CTやガイドシステムを活用した
精密なインプラント治療
広野歯科クリニック
(文京区/白山駅)
最終更新日:2024/06/10
- 自由診療
何らかの理由で歯を失ってしまった時、治療法の一つとして有用なのがインプラントだ。最近では知名度も上がり、治療を受けようかと考える人も多いようだ。ただその反面、手術が怖そう、治療期間が長くかかりそうなどと不安に思う人もいるだろう。インプラント治療の黎明期から積極的に取り組んでいる「広野歯科クリニック」の広野敬院長は、「今ではインプラント治療法も確立しており高い技術を持つ歯科医師のもとで行えばそんなに心配することはありません」と話す。同院ではCTやコンピューターガイドシステムなどを用いて、より精密なインプラント治療をめざしている。治療の特徴などについて聞いた。
(取材日2023年8月25日)
目次
先進の技術やシステムを駆使した低侵襲のインプラント治療を追求する
- Qインプラント治療の特徴やメリットを教えてください。
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A
失った歯を補うものという点では、入れ歯やブリッジなどの義歯とインプラントでは同じです。しかし、義歯は天然の歯よりも噛む力が格段に弱く、骨に刺激が伝わらないため顎の骨がどんどんやせ細ってしまいます。その結果、残っている他の健康な歯にまで悪影響が及び、最終的に総入れ歯になる恐れがあります。一方、インプラントは骨に支えを作った上で、歯の部分を装着するので、自分の歯とほぼ同じように噛むことがめざせます。噛むことによって骨に刺激が伝わるため、顎の骨がやせ細る心配もほぼないでしょう。このようにインプラントと義歯では、噛み心地や骨への影響などの点でまったく異なります。
- Qインプラント治療を受ける際の制限などはありますか?
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A
以前は抗血栓薬や骨粗しょう症の薬を飲んでいる方は、一時服用の中止が求められましたが、最近ではそのようなこともあまりなくなりました。ただ、糖尿病や血液疾患といった全身疾患がある場合、適切にコントロールされていないとインプラント治療が受けられないケースもあります。そういった場合、内科の主治医と連携を図りながら対応します。また、骨が足りなくてインプラント治療ができないなどと言われた場合でも当院では対応可能です。自家骨移植や薬剤を用いた骨造成法など、骨の状態に即した治療法によって骨の量を増やすことを図った上でインプラント治療を行えます。もし骨が足りないなどといわれた方は一度ご相談ください。
- Qこちらのインプラント治療の特徴について教えてください。
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A
インプラント治療では適切な診査・診断が非常に重要です。当院では精密な診断を行うためにCT撮影を行い、骨の厚みや量、骨の質、血管や神経が走る位置などをしっかり把握しています。そのCTデータをもとにコンピューター上でインプラントの埋め入れの位置や角度などをシミュレーションし治療計画を立て、その計画に沿って作製されたガイドを用いて埋入手術を行います。このガイドシステムによってより適切な治療が期待できるとともに、従来の治療法よりも短時間で済み、患者さんの負担の軽減につながります。また埋入手術の際は、麻酔を専門とする歯科医師が麻酔のコントロールを図ったり全身管理を行ったりなど安全に配慮しています。
- Qインプラント治療はどのような流れで行うのでしょうか?
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A
まず口腔内検査を行うとともに、歯型の採取や噛み合わせの確認を行います。その後、CT撮影をして、骨の状態や神経、血管の位置などを3次元で把握し、そのデータに基づいてインプラントの埋入位置や角度などをシミュレーションして治療計画を立て、それに即して作製されたサージカルガイドを用いて埋入手術をします。埋入手術後は、約2ヵ月ほどインプラントと骨が結合するまで待ち、結合を確認してから二次手術を行って人工の歯を装着していきます。また、場合によっては、インプラントの埋入と同時に仮歯まで取りつける方法もあります。その後、骨と結合したら人工歯を装着します。
- Q治療後、注意することはどんなことですか?
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A
インプラント治療後は定期的にメンテナンスに通うことが必要です。 治療後3ヵ月、6ヵ月、その後は1年に1回はメンテナンスに来ていただいてチェックを受けることが重要です。当院のインプラントは10年保証となっていて、定期的なメンテナンスを受けていただくようお願いしています。また、天然歯と同様に日頃のセルフケアや定期的なクリーニングも必要です。セルフケアやクリーニングを怠ると歯周病と同じようなインプラント周囲炎を引き起こすことになります。定期的なメンテナンスを受けることで早期にインプラント周囲炎に対処できます。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/49万5000円、骨造成/11万円~、自家骨移植/22万円