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松澤 真二 院長の独自取材記事

まつざわ歯科診療所

(大阪市中央区/堺筋本町駅)

最終更新日:2023/09/27

松澤真二院長 まつざわ歯科診療所 main

堺筋本町駅直結の繊維問屋街の商業ビル4階にある「まつざわ歯科診療所」。活気あるオフィスビル内にある同院の歴史は長く、松澤真二院長の義父である先代院長が船場センター街オープン時から開業した歯科医院を継承。2023年7月にクリニック名を改称してリニューアルオープンした。患者との信頼関係を重視し、予防に力を入れた診療を実施している同院。「歯科医院に行く感覚ではなく、行きつけのお店に通う感覚で気軽に歯や口腔に関する健康相談をしに来てほしい」と松澤院長は話す。今回はリニューアルへの思いから、診療方針、力を入れている治療や今後の展望などたっぷりと話を聞いた。

(取材日2023年8月24日)

信頼関係を深めるため、対話を大切にした診療を行う

2023年7月から名称を改め、リニューアルオープンされたそうですね。

松澤真二院長 まつざわ歯科診療所1

長年、義理の父と診療してきましたが、継承をきっかけに改称してリニューアルオープンしました。院内の改装工事も3年ほど前に行っています。新しくなったクリニックでは、大きな壁は取り払い、診療スペースを広くしたほか、カウンセリングブースを設け、口腔外バキュームや空気清浄機といった機器も導入し、ゆっくり安心して過ごしていただける環境に整えています。船場センタービルができてから義父が50年守り続けてきたクリニックですので、これからも通ってくださる患者さんを家族のように思って寄り添った診療を続けていきたいと思います。

どのような患者さんがお越しになりますか?

周辺にお勤めの方が多いですね。会社を退職された後も引き続き通院してくださる人もいます。遠方からお越しくださる人もいて、本当にありがたく、これまでのつながりを感じてうれしく思います。近年の本町エリアはマンションもたくさん立ち並ぶようになり、小さなお子さん連れもいらっしゃいます。中央区の1歳6ヵ月児健康診査を担当しているのですが、乳幼児の数は3倍ほどにも増えています。そもそも勤務医時代には障害者歯科治療や小児歯科診療も行ってきたので、小さな子の対応には自信があります。今後もさらに数が増えそうですから、クリニックの設備も整えて対応していきたいと思っています。また、当院では矯正やインプラントは行っていませんが、私の出身はこの中央区です。独自のネットワークから信頼できる歯科医師をご紹介できますので、どのようなお悩みもまずは相談していただければと思います。

患者さんと接する上で大切にしていることは何ですか?

松澤真二院長 まつざわ歯科診療所2

患者さんのお話を丁寧に聞くことです。患者さんの中には、内容を理解できていないまま、納得できないまま治療が進んでいったと感じるケースは多いようです。ですから、当院では最初にしっかりとお話をする時間を設けています。まず「なぜそこが虫歯や歯周病などの病気になったか」をアニメーションや模型を使ってお話しし、ご自身の状態について理解してもらった上で治療を進めます。また歯科医師が得意な分野や大きな治療を進めるようなこともありません。患者さんの希望を優先し、寄り添った診療に努めています。特に初診は、皆さん緊張していて思うように話せないもの。口調や笑顔などリラックスできる雰囲気づくりにも気を配るようにしています。

できるだけ抜かない、削らないを実行し、歯を残す

親身に寄り添って、信頼関係を築くことを大切にされているのですね。

松澤真二院長 まつざわ歯科診療所3

ええ。また信頼してもらうには結果が伴わないと駄目だと思っているので、患者さんの要望に応えることも大事にしています。例えば、「忙しくてなかなか通院できないので、この日までに治療を終えてほしい」といった要望にもできるだけ対応します。ですが、何もかも患者さんのおっしゃるとおりにすることが良い治療だとも思っていません。患者さんの中には、どのような治療も自由診療でと希望される方がいらっしゃいます。もちろん自由診療はいい治療ですが、場合によっては保険診療であっても十分にカバーできます。そういった時には任せていただけるよう十分にお話ししていますね。

保険診療の補綴治療では、銀歯ではなく白い詰め物やかぶせ物を使用した治療も行っているそうですね。

はい。今は制限はあるものの、ほとんどの歯でハイブリッドレジンを使った白い詰め物やかぶせ物の治療を受けることができます。以前は見た目を気にするのは若い女性が中心でしたが、今はご年配の方も男性も白いものを希望されますし、ホワイトニングをしたいという人も増えています。歯に関心が向いているということですから、良いことだと思っています。ですが、ハイブリッドレジンは割れやすいというデメリットもあります。噛む力が強い人には銀歯やセラミックのほうが適しているケースもあります。先ほどの話と同様に、自由診療だから保険診療だからという線引きではなく、その人のその歯に合った治療かということを考慮して提案しています。

治療自体では、どういったことを重視されていますか?

松澤真二院長 まつざわ歯科診療所4

「極力抜かない、削らない」ということにこだわって治療をしています。 歯がなくなることに対して恐怖心がある患者さんはとても多いものです。抜歯はできるだけ避けて、歯を残すように心がけています。また、年を取っても歯を残していくには、お口全体で診療していくことが大切ですから、噛み合わせも同時に診るようにしています。30年以上歯科医師をやっていると、お口の中を診て体の不調を感じ取ることもあります。体のバランスの悪さが、噛み合わせにも現れていることをご本人は気づいていないことが多いですね。当院では噛み合わせの調整として、義歯であれば詰め物で高さを調整したり、ナイトガードを作製して噛みしめる力の緩和を図ったりといった対応が可能です。

スポーツ分野での歯科診療にも注力

スポーツ用マウスガードも作製されているそうですね。

松澤真二院長 まつざわ歯科診療所5

ラグビーやラクロスなど競技者間の接触が多いコンタクトスポーツでの使用が一般的でしたが、近年はバスケットボールや野球などでも使用されるようになってきています。例えば、ボクシングのように外傷の恐れがあるものとそうでないものでは、マウスガードの作り方も異なりますし、スポーツの特性やその人の口腔に合ったマウスガードをお作りしています。思いきったプレーをするためには、安全性を高めるための道具が必要なんです。実は、初めは自分や家族がスポーツをやっていることもあって作製し始めたんです。ここ何年かはトレイルランニングにはまっていて、それをきっかけに友人も増えました。たくさんの人が安全にスポーツを楽しめるよう、今後はスポーツ分野における歯科診療にも力を入れていきたいと考えています。

また、予防やメンテナンスにも力を注いでおられます。

治療後は、その状態をキープしていくことが大切です。患者さんには定期的なメンテナンスの重要性についてお話ししています。基本的には3ヵ月に1度のペースですが、その頻度ではコントロールしきれない人もいます。そういった方には、1ヵ月や2ヵ月ごとに通っていただきます。メンテナンスは歯科衛生士だけで行われることも多いですが、当院では必ず歯科医師と2人で行っています。歯のクリーニングだけでなく、悪くなっているところはないか、不具合や割れている歯がないかなど、丁寧に歯のチェックを行うことが再発や予防につながると考えています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

松澤真二院長 まつざわ歯科診療所6

当院は長年一緒に診療してきた歯科衛生士と私のアットホームなクリニックです。それだけに、たくさんの患者さんを診るのではなく、一人ひとりに寄り添ったオーダーメイドの治療提案を心がけています。「ちょっと困ったな」「誰かに相談したいな」ということがあれば、クリニックという感覚ではなく、まるで行きつけのお店に行くような感覚でご相談に来てほしいと思います。実際に、「ほかのクリニックで治療できないって言われたけど、先生はどう思いますか?」といったご相談で来る人もいらっしゃいます。患者さんが納得して治療が受けられるようにすることも、われわれ歯科医師の仕事だと思っていますから、他院の先生の診断内容や当院で治療をする・しないに関わらず、素直な自分の見解をお話ししています。気軽に訪れることができる雰囲気だと思いますので、いつでもご相談にお越しください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

セラミックの詰め物/5万5000円、セラミックのかぶせ物/11万円、ホワイトニング/2万2000円、スポーツ用マウスガード/学生5500円・大人8800円

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