可能な症例か、きちんと見極めることが大切

Q飛蚊症とはどのような症状ですか?
A
はりの眼科 飛蚊症の治療を早くから取り入れ、不快な症状の改善をめざす

▲飛蚊症の治療を早くから取り入れ、不快な症状の改善をめざす

視界の中に、糸くずや蚊、あるいは薄い雲のような浮遊物が見える症状です。目のレンズにあたる水晶体と眼球の奥にある網膜との空間には硝子体と呼ばれるゼリー状の組織が詰まっており、その部分に濁りが生じ、濁りの影が網膜に映ることで、さまざまな形状の浮遊物が見えるようになります。症状のある方にとっては不快なものですが、網膜の病気などと関係のない症状であれば、これまでは治療を行うのではなく、定期的に目の状態をチェックする経過観察を続けるのが一般的でした。しかし、例えば仕事で顕微鏡を使う人やパソコンで細かい作業する人などにとっては、浮遊物が邪魔で業務に集中できないなど、さまざまな問題が生じることもあります。

Q発症しやすいのはどのような人ですか?
A
はりの眼科 網膜裂孔や網膜剥離などの可能性もあるので、まずは受診を

▲網膜裂孔や網膜剥離などの可能性もあるので、まずは受診を

近視の方は発症しやすい傾向がありますが、それ以外に特に要因は見当らず、加齢によることが多いです。早い人では10代から浮遊物を自覚するようになり、年齢とともに数が増えていく傾向があります。当院の場合も治療を希望される方は40〜50代の方が中心ですね。硝子体の濁りが顕著になってくるのは60代以降ですが、高齢になるとレンズの役目をしている水晶体が濁る白内障の発症が増えてくるので、そちらの治療を優先される方が多くなります。ただし、ある日突然浮遊物が見えるようになった、数が急に増えたといった場合は、網膜に穴が開く網膜裂孔や、網膜が剥がれる網膜剥離などの可能性がありますで、速やかに眼科を受診してください。

Q飛蚊症の治療について教えてください。
A
はりの眼科 一人ひとりの見え方を見極めながら治療を進める

▲一人ひとりの見え方を見極めながら治療を進める

これまで飛蚊症は、網膜の病気などの疑いがない場合は治療を行わないのが一般的でした。当院の場合は、浮遊物が邪魔でお仕事や生活に差し障るという方のために、レーザー照射を行っています。硝子体の濁りにレーザーを照射して細かく散らすことで、浮遊物による不快感の軽減を図ります。対応している医療機関が少なく、眼科医の中でもまだ広く認識されていない方法です。ただし、網膜または水晶体に近いところに濁りがある場合はレーザー照射が行えません。また、浮遊物が薄い雲のような場合は、満足できる状態をめざせないこともあります。濁りを完全になくすことは不可能なので、患者さんが納得できる見え方をめざして近づけていきます。

Qレーザー照射の進め方を教えてください。
A
はりの眼科 同院では、レーザー照射で浮遊物による不快感の軽減を図る

▲同院では、レーザー照射で浮遊物による不快感の軽減を図る

飛蚊症を訴えて受診された場合はまず検査を行い、網膜の病気などが関係していると考えられる場合はその治療を行います。網膜の病気が原因でない飛蚊症の場合は、レーザー照射が可能かどうかを診断して、患者さんが希望される場合に行います。1回あたりの照射時間は10〜15分程度で、2週間程度の間隔を空けて2〜4回照射するのが一般的です。仕事などで忙しい患者さんの場合は、1回ごとの間隔がもう少し長くなることもあります。浮遊物の見え方が患者さんの納得される状態になった時点で終了です。このため、照射を行う回数は患者さんによって異なり、通常は1〜2ヵ月程度の期間にも個人差があります。

Q痛みや安全性が気になります。
A
はりの眼科 レンズを装着する痛みがないよう点眼麻酔を行う

▲レンズを装着する痛みがないよう点眼麻酔を行う

レーザー照射を行う際は、患者さんが目をつぶってしまわないように、またレーザーを濁りに適切に当てるためにレンズを装着してもらいます。硝子体には神経が通っていませんが、レンズを装着する際に痛みを感じることがないよう、事前に点眼麻酔を行います。安全面を重視して、網膜または水晶体に近い部分に濁りがあると、レーザー照射で網膜や水晶体を傷つける恐れがあるので治療は行いません。自費診療なので費用は医療機関によって異なります。当院の場合は照射回数に関係なく一律の費用を設定していますので、安心して受けていただきたいと思います。

ドクターからのメッセージ

張野 正誉院長

飛蚊症はよく見られる症状です。網膜の疾患が原因でない場合は、これまで解決する手立てがなかったこともあり我慢していただくしかありませんでした。しかし、浮遊物が見える状態が不快で、精神的にストレスを感じる方もいらっしゃいます。また、仕事や生活に支障が生じるケースもあり、こうした方々の悩みの改善をめざして、当院ではレーザー照射で症状の緩和を図っています。ただし、濁りの位置によっては、安全性を考慮して照射を避けるべきケースがあります。また、濁りが薄い雲のような状態の場合は期待する見え方にならないこともあります。飛蚊症の症状で悩んでおられるなら、まずは気軽に当院までご相談いただければと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

レーザービトレオライシス/片側:15万円

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