口腔内トラブルを多角的に診る
再発予防をめざす総合歯科
神田駅そば総合歯科
(千代田区/神田駅)
最終更新日:2024/05/13
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同じように見える口腔内トラブルも、その原因はさまざまだ。「神田駅そば総合歯科」の平松信旭院長によると、歯ぎしりや食いしばりによる負荷は、補綴物の破損だけでなく、顎関節症や歯周病につながったりする恐れもあるという。虫歯や歯周病の治療を行う場合、再発リスクを下げ、口腔内を良い状態に保つためには、歯だけでなく、噛み合わせや筋肉の状態まで考えての治療が必要だ。同院ではクリニック名にもある「総合歯科」をテーマに、口腔外科の分野で実績を重ねてきた平松院長の経験を生かして、多角的な視点で検査・治療を行っている。「歯」だけでなく総合的に診る重要性について、平松院長に話を聞いた。
(取材日2024年4月10日)
目次
歯だけでなく、歯ぎしりや食いしばり、筋肉の状態まで確認。再発予防をめざす総合歯科
- Q虫歯などの治療に入る前に、どのような検査をされていますか?
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A
まずはお口の中の状態を見ながら、エックス線や口腔カメラで撮影します。歯ぎしりや食いしばりがあると、顎の骨に特徴的なサインが見られ、エックス線の撮影画像からもわかります。併せて、噛み合わせの状態も確認するのですが、これは口の開閉の状態から顎のずれなどを診るものです。舌や頬など、筋肉の状態も重要なチェックポイントですね。このように「歯」だけでなく、歯ぎしりや食いしばり、噛み合わせ、筋肉の状態まで多角的に診ながら診断につなげていきます。また親知らずの抜歯、インプラント治療、矯正、根管治療を行う場合には、歯科用CTで撮影してさらに詳しく患部を確認しています。
- Q歯ぎしりや食いしばりまで確認するのはなぜですか?
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A
お口のトラブルは、いくつかの要因が組み合わさって起こることが多いからです。歯ぎしりや食いしばりはご自身では気づきにくいかもしれませんが、知らないうちに歯や歯茎に悪影響を与えています。軽度であれば知覚過敏や詰め物・かぶせ物の破損の原因となることもあり、ひどくなると骨が溶ける原因にもなってしまいます。そうなると悪化した歯周病と同じ状態です。力が入りすぎて歯が割れてしまった場合、抜歯にまで至ってしまうこともあります。さらに、歯ぎしりや食いしばりは筋肉の状態にも影響してしまいますので、初診で確認をすることは今後の治療方針を考える上でも非常に重要だと考えています。
- Q筋肉の状態も、お口のトラブルに影響するのでしょうか?
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A
大いに関係があります。例えばお口周りの筋肉の過剰な緊張によって、顎の痛み、口の開きづらさ、口の開閉時の異音などの症状を伴う顎関節症を引き起こす恐れがあります。また、全身の筋肉はつながっていますから、口周りの筋肉の緊張が、頭痛や肩凝りを引き起こす恐れもあります。私は口腔外科を専門とし、大学病院の顎口腔外科での臨床や研究にも携わってきました。口腔外科では歯だけでなく、骨や筋肉の状態も総合的に診ます。その経験を生かして、当院では1本の虫歯を診る際もあらゆる角度からその原因を探り、適切な治療につなげています。
- Q治療計画の立案や、実際の治療内容について教えてください。
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A
トラブルの原因が一つだけというケースは少ないですから、まずは何が関係しているのかをしっかりと見極めます。その上で再発予防を念頭に置きながら、一人ひとりの症状に合わせた治療計画を立てていきます。クリニック名に「総合歯科」とあるとおり、当院の診療範囲と治療内容は幅広いです。虫歯治療や予防歯科、根管治療、抜歯や口腔外科にまで対応できるのは当院の強みだと考えています。歯ぎしりや食いしばりの程度によっては、歯を守るためのマウスピースを提案することもあります。その場合は、生活習慣見直しのアドバイスなども必要に応じて行っていきます。
- Qその他、こちらならではの特徴はありますか?
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A
当院では、患者さんへの説明に力を入れています。1本の虫歯に噛み合わせや筋肉の状態まで影響しているという事実は、単に「虫歯がありました」だけでは伝わりません。なぜ虫歯ができたのか、再発を予防するためにはどうすればいいのか。それを伝えるために十分な時間を取り、患者さんに納得して治療を受けていただけるよう努めています。皆さんにとって「歯科医院」というのは、できれば行きたくない場所だと思います。患者さんが嫌々ではなく、良くなろうというモチベーションを持って通えるように、始めに治療のゴール、道しるべを示すことも大切にしています。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/38万5000円、矯正(全顎ワイヤー矯正)/88万円