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自覚症状がなくても
40歳を越えたら眼科定期検診を

大橋眼科医院

(津島市/津島駅)

最終更新日:2024/03/08

大橋眼科医院 自覚症状がなくても 40歳を越えたら眼科定期検診を 大橋眼科医院 自覚症状がなくても 40歳を越えたら眼科定期検診を
  • 保険診療

私たち人間は情報の大半を目から得ているにもかかわらず、目に異常を感じてから眼科のクリニックへ行く人が多くを占める。津島市で3代続く「大橋眼科医院」の田澤彩子院長は、「自覚症状がなくても目の病気になっていることもありますので、40歳を過ぎたら定期検診を受けてほしい」と語る。40歳を境に初期段階では自覚症状がない緑内障の発症確率が上がるという。緑内障は進行すると、失われた視力を取り戻すのが難しくなるため、早期発見と早期治療が重要な疾患といわれている。「コンタクトレンズを使用している方も定期検診に来てほしい」と話す田澤院長に眼科検診の重要性と受診するタイミング、眼科疾患の早期発見と早期治療のメリットについて詳しく聞いた。

(取材日2024年1月5日)

年齢とともにリスクが上がる緑内障、白内障、糖尿病性網膜症などの眼科疾患は早期発見と早期治療が重要

Q眼科検診の流れを教えてください。
A
大橋眼科医院 検査の様子

▲検査の様子

まずは問診票を書いてもらってから、視力検査と眼圧検査を受けていただきます。検査結果を受けて、私が診察で患者さんの状態を説明。さらに検査が必要な場合は、追加で行います。追加の検査は、緑内障の視野検査や糖尿病性網膜症が疑われる場合は散瞳検査など、さまざまなバリエーションがあります。眼圧に異常があっても自覚症状がない方が多いので、ものもらいなど視力とは関係ない主訴で来た方も視力や眼圧をチェックして、疾患が潜んでいないかを診ています。

Q眼科検診を受診するべきタイミングを教えてください。
A
大橋眼科医院 丁寧な問診を心がけている

▲丁寧な問診を心がけている

40歳を過ぎたら、眼科検診の受診をお勧めしています。それくらいの年齢から、緑内障や加齢黄斑変性症など、目の病気が増えてきます。さらに50代以降は、白内障や生活習慣病も増えてくるので、糖尿病性網膜症のリスクも高くなるでしょう。異常がなくても2~3年に1度は受診してください。検診を忘れてしまうという方はタイミングを決めて年に1回か、運転免許証を更新するタイミングで受診するのもよいでしょう。緑内障は初期なら視力が落ちないので、自覚症状がありません。一度見えなくなったところは視力が回復しない恐れがある病気なので、眼科検診で早期発見し治療をすることが重要です。

Q眼科検診で見つかる病気で手術が必要になるものはありますか?
A
大橋眼科医院 自覚症状のない病気を見つけるためにも定期検診が重要

▲自覚症状のない病気を見つけるためにも定期検診が重要

手術が必要になるのは、60歳以上になると増えてくる白内障ですね。初期なら目薬による薬物治療を行いますが、ある程度症状が進んでいる場合は手術を勧めることもあります。白内障は目の中のレンズが濁ることが原因なので、手術で人工のレンズと入れ替えます。手術は昔と比べると精度も向上し、術後の回復にかかる期間も短くなりました。しかし、保険適用内のレンズだと遠くと近くの両方にピントを合わせるのが難しくなることもあります。そのため手術の前には、近くと遠くどちらにピントを合わせたいかをヒアリングし、どのような見え方をめざすのか、十分な説明を行います。

Qこちらでは手術も受けられるのですね。
A
大橋眼科医院 些細な症状から手術まで幅広く対応

▲些細な症状から手術まで幅広く対応

はい。緑内障の手術は今は行っていませんが、白内障は日帰り手術が可能です。当院には、昔使っていた病室があるので、手術後の安静時間はベッドで横になってゆっくり休んでいただけます。緑内障は目薬での治療になる方が多いので、目薬の必要性を伝えながら検査をして治療をしていきます。他にも、まぶたが下がってくる眼瞼下垂症やレーザーでできる網膜剥離の手術なども可能ですよ。

Qコンタクトレンズを使う際にも眼科検診が必要なのですね。
A
大橋眼科医院 眼科疾患の早期発見・早期治療に力を入れる田澤院長

▲眼科疾患の早期発見・早期治療に力を入れる田澤院長

コンタクトレンズを週に半分以上使用する方は3ヵ月に1回、月に2~3回しかしか使用しない方でも半年に1回程度は眼科検診に来てほしいですね。目の表面が傷ついているのに、気づかずに使っている方も少なくありません。目に異常があるままコンタクトレンズを使い続けたために視力が低下してしまう場合もあります。適切な使い方をしていても、異常が出る可能性はゼロではありません。コンタクトレンズをインターネットで購入する方も多いと思いますが、特にカラーコンタクトレンズは透明なレンズと比べて酸素の透過性が低いものもあるので、定期的に検診に来て気持ち良く使用してほしいですね。

ドクターからのメッセージ

田澤 彩子院長

目の病気は、自分でも気がつかないうちにかかっていることがあります。緑内障や加齢黄斑変性症が出やすくなる40歳を過ぎたら、眼科検診に行きましょう。運転免許を更新する半年前くらいに、目に異常がないか一通りチェックするのもお勧めです。特にコンタクトレンズを使っている方は、適切な使い方をしていても目に異常が出る場合もあり注意が必要です。また、ご高齢の方はなかなか1人で眼科に行けないので、目がかすむなどいつもと違う症状があれば、ご家族が眼科へ連れて行ってあげてください。当院は患者さんの希望を尊重する治療方針ですので、どんな些細なことでも相談していただければと思います。

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