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井口 福一郎 理事長、井上 莉沙 院長の独自取材記事

耳鼻咽喉科 いぐちクリニック

(京都市上京区/出町柳駅)

最終更新日:2024/03/12

井口福一郎理事長、井上莉沙院長 耳鼻咽喉科 いぐちクリニック main

出町柳駅から徒歩6分。「医療法人福耳会 耳鼻咽喉科 いぐちクリニック」は、鴨川や下鴨神社などの観光スポットからほど近いエリアにありながら、落ち着いた風情の住宅街にたたずむクリニックだ。前院長で理事長の井口福一郎先生の出身である京都大学大学院から近い、在学中よりなじみのあるこの地に2014年に開業した。診療ポリシーである「見てわかる耳鼻科」が示すとおり、CTや頸部エコー、内視鏡画像を表示してわかりやすく説明し、患者が納得した上で治療に臨めるように努めることを診療ポリシーとしている。2023年10月からは院長に井上莉沙先生を迎えて、新体制となった同院。さらなる発展をめざすクリニックの診療内容や特徴について、井口福一郎理事長と井上莉沙院長にたっぷりと話を聞いた。

(取材日2023年12月12日)

「見てわかる耳鼻科」が診療ポリシー

この度、井上先生が新院長に就任されたそうですね。

井口福一郎理事長、井上莉沙院長 耳鼻咽喉科 いぐちクリニック1

【井口理事長】井上先生は、物腰がやわらかく理路整然とわかりやすく説明される、話し上手な先生です。長年小児耳鼻科の診療に関わっていただけあって、小さなお子さんの治療も安心して任せることができます。
【井上院長】これまで、京都駅前にある分院で勤務していたのですが、2023年10月からこの本院の院長となりました。井口理事長の後を引き継ぐということで、身の引き締まる思いです。「地域の人々に信頼されているクリニックだな」というのが、このクリニックの第一印象。それもこれも、井口先生が熱心に患者さんと向き合ってこられたからだと感じています。これからも患者さんとの信頼関係を大切に、地域のかかりつけ医として頼られるクリニックになっていきたいと思います。

新体制となって何か変わることはありますか?

【井口理事長】当院の診療ポリシーや治療内容はこれまでと変わりません。鼻水、鼻詰まり、風邪、副鼻腔炎、中耳炎、外耳道異物、喉の違和感、声のかすれ、睡眠時無呼吸症候群など、耳・鼻・喉のすべての症状を診察していきます。これまで当院の特徴の一つであった「鼻の日帰り手術」は今後、同じ法人内のクリニックである「京都駅前耳鼻咽喉科アレルギー科クリニック」に集約して治療を行っていくため、連携を取っています。これまで鼻の手術に関しては、近隣だけでなく近江八幡、宇治、亀岡、長岡京、舞鶴など遠方からも多くの人がお越しでした。今後は2つのクリニックがうまく連携することで、より多くの鼻詰まりで悩む患者さんの手助けができればと思っています。

診療の際に大切にしていることは何ですか?

井口福一郎理事長、井上莉沙院長 耳鼻咽喉科 いぐちクリニック2

【井上院長】患者さんとしっかり向き合った診療をすることですね。「見てわかる耳鼻科」を診療ポリシーに、患者さんが納得して治療に臨めるようにさまざまな取り組みを行っています。例えば、鼻詰まりにはいろいろな原因がありますが、鼻のポリープや鼻中隔の曲がり、下鼻甲介の腫れなど、薬での治療では改善が見込めない場合もあります。そこで当院では、原因を探るため、電子内視鏡やCT、エックス線、頸部エコーを使った画像検査を重視しています。検査結果は診察室に設置しているモニターに映し出し、正常な状態と見比べながら説明します。時には骨格や体の部位を表す図版も用いながら、わかりやすい説明を心がけています。実際に目で見てもらうと一目瞭然で、患者さんも納得した上で治療を受けていただけるでしょう。「見てわかる耳鼻科」を体現できているのではないかと思っています。

二診制、シュライバーの配置で診療時間をしっかり確保

診療スタイルも工夫されているとか。

井口福一郎理事長、井上莉沙院長 耳鼻咽喉科 いぐちクリニック3

【井口理事長】検査や説明を丁寧に行うので、どうしても診療に時間がかかります。当院では診療をスムーズにするために二診制を採用しており、現在6人の医師が診療に携わっています。私の先輩や同僚など、京都大学大学院出身の医師が多く、優秀な先生ばかりです。当院の診療ポリシーに賛同してくれて、患者さんとしっかりコミュニケーションを取ってくれる先生ですので、安心してお任せしています。
【井上院長】基本的にはどの先生も広く耳鼻咽喉領域を診てくれていますが、それぞれ難聴や嗅覚治療など得意分野が違います。場合によっては、他の先生の意見も聞きながら患者さんにとって適切な治療ができるように努めています。

二診制の他に工夫されている点があれば教えてください。

【井口理事長】私たち医師が患者さんとじっくりお話しできるように、シュライバーを置いています。シュライバーというのは、医師の事務作業を補助してくれる専任スタッフです。診療中は医師の隣にいて、患者さんが言ったこと、医師が説明したこと、画像説明などを電子カルテに記録してくれます。
【井上院長】クリニックレベルでの配置はまだ少ないようですが、シュライバーがついてくれていることで、安心して患者さんの目を見て対話でき、診療の効率化に大いに役立っています。専門用語を解説し、要点のまとめ方をレクチャーするなど、シュライバーの育成にも力を入れています。

病院との連携も積極的に行っているそうですね。

井口福一郎理事長、井上莉沙院長 耳鼻咽喉科 いぐちクリニック4

【井口理事長】近隣病院とは入院治療などで日頃から連携しています。検査を行った上で診断が難しい症状や疾患については、京都大学医学部附属病院や近隣の総合病院をご紹介するなど、治療の流れを適切にご提案できるのも当院の強みです。

今後も患者一人ひとりを見つめ、より良いクリニックに

ところで、お二人はなぜ耳鼻咽喉科の医師になられたのですか?

井口福一郎理事長、井上莉沙院長 耳鼻咽喉科 いぐちクリニック5

【井口理事長】周囲から医師になれとは一言も言われずに育ちましたが、医師であった祖父の存在が影響していることは違いないですね。再生医療について研究したいと京都大学大学院に入り、内耳の再生医療を研究している先生方に出会ったことで、耳鼻咽喉科の道が開けました。人との出会いが私を導いてくれました。仕事が趣味と言っても過言ではないくらい、毎日の仕事が楽しいですね。
【井上院長】家族の病気がきっかけです。その際に耳鼻咽喉科の先生にたいへんお世話になりました。耳鼻咽喉科は内科系というよりは外科系の分野です。手術のような細かな作業も得意ですし、昔から子どもが好きでしたので、子どもの多い耳鼻咽喉科は自分に向いていたと思います。

今後の展望についてお聞かせください。

【井口理事長】診療方針に忠実に今後も切磋琢磨したいと思っています。患者さんファーストを守るためにはしっかり診療体制を整えていくことが大切で、月に1度、医師・看護師・受付担当者・シュライバーが集まってミーティングをしています。患者さんの対応に関してもいろいろな意見交換ができ、幅広いものの見方が身につく貴重な時間ですね。
【井上院長】これからも患者さんにとって満足度の高い診療をめざしていきたいと思います。耳鼻咽喉科の領域の疾患はすっきりと治りきらないものが多いですが、検査機器やデジタル機器を整えて、治療の中身をしっかりと見てもらい、患者さんが安心して治療に取り組めるようサポートしていきたいと思います。

読者の方へメッセージをお願いします。

井口福一郎理事長、井上莉沙院長 耳鼻咽喉科 いぐちクリニック6

【井口理事長】当院では、花粉症、風邪、中耳炎、インフルエンザなどの一般的な耳鼻科診療に加え、特に鼻詰まりの治療に力を入れています。花粉症による鼻詰まりの改善をめざすための、鼻の粘膜を一部焼灼するわずか5、6分でできるレーザー治療も可能です。お気軽にご相談ください。
【井上院長】耳・鼻・喉の症状などは、ついつい後回しにしてしまいがちですが、生活や仕事に支障が出るほどつらい思いをしている人も少なくありません。日常生活で困っていること、心配していることがあれば、我慢せずに来てほしいですね。どんな小さなことでも構いません。ご相談に乗りますよ。

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