全国のドクター9,222人の想いを取材
クリニック・病院 158,511件の情報を掲載(2024年5月26日現在)

  1. TOP
  2. 愛知県
  3. 名古屋市千種区
  4. 吹上駅
  5. 余語歯科 矯正歯科
  6. 痛みに配慮したフルパッシブ矯正 複数ある矯正方法の違いとは

痛みに配慮したフルパッシブ矯正
複数ある矯正方法の違いとは

余語歯科 矯正歯科

(名古屋市千種区/吹上駅)

最終更新日:2024/04/18

余語歯科 矯正歯科 痛みに配慮したフルパッシブ矯正  複数ある矯正方法の違いとは 余語歯科 矯正歯科 痛みに配慮したフルパッシブ矯正  複数ある矯正方法の違いとは
  • 自由診療

昨今は新型コロナウイルス感染症の流行下でのマスク生活もあり、矯正治療に興味を持つ人が増えている傾向にある。矯正治療の期待できるメリットは、歯並びを矯正することで見た目の問題の改善につながる点だけでなく、噛み合わせも意識するため良好な口内環境を導くことにつながる点だ。「余語歯科 矯正歯科」の余語良章院長は、「お口の環境が良くなることはひいては全身の健康にもつながります」と矯正治療の大切さを説く。矯正治療は歯科医院によってさまざまな方法があるが、同院で多く行っているのはフルパッシブ矯正と呼ばれるワイヤー矯正である。痛みに配慮しているフルパッシブ矯正とはどういう矯正なのか、その装置やしくみについて、また他の矯正装置についても教えてもらった。

(取材日2023年10月18日)

弱い力で歯を動かしていくことをめざすフルパッシブ矯正とは。他の矯正方法との違いを知る

Qフルパッシブ矯正とはどういうものですか?
A
余語歯科 矯正歯科 患者にとって負担の少ない矯正方法だといえると院長

▲患者にとって負担の少ない矯正方法だといえると院長

まず従来からあり現在も広く行われている方法は、歯の表面に装着したブラケットにワイヤーを結紮(けっさつ)し、ワイヤーをブラケットに押しつけながら強い力で歯を動かすことをめざす「アクティブ」な方法です。しかし「フルパッシブ」はブラケットにワイヤーを結紮せずやさしく固定するため、ブラケット内では「ローフリクション(低摩擦)」の状態であることが特徴で、「アクティブ」な方法に比べて弱い力で歯を動かしていくことをめざします。弱い力といっても摩擦が少ないということですので、傾いている歯も含め全体的にきちんと力がかかります。従来の方法よりも、患者さんにとって負担の少ない矯正方法だといえると思います。

Qフルパッシブ矯正のメリットとデメリットを教えてください。
A
余語歯科 矯正歯科 治療期間の短縮も期待ができる矯正方法

▲治療期間の短縮も期待ができる矯正方法

メリットはワイヤーをブラケットに強く押しつけず低摩擦である分、弱い力で十分であることです。力が弱いと痛みも少なく、骨代謝を阻害しないため歯のスムーズな移動につながり、治療期間の短縮が期待できます。歯や歯茎にかかる負担も減るので歯根吸収、歯肉退縮しにくく、保定が安定しやすいことも考えられます。保定が安定しやすいことは、矯正後の状態を維持しやすいことが望めるでしょう。また、角が丸くなっているのでお口の中の粘膜を傷つけにくいこともメリットです。デメリットは歯科医師の経験によるところあるということ、ブラケットのキャップが外れることが結紮式よりもやや多いこと。その場合は歯科医院で取りつけ直します。

Qこちらではリンガル矯正も対応されていますね。
A
余語歯科 矯正歯科 目立ちにくい矯正を希望する人にも対応

▲目立ちにくい矯正を希望する人にも対応

はい。ブラケットとワイヤーを、外から見えない、歯の裏側に装着するリンガル矯正、いわゆる舌側矯正も行っています。舌側ではフルパッシブ矯正ではなくアクティブな力の強い従来の方法となります。またハーフリンガルといって、装置を、上の歯は舌側に、下の歯は表側につける方法もあります。私はリンガル矯正専門の歯科医院に勤めた経験もあり、表側、舌側いずれの矯正治療にも対応できます。治療期間の短縮など効率的な矯正が望めるといわれているのは、上下とも表側に装置をつける方法ですが、患者さん本人が人目につきにくいことを優先されるのか、機能回復や歯並びを優先されるのか、それぞれの考え方により、方法を決定します。

Qマウスピース型装置を用いた矯正についてはいかがですか?
A
余語歯科 矯正歯科 さまざまな矯正方法があるため、気軽に質問してほしいと院長

▲さまざまな矯正方法があるため、気軽に質問してほしいと院長

当院では行っていません。矯正は、上下の歯が噛み合うことが基本的に最も重要です。フルパッシブ矯正はその点、その人が持っている本来の噛み合わせを保全できることがメリットといえます。個人的な考えですが、マウスピース型装置は上の歯並び、下の歯並びそれぞれで考えられているものではないでしょうか。上下の歯が直接擦り合っているのではなくてマウスピース型装置が間に入った状態なので、噛み合わせの微妙な調整が難しく、良好な咬合の構築が困難なように思います。カウンセリングでは、マウスピース型装置についてや舌側矯正との違いも詳しくお話しできますので、お気軽にお尋ねください。

Q噛み合わせは全身の健康に影響すると伺いました。
A
余語歯科 矯正歯科 口だけでなく全身の健康維持につながる

▲口だけでなく全身の健康維持につながる

私がフルパッシブ矯正を学んだ田村元先生は、全身を「器」に例えておられました。歯科でいえば「器」は「口」です。歯並びや噛み合わせの改善を図り、良い「器」を作ってお口が健康になれば、それは全身の健康にもつながります。噛み合わせのゆがみは、そのまま顔の骨格のゆがみ、首のゆがみ、ひいては体全体のゆがみに影響するでしょう。放っておくと将来的な健康問題にもなりかねません。矯正治療で顎の骨、歯並びを整えることを図れば、お口だけでなく全身の健康維持につながるのではないでしょうか。当院には高齢の患者さんも多いのですが、歯がある方や歯を失っても入れ歯などできちんと噛めている方は体もお元気だと思います。

ドクターからのメッセージ

余語 良章院長

私はもともと東京の大学在学中から、いずれは当院に戻り地域貢献したいと思っていましたので、まず高齢の患者さんのために義歯、補綴の技術をしっかり身につけました。地域の歯科医院にはさまざまな症状の患者さんが来られますから、その後は複数の歯科医院に勤務し、小児歯科、矯正治療など幅広い分野において総合的に「広く、深く」学びました。たくさんの引き出しを持っていると自負しており、矯正については、多くの症例を診てきた総合的な観点からフルパッシブ矯正を採用しています。歯科医師は口の中だけ診ればいいという時代ではありません。口からつながる患者さんの全身の健康を考えることも歯科医師の大事な役割だと考えています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

フルパッシブ矯正/検査・診断料3万8500円/治療82万5000円~、ハーフリンガル(上裏側、下表側)/95万7000円~、上下リンガル(上下裏側)/108万9000円~、準備矯正(小児矯正)/38万5000円~

Access