心を楽にするための
上手な心療内科・精神科のかかり方
品川メンタルクリニック 品川本院
(港区/品川駅)
最終更新日:2023/08/07
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私たちを取り巻く環境は日々激変しており、ストレスを抱えていない人はいないといっても過言ではない。最近では、オンライン授業や在宅勤務による心身の不調を訴える人も増えているという。しかし、つらさや不調を感じていても、心療内科や精神科への受診は敷居が高いと感じる人もいるのではないだろうか。「一人で不安な気持ちを抱え込まないことが大切です」と話すのは、「品川メンタルクリニック 品川本院」で院長を務める渡邊真也先生。患者が気軽に受診して相談しやすい雰囲気づくりに注力し、診療を行っている。精神疾患に限らず、どんな病気でも早めの受診・治療が基本。また、病気ではないことを確認するという意味でも、勇気を出して一歩踏み出すことは大切だ。ぜひ気軽に来院してほしいと語る院長に、診療の流れについて詳しく聞いた。
(取材日2020年11月26日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q心療内科や精神科はどんなときに受診したら良いですか?
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A
最近よく眠れない、食欲がない、元気が出ない、やる気が起きないというときに、ぜひ早めの受診をお勧めします。目安は、このような症状が約2週間程度続いたときです。でも、自分で相当つらいと感じているときは、この目安以前にすぐに来院してくださいね。また、突然涙が止まらなくなった、まったく眠れないなど普通ではないと感じたときも、いつでも受診してください。我慢をする必要はありません。以前は楽しかったことがまったく楽しめないなど、自分の感じ方が大きく変わってしまったときも要注意です。来院して話してみたらすっきりした、ということもありますし、それでも大丈夫ですので気軽に受診してみてください。
- Q精神疾患の症状と、考えられる病気を教えてください。
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A
精神疾患は症状が多岐にわたっており、原因が異なっていても同じような症状が出る場合があります。例えば、咳をしていれば風邪かな、というようにわかりやすく判断することが、精神疾患では難しいのです。そのため、医師による適切な診断が必要になります。一般的に多いのはうつ病の患者さんですが、発達障害や適応障害、パニック障害、PTSD、不眠症、自律神経失調症、統合失調症などでうつ病を併発することもあります。また、食事をしたこと自体覚えていられないときは、認知症の可能性もあります。ですから、医師が丁寧な問診やカウンセリングを行い、適切な診断をすることが求められるのです。
- Qうつ病とはどのような症状の出る病気ですか?
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A
うつ病は、脳の一部である前頭葉という部位の機能が低下し、基本的に元気がなくなってしまう病気です。具体的には判断力、記憶力、集中力が低下したり、不安感が強くなったり、同じことをぐるぐると考え続けてしまったり、体全体の調子がなんとなく悪くなるなどの症状が見られることが多いですね。また、睡眠障害や摂食障害が出ることもあります。自律神経失調症と似ているのですが、原因はまったく違いますので、医師によるしっかりとした診察で、適切な診断に結びつけることが大切です。なんとなく体調が優れないので内科を受診し、うつ病の疑いがあると心療内科や精神科の受診を勧められて来院される患者さんも、たくさんいらっしゃいます。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1セルフチェック
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ストレスがたまると、自覚がなくても心や体に不調が現れる。そこで今の自分の状態を知るために、セルフチェックをしてみよう。一日中憂うつな気分が続く、興味や喜びが持てない、疲れやすい、やる気が起きない、集中力・注意力の低下、夜寝つけず目が覚める、寝すぎる、自信の喪失、罪悪感、食欲低下や食欲増加・過食などの状態が2週間以上続いている場合は、我慢しないで早めに精神科や心療内科を受診しよう。
- 2来院予約
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診療は、完全予約制。働いている人も受診しやすいよう、土・日・祝日も夜20時まで診療を行っている。ウェブで希望の日時を選んで簡単に予約することができるほか、電話でも予約が可能。セカンドオピニオンも受け入れている。
- 3カウンセリング
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症状の原因を見極めるために、まずは医師が丁寧に話を聞く。医師だけでなく、相談員やカウンセラーが話を聞く場合もある。初診の診察時間は、30分程度。限られた時間の中でお互いの信頼関係を築くため、話しやすい雰囲気の中でカウンセリングを行ってくれる。受診自体に良いイメージを持っていない場合や、不安が強い場合は、家族やパートナーと一緒に受診することも可能だ。
- 4光トポグラフィ検査
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カウンセリングに基づいて、具体的にどのような症状が出ているのかを確認し、必要に応じて光トポグラフィ検査を行う。この検査は、近赤外光を頭部に当てて、頭部の血流量の変化を測定するというもの。血流量の変化のパターンを、波形によってうつ病、躁うつ病、統合失調症、正常という4つに分類してデータを可視化。この検査結果やカウンセリングの内容をもとに、総合的な診察を行う。検査の所要時間は約15分ほど。
- 5指導や治療
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診察の結果、軽度睡眠障害や軽度ストレス状態と診断された場合は、環境調整、運動指導、カウンセリングなどにより症状の早期改善をめざすことで、うつ病の発症の予防を図る。一方で、もし意欲低下や興味の消失などの症状が出現してうつ病の状態になってしまっている場合は、うつ病の治療へと進む。
自由診療費用の目安
自由診療とは光トポグラフィ検査/2980円 ※費用の詳細はクリニックへお問い合わせください