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田中 雅彦 院長の独自取材記事

けやきクリニック

(前橋市/前橋大島駅)

最終更新日:2021/11/22

田中雅彦院長 けやきクリニック main

国道50号天川大島町北交差点から、両毛線の陸橋を越えて右折、天大橋公園のすぐ先で診療を続けている「けやきクリニック」。ホームドクターとして消化器疾患を中心に診察、内視鏡では日帰り手術も可能なクリニックだ。院長の田中雅彦先生が内視鏡に出合ったのは、今からおよそ27年前の研修医時代。切開せずに患者の胃や大腸を視認できる内視鏡の有用性、重要性に惹かれ、技術を磨いてきた。地域の中核病院で外科と内視鏡を担当する多忙な職場を離れ、父の開いたクリニックを継承して16年。患者の意志を尊重し、安全で苦痛のない治療を提供したいというスタンスに揺るぎはない。患者の気持ちを前向きに導く、田中院長の実直さ、誠実さが印象に残った。

(取材日2021年9月2日)

苦痛の軽減に配慮した内視鏡検査

開業から50年以上たつそうですね。

田中雅彦院長 けやきクリニック1

当院は父が1968年に「前橋外科医院」としてこの地に開業し、2005年に私が引き継ぎました。当初から地域医療に携わりながら現在に至っております。入院も外科手術も行わなくなったこともあり、私が継承する際に、親しみやすくシンプルに「けやきクリニック」と院名変更しました。長い間通っていらっしゃる患者さんも大勢いらっしゃいます。今後も地域の医療・検診にホームドクターとして、消化器内視鏡専門の医師として尽力していこうと考えております。

クリニックの特徴を教えてください。

診療科目は胃腸内科、内科、肛門外科、消化器内科、外科で、ほかに禁煙治療も行っています。特徴としては苦痛の少ない鎮静下の状態で内視鏡検査を受けられること、ポリープ切除の手術は日帰りで行うことでしょうか。鎮静剤を使用した検査の後、患者さんが休むスペースも確保してあります。内視鏡によるポリープ切除術という小さな手術であっても、合併症が起きる危険性は否定できません。ポリープが大きかったり、形状が複雑な場合など、切除すると腸に穴が開いてしまうリスクもあります。当院での処置が難しいと判断したときは、患者さんと相談の上、そうした病変に対応できる病院を紹介しています。

紹介先などはどのように決められるのでしょうか?

田中雅彦院長 けやきクリニック2

基本的に患者さんのご希望に沿ってご紹介します。ご希望がない場合は、お住まいの地域との関連や通院歴の有無などを伺い、候補先の各病院の特色をお話しして、ご相談の上で紹介先を決めていきます。さらに高度な診療に進むにあたり、患者さんご自身が安心や信頼を抱いて臨めるよう配慮することが大事であると考えております。

自動車利用の多い土地柄、生活習慣病には要注意

診療理念には、情報開示や苦痛の軽減なども掲げていらっしゃいますね。

田中雅彦院長 けやきクリニック3

患者さん主導で診療を進めるために、欠かせないのが患者さんご自身の理解です。必要に応じて、データやカルテ、画像をお見せして情報開示しています。ご自身の体の現状をきちんと把握してもらい、診断結果に基づいて治療法の利点や欠点などをご理解いただけるよう説明します。病状をしっかり理解して自らの意思をもって診療に臨んでいただくことで、安全性の向上や治療効果増大も期待できると考えております。当院ではできない診療を選択された場合、適切な医療機関にご相談の上でご紹介します。危険性と苦痛が少ないことは、患者さん皆さんが望んでいらっしゃいますね。可能な限り苦痛を減らし、平易な気持ちで意欲をもって診療を受けられることが大切であると自身の診療経験で実感しております。

最近は自分の症状をインターネットで調べて不安になる方も多いのでは?

近年、受診前にインターネットで疾患の情報を得てから来院する方が少なくありません。得た情報が的確で、早く気づいて受診につながった良い例もありますが、受診してみると、患者さんの早とちりや心配のし過ぎという場合も多くみられます。高齢の方は、インターネット情報ではなく、シニア仲間のコミュニティーでの情報で、必要以上に不安になって来院される方も多いです。時には説明してもご納得いただけず、検査で確認し結果を示して、やっと安心される場合もあります。いずれにしても、患者さんが事前に得てくる情報は、疾患の状態とは異なっている可能性も十分ありますので、情報に惑わされないようにご注意いただきたいと思います。

特に多い主訴や病気の傾向はありますか?

田中雅彦院長 けやきクリニック4

生活習慣病には要注意と思います。都心よりも運動不足になりやすい生活環境にあります。出かける際に最寄りのバス停や駅まで歩く都市部と違い、この地域ではたいへん多くの方が自動車で移動されます。高血圧・脂質異常症・糖尿病といった生活習慣病の改善には、運動がとても大事です。治療以外に、適度な運動には、気分や睡眠の質を上げ、食欲や血流を促進する働きが期待できます。ご自身の食生活の改善や運動でも生活習慣病の状態が改善しないときは薬の処方を提案します。例えば最高血圧が180mmHg以上ある場合や血糖が300mg/dl以上の場合など、猶予のない状態でない限りは最初から薬を出すことはせず、極力ご自身の生活改善の効果を見極めてから処方を検討します。また、投薬中の方でも、生活改善の効果が十分に表れて安定している場合は、お薬の減量や中止する場合もあります。ご自分で意識して運動を心がけ続けることがとても大切です。

患者が正しく理解することで治療意欲アップ

内視鏡検査への取り組みについてお聞かせください。

田中雅彦院長 けやきクリニック5

医師免許取得後、外科を学ぶ傍ら25年ほど前から内視鏡にも取り組むようになりました。外科よりもしろ内視鏡に興味があり、博士号取得後、大腸内視鏡のセミナーに積極的に参加し、件数を重ねた上で、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医を取得しました。今までに胃と大腸の内視鏡検査はとても数多くの件数を行ってきています。これまでに生命の危険にさらされる合併症は起きておりませんが、今後も一例一例、慎重に丁寧に見落としがないよう取り組んでいきたいと思っております。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

田中雅彦院長 けやきクリニック6

いろいろと不安や苦悩はあると思います。しかし、不適切な情報で必要以上に不安に駆られず、気軽にホームドクターに相談すると良いと思います。きちんと診療を受け、ご自身の状態について正確な情報を医師から聞いて理解してください。過度の不安が解消されるだけでなく、今後、なぜ、何をすべきかが明確になります。病気もケガも早期発見・早期治療、そして治療への意欲によりご自身への負担が最小限になる可能性があります。負担が減った分、より良い時間が過ごせることを願っております。

自由診療費用の目安

自由診療とは

<自費診療>
腹部超音波検査:6600円

胃内視鏡検査:1万9800円(眠って受ける方法:6600円追加)

大腸内視鏡検査:2万8600円
※事前受診・下剤料を含む(眠って受ける方法:6600円追加)

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