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佐藤 祥之 院長の独自取材記事

千葉柏駅前胃と大腸肛門の内視鏡・日帰り手術クリニック 健診プラザ

(柏市/柏駅)

最終更新日:2024/05/15

佐藤祥之院長 千葉柏駅前胃と大腸肛門の内視鏡・日帰り手術クリニック 健診プラザ main

柏駅西口から徒歩1分。2024年4月より診療を行う「千葉柏駅前胃と大腸肛門の内視鏡・日帰り手術クリニック 健診プラザ」には、連日多くの患者が訪れている。開業と同時に院長に就任した佐藤祥之先生は、患者の利便性だけでなく、スタッフの働きやすさにも目を向けながら、鈴木隆二理事長とともにより良いクリニックづくりを手がけている最中だ。患者の不安な気持ちに寄り添い、コミュニケーションを大切にする佐藤院長。千葉県流山市で生まれ育ち、幼い頃からなじみのある柏の地で「地域医療に貢献したい」と穏やかな笑顔で語る。一人の人間として患者に向き合い、心のこもった診療を行う佐藤院長に、診療時の心がけや今後の展望について聞いた。

(取材日2024年4月11日)

柏の地で、理事長とともにゼロからのクリニックづくり

開業初日から、多くの方が来院されているそうですね。

佐藤祥之院長 千葉柏駅前胃と大腸肛門の内視鏡・日帰り手術クリニック 健診プラザ1

はい。開業から10日ほどたちましたが、連日多くの患者さんがいらしています。期待の高さを感じると同時に、それにしっかり応えていかねばと気を引き締めています。医師もスタッフもベテランぞろいとはいえ、環境が変われば新たな問題も生じるもの。例えば「患者さんをお待たせしてしまった」「スムーズなご案内ができなかった」など、問題点を共有しながら、より良い運用をめざして皆でブラッシュアップしている最中です。私は今回初めて「院長」という職に就きました。患者さんの利便性だけでなく、スタッフの働きやすさにも目を向けるよう心がけています。勤務医だった頃とはまた違った視点も必要とされますが、これまでの経験を生かしながら尽力しています。

佐藤院長のこれまでのご経歴をお聞かせください。

医師になってすぐの頃は大学病院や総合病院で内科の診療に広く携わりました。さいたま市の丸山記念総合病院では、お子さんから高齢者までのさまざまな症状に向き合い、その中で消化器内科に興味を持ち、新松戸中央総合病院や浜町センタービルクリニックで消化器内科の医師として専門的な治療を手がけました。日本消化器病学会消化器病専門医、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医の資格も取得しています。内視鏡検査は視覚的に患部を確認でき、重い病気の早期発見につながる意義のあるもの。早期の胃がんや大腸ポリープの発見に導けた時などには大きなやりがいを感じます。そして生活習慣病と消化器の病気には関連性がありますから、それらを満遍なく診られるのは私の強みです。また比較的大きな病院で長く勤務してきましたから、大がかりな手術や精密検査の流れも一通りわかりますし、医療の橋渡し役としても力を発揮できるのではないかと思います。

理事長の鈴木先生とは偶然にもつながりがおありだったのだとか。

佐藤祥之院長 千葉柏駅前胃と大腸肛門の内視鏡・日帰り手術クリニック 健診プラザ2

そうなんです。私がかつてお世話になっていた先生が、鈴木理事長と旧知の間柄だったりと、それぞれの経歴が思いもかけない部分でつながっていました。鈴木理事長とは当院開業にあたっての面接で初めてお会いしたので、あまりに偶然で驚きましたね。話をしていくうちに、鈴木理事長の話しやすいお人柄、また地域医療にかける思いに魅力を感じました。今回、ともに当院をゼロからつくり上げる仲間としてご縁ができたことをうれしく思っています。

医師と患者も人と人。大切なのはコミュニケーション

ところで、佐藤院長はなぜ医師をめざされたのですか?

佐藤祥之院長 千葉柏駅前胃と大腸肛門の内視鏡・日帰り手術クリニック 健診プラザ3

私の父が開業医だったこともあり、子どもの頃から医療が身近にあったんです。私も兄も、兄弟そろって医師になりました。父はもう90歳近いのですが、今も兄と一緒に流山市で診療を続けているんですよ。長く地域に根差して近隣の皆さんの健康管理を担い、院外では警察医も務めているんです。そんな父の背中を見て育ちましたから、私も「地域医療に貢献したい」という思いを強く持っています。流山市で育った私にとって、柏は祖母に連れられて買い物に来ていた思い出の街です。駅からすぐのこの場所で、多くの方に精密な診療を提供していきたいですね。

医師として、大切にしていることをお聞かせください。

相手の気持ちを考えて行動すること。診療においては患者さんとのコミュニケーションを大切にしています。医師と患者さんも人と人です。特にクリニックや病院というのは、痛みを感じたり困ったりしている方が来る場所です。その気持ちを受け止めて親身になって考え、不安を少しでも解消できるような提案を差し上げる。それが医師の役割だと思うんです。説明の際は写真や資料を使うなど自分なりに工夫をして、わかりやすく伝わるように心がけています。時には思わしくないことを伝えなければならない場面もありますが、できるだけ前向きに治療に取り組んでいただけるよう、言葉選びにも気を配っています。

検査の際には、どのようなことを心がけているのでしょうか?

佐藤祥之院長 千葉柏駅前胃と大腸肛門の内視鏡・日帰り手術クリニック 健診プラザ4

内視鏡検査に不安を感じている患者さんは多くいらっしゃいます。当院では静脈麻酔を使用して、高解像度のモニターや病変を検出するためのAI機能を活用しながら、苦痛の少ない検査に努めています。ですが消化管の状態は100人いれば100通り。どんなに丁寧に進めても、患者さんによって感じ方はそれぞれです。私は検査の際、患者さんの表情を確認するようにしていて、ちょっとした表情の変化も見逃さないように気をつけているんです。もちろん最大限の注意を払って検査を行いますが、もし少しでも痛みを感じさせてしまった場合には、その後に「ごめんなさい」の一言を必ず添えることにしています。人同士のやりとりですから、この一言だけでも印象は変わると思うんです。

一人で抱え込まず、気軽に相談してほしい

この先、診療の幅はさらに広がっていくそうですね。

佐藤祥之院長 千葉柏駅前胃と大腸肛門の内視鏡・日帰り手術クリニック 健診プラザ5

そうですね。6月にはこの建物の2階に、健康診断や人間ドックを専門に行う部門をオープンする予定です。そちらでもこれまで積み重ねてきた知識と経験を存分に生かしていきたいですね。また、ゆくゆくは消化器外科の手術も当院内で行えるよう、系列の筑波胃腸病院と協力し合って医師の治療技術向上を図っています。

中でも、佐藤院長が注目している分野があれば教えてください。

痔の治療に着目しています。筑波胃腸病院の肛門科の先生に学びながら、私も含めてスタッフ皆で知識を深めています。痔は決して珍しい病気ではなく、日本人の3人に1人は痔疾を患うといわれているほどです。それが悪化して症状として自覚するのか、落ち着いているかの違いだけなんです。年々患者さんが増えている原因の一つは、デスクワークや運動不足で肛門に圧力がかかること。またスマートフォンを持ちこんで長くトイレにこもる方も多く、それも痔の悪化の原因になり得ます。女性の場合、出産後に痔が悪化してしまうこともあるんです。痔は現代人にとって身近な病気なので、気になったら迷わず医療機関に相談してほしいですね。

お忙しい日々の中、どのようにリフレッシュされていますか?

佐藤祥之院長 千葉柏駅前胃と大腸肛門の内視鏡・日帰り手術クリニック 健診プラザ6

今は開業直後ということもあり、きちんとした休みが取れていないんです。以前はゴルフを楽しんでいましたが、今年は1月に行ったきり、それ以降行けずじまいです。もう少し落ち着いたら、またコースを回りに行こうと思います。その頃には、週に2日のジム通いも復活させたいものですね。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

ストレス社会といわれる現代、多くの方が何かしらの不調を抱えているかと思います。「病は気から」といいますが、メンタルの不調が生活習慣の乱れや消化器の症状につながることもあるでしょう。一人で抱え込まず、まずは相談にいらしてください。生活習慣の見直しで症状の改善が見込めることもありますし、検査結果を確認したり医師から話を聞いたりするだけで安心できるかもしれません。患者さんに「またここで検査を受けよう」と思ってもらえるよう、明るく通いやすい雰囲気づくりにも力を入れてスタッフ一同お待ちしています。

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