透析治療は長く続くからこそ
納得できるクリニックの選択を

適切な治療でこれまでどおりの日常生活を送ることも期待できる腎不全。まずは透析について正しい知識を

Q透析とはどのような治療なのでしょうか。

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▲50床の透析ベッドを備える

【太院長】透析とはダイアライザー（人工腎臓）と透析液を用いて、血液中にたまったリンやカリウムなどを取り除き、きれいになった血液を体内に戻すための治療です。腎臓病のほか、動脈硬化や心不全などで腎機能が慢性的に落ちてしまった人が対象になります。 【敦理事長】腎不全には心不全や肝不全のような突然死のリスクはほとんどありません。それどころか、透析さえ適切に行えば、生活も仕事もこれまでと同じように継続することも望めます。透析を始めてからあらためて健康に注意するようになる患者さんも多いでしょうし、人生をリスタートするきっかけにもなるでしょう。

Q透析を進める際の流れについて教えてください。

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▲手術室や検査装置など先進の医療設備を整えている

【太院長】まず、血液検査を行いクレアチニン、カリウムの異常値がないか調べます。同時に足のむくみ、息切れなど慢性腎不全に特有の症状がどれだけ出ているかを聞き、緊急性ありと判断される場合には大学病院を紹介します。大学病院でどのように透析を行うか方針を決め、実際の透析はまた当院に通っていただく流れです。緊急性がない場合には、当院で導入を行います。その後は、だいたい3日おきに4〜5時間かけて透析をしていきます。開始後も毎回の体重測定、隔週の血液検査、月1回の胸部エックス線検査、年1回の腹部エコーなどで患者さんの健康を管理します。

Qこちらのクリニックで提供している透析の特徴を教えてください。

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▲手術室も用意し、スムーズな診療をめざす

【敦理事長】体格、年齢、栄養状態などによって適切なダイアライザーは異なりますが、当院は透析ベッドが50床あるからこそ種類豊富に用意しています。 【太院長】当院では災害時用のダイアライザーの備蓄もしているんですよ。さらに、浄化された透析水を大量に使用するオンラインHDFを採用しています。オンラインHDFは、透析にろ過の工程を加えた治療法で、血圧を下げずによりスムーズに透析が行えるという点が大きなメリットとなります。 【敦理事長】手術室を備えているからこそ、透析の入り口であるシャントを院内で形成できますし、シャントが詰まった場合のカテーテル手術にすぐに対応できるのも特色の一つでしょう。

Qスタッフさんの温かい対応も印象的です。

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▲スタッフたちと連携し、一丸となって患者に寄り添う

【敦理事長】看護師、看護助手、診療放射線技師、臨床検査技師のほか、管理栄養士もいて食事指導に尽力してくれています。透析中の血圧低下や運動不足解消のためにエルゴメーターを用いた「腎臓リハビリテーション」も取り入れているのですが、これを指導する理学療法士がいるというのも透析クリニックでは珍しいかもしれません。高齢の方に気を配ってくれているヘルパーもいて助かっています。 【太院長】スタッフはほぼ全員、身内や知り合いに透析患者がいます。そのため、患者さんの日々の大変さもよく理解していますし、だからこそ心を込めて温かく接してくれているのではないでしょうか。

Q透析クリニックを選ぶ際のポイントは何でしょう。

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▲医師の選択が重要と話す太院長

【敦理事長】これからの人生をともに過ごすことになるからこそ、まだ若い患者さんならば同年代の医師を選択するというのも一つの方法です。また、シャントを院内で形成し管理しているクリニックならば、万が一、詰まってしまった時にも安心でしょう。 【太院長】最近ではインターネットの情報を参考にしている人も多いと思うのですが、ぜひ一度、どういうクリニックでどんなスタッフがいるのか見学してみることをお勧めします。できれば複数の医師がいて、合わないなと思ったら気兼ねなく担当を変えてもらえるかどうかも大事です。長いお付き合いになるので相性を考えながら選んでみてはいかがでしょうか。