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広野 敬 院長の独自取材記事

広野歯科クリニック

(文京区/白山駅)

最終更新日:2024/06/10

広野敬院長 広野歯科クリニック main

都営三田線白山駅A1出口を出るとすぐ見えるのが「広野歯科クリニック」だ。ここは30年以上にわたって患者第一の歯科診療を行い、多くの患者が通う。虫歯や歯周病治療、審美歯科など幅広く対応しているが、中でも広野敬院長が得意とするのがインプラント治療。長年の経験に基づいた技術を生かして患者それぞれのライフスタイルに合った治療を提案している。最近では患者のニーズに応えてマウスピース型装置を用いた矯正にも力を入れている。「歯科治療では基本に忠実に一つ一つ丁寧に行うことがやはり大切ですね」と話す広野院長。高い経験値から生まれるその言葉からは歯科医療に対する真摯な姿勢が感じられる。そんな広野院長に話を聞いた。

(取材日2023年8月25日)

CTやガイドシステムを駆使したインプラント治療

長く診療を続けてこられていますが、患者さんの層や歯科意識など変化はありますか?

広野敬院長 広野歯科クリニック1

以前とあまり変わっていないですね。若い方からご高齢の方まで幅広い年齢層の方が来られています。ただ、開業から30年以上たちますから、私とともに患者さんも年齢を重ねてきています。もともとこの辺りにお住まいの方は歯科意識が高く、それは今でも同じです。皆さんある程度の知識を持って来られる方が多いです。特に当院はインプラント治療に力を入れてきていますので、インプラントの知識の豊富な方が多いです。最近ではインターネットで事前に調べて、より安全に配慮して適切な治療を受けたい、と当院を選んで来る方もおられます。

かなり早い時期からインプラント治療を手がけていると聞きました。

大学を卒業してすぐの頃、友人がインプラントに精通した先生のもとでアルバイトをしていました。当時はまだほとんど認知されていませんでしたが、その友人から、インプラント治療はとても面白いと教えてもらって見学に行き、そこから興味を持ちました。その後、スウェーデンで確立された新しい治療法が日本に入ってきたあたりから、本格的に取り組むようになりましたね。今は国内でも科学的な根拠に基づいた専門性の高い治療法が確立しています。CTも普及してきましたので、認知度もかなり上がったと思います。その一方でトラブルが問題視されることもあります。インプラント治療で最も重要なのが診査・診断です。インプラント治療のトラブルを避けるためにも歯科医師選びは何よりも大切だと思います。

こちらではどのようなインプラント治療を行っているのですか?

広野敬院長 広野歯科クリニック2

当院では精密な治療を行うために、CTを導入しているとともに先進的なコンピューターガイドシステムを採用しています。CTは骨の状態や血管、神経の位置などを精密に把握するために必要不可欠です。また、ガイドシステムは、CTで撮影した画像データをもとにコンピューター上でインプラントの埋め入れの位置や角度などをシミュレーションし治療計画を立て、その計画に沿って製作されたガイドを用いて手術を行うものです。このガイドシステムによって、より適切な治療が期待でき、従来の治療法よりも時間短縮が図れますので、患者さんの負担も軽減されると思います。

インプラントの勉強会などにも積極的に参加されているそうですね。

最良のインプラント治療を提供するための技術向上をめざしたスタディーグループに参加しています。年に1回は総会があり、3日間ほどの研究発表の場が設けられています。新しい知識をメンバーで互いに共有し、刺激し合っていますよ。またスタディーグループで出会った先生とつながりもできていますので治療の連携が可能になることも大きなメリットです。

マウスピース型装置を用いた矯正にも注力

診療の際はどんなことを心がけていますか?

広野敬院長 広野歯科クリニック3

家族にされたくない治療は行わないことです。それは治療だけでなく、言葉遣いや話し方といった接遇でも同じです。スタディーグループでも、患者さんを第一に綿密なカウンセリングと適切なアドバイスのもと治療を提供する「for the patient」を基本理念に掲げています。自分が受けても不愉快にならない、安心な環境をつくること。そして当然われわれも知識や技術を身につけ、対応できるようにしていくことは常に心がけています。また、ご自身の歯をできるだけ長く使えるような治療を行います。ただ、最後の最後まで使い倒してしまうと、骨が弱くなってしまい、その後の入れ歯治療やインプラント治療に支障が出てしまう場合もあります。将来的に今ある歯がどうなるのか、骨の健康は維持できるかどうか、いつ抜歯すべきか、その見極めがとても重要で、その点も考えながら治療をしています。

こちらには歯科麻酔を専門とする歯科医師も来られると聞きました。

はい。インプラント治療や親知らずの抜歯の時、あるいは歯科に対する恐怖心の強い方などを治療する時に歯科麻酔を専門とする歯科医師に来ていただいて管理してもらいます。麻酔は静脈鎮静法や局所麻酔など治療内容や症例に即して行います。治療・手術中は全身状態をチェックするとともに、血圧や呼吸状態なども確認していますので、より安心して治療を受けていただけると思いますよ。

ほかに力を入れている治療はありますか?

広野敬院長 広野歯科クリニック4

最近、患者さんのニーズに応えてマウスピース型装置を用いた矯正にも力を入れています。マウスピース型装置を用いた矯正では、一人ひとりの治療計画に即してマウスピース型装置を作製し、できるだけ短期間で歯並びの改善をめざします。目立ちにくい、取り外して歯磨きできるなどの利点があり、ワイヤー矯正と比べると取り組みやすいと思います。当院では、型採りの際にデジタル口腔内スキャナーを用いていて、従来の印象材を使いませんので不快感も少なく、短時間で3次元の口腔内データを作製することが望めます。矯正は18歳くらいから可能でよほど難しい症例でない限り、幅広く対応可能です。前歯にすき間がある、出っ歯が気になるなどという方は一度ご相談ください。

これからも患者を第一に考え、基本に忠実な治療を提供

ところで先生はなぜ歯科医師をめざされたのですか?

広野敬院長 広野歯科クリニック5

私の祖父が歯科医師で、ほかにも叔父2人、叔母1人、いとこに3〜4人歯科医師がいるという家系で育ちました。幼い頃から祖父や叔父の話をよく聞いていましたし、一時期は祖父と一緒に暮らしていましたので、育った環境も歯科医師を志した大きなきっかけだったと思います。父は医師で、医師ももちろん人の命を救うという大きな使命を負った仕事ですが、「治療直後から患者さんが笑顔で喜んでくれる」という叔父たちの言葉に惹かれて、より歯科に魅力を感じたのでしょう。

実際、歯科医師としてどんな時にやりがいを感じますか?

やはり苦痛から解放された患者さんの笑顔を見られたとしたら、やりがいを感じると思いますね。自分にも経験があるのでわかりますが、痛みから解放されると本当にうれしいですよね。また、歯科医師会では持ち回りで日曜当番があります。他の先生はどうかわかりませんが私は結構好きなんですよ。次の日まで待てない苦痛を抱えた人が来られますから、治療が終わって帰って行かれる時の笑顔からは元気をもらえますね。

では最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いいたします。

広野敬院長 広野歯科クリニック6

今はいろいろと新しい治療法が出てきていますが、虫歯の治療などは古典的な方法がやはり重要と考えています。原点に帰るといいますか、基本に忠実に一つ一つのステップを丁寧に行うことが良い結果を生むと思います。これからも基本を大切に、基本に忠実な治療を行っていきたいと思います。インプラントについてはすでに治療法が確立していて、メンテナンスをしっかり行うことでその歯を長く維持することにつながります。インプラント治療も含めて、これからも患者さんのことを第一に考え、より精密で適切な治療を提供していきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/49万5000円、マウスピース型装置を用いた矯正/49万5000円、審美歯科:ジルコニアクラウン/11万円~、インレー/5万5000円~

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