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秋元 俊亮 院長の独自取材記事

あきもとクリニック

(世田谷区/世田谷代田駅)

最終更新日:2024/05/13

秋元俊亮院長 あきもとクリニック main

世田谷代田駅から徒歩約8分、梅丘通り沿いに「あきもとクリニック」はある。この地域で生まれ育ち「地域医療に貢献したい」との思いで秋元俊亮院長が2024年2月に開いた医院だ。もとは秋元院長の父がこの場所で一般内科などを診療するクリニックを開院しており、その跡地を引き継いだ。秋元院長はこれまでに逆流性食道炎の手術や研究に携わってきた経験があり、毎週火曜日には専門的に診療する時間も設けている。その一方で「不調を感じたときの最初の窓口になりたい」との思いから、診療内容は一般内科から消化器内科、外科処置に予防接種と幅広い。内視鏡検査も充実させ、大腸内視鏡検査を受ける人向けの個室も備えている。患者を思う気持ちにあふれた医院を開いた秋元院長に、医師としての思いやクリニックの特徴を聞いた。

(取材日2024年4月2日)

逆流性食道炎の診療経験を生かし、専門的に対応

2024年2月に新規開院されました。明るい院内ですね。

秋元俊亮院長 あきもとクリニック1

もともと、父がこの場所で一般内科や皮膚科に対応するクリニックを開いていました。その跡地を継承する形で、リニューアルを経て開院したんです。当院では一般内科に加えて、消化器内科や外科処置、健康診断、内視鏡検査に逆流性食道炎と、幅広く対応しています。風邪や生活習慣病、ケガにも対応できる地域のかかりつけ医になれたらと願っています。お子さんを連れてご家族で来院される方も多いので、駐輪場や駐車場も広めに確保しました。発熱者に対応するための隔離した待合や診察室、専用の出入り口も設けたので、安心してご来院ください。

なぜこの場所で開業しようと思ったのですか。

この地域は私の家族が何世代にもわたって暮らしていて、とてもなじみ深く感じています。私自身もここで生まれ育ちましたし、通っていた小学校はこのクリニックから歩いてすぐのところでした。父が開業医として働く姿も身近に見て育ちましたから、いつかは医師として地域に貢献したいと考えていたのです。大学卒業後は東京慈恵会医科大学の外科学講座に入局し、消化器外科医として総合病院や大学病院で多くの外来診療や内視鏡検査、手術に携わらせてもらいました。高血圧症や糖尿病の患者さんもいらっしゃったので、内科も含めた総合的な治療を経験してきています。とりわけ、逆流性食道炎をはじめとする消化器疾患を専門的に研究してきましたので、これまでの経験で得た知見や培ってきた技術を生かして、地域の皆さんのお役に立てたらと思ったのです。

逆流性食道炎を専門に診療する時間を設けていらっしゃいますが、どのような治療が受けられるのでしょうか。

秋元俊亮院長 あきもとクリニック2

毎週火曜日の午後に診療しています。逆流性食道炎は胃酸が食道まで逆流したり、胃酸が過剰になったりすることで起こる疾患のことを言います。そこでは食習慣について助言し、手術が必要だと判断した場合は提携する病院におつなぎしています。日本では成人10人あたり1人の割合で罹患しているとされる逆流性食道炎ですが、専門知識を持つ医師は意外と少ないのが実情です。手術が必要か否かを判断できる医師も残念ながら少ないのですね。私はアメリカ留学で学び、日本では手術も多数行ってきた経験があります。いきなり大学病院の扉をたたくのは、患者さんにとって難しく感じられると思うので、その前段階として当院をご利用いただけたらと考えています。

内視鏡検査に注力。トイレつきの個室で待機が可能

診療方針を教えてください。

秋元俊亮院長 あきもとクリニック3

何か困ったことがあったら来てもらえるクリニックでありたいな、と思っています。今、病院も専門ごとに分かれていて「何科にかかったらいいのかわからない」ということがよくあると思います。だからまずは、ここに来て相談してもらえるような地域のかかりつけ医になりたい、というのが僕の思いです。一般内科、外科処置、健康診断、予防接種と幅広く対応しているのはそのためです。そのことが地域貢献にもつながるのかな、と考えています。当院では対応できない症状やケガの場合は、近くの信頼できる病院にご紹介するなどして、患者さんにとって適切な医療が提供できればと思っています。患者さんがまず相談に訪れる、最初の窓口になりたいのです。

胃や大腸の内視鏡検査も受けられるそうですね。検査の重要性はどう考えていますか?

父の代では実施していなかったのですが、今回新たに導入しました。私はこれまでにいろいろな病院で内視鏡検査を実施してきましたので、地元の方にも気軽に検査を受けていただけたら、と思ったからです。例えば早期にがん細胞を発見し、早期治療につなぐことができれば、命を落とすことを防ぐことや、手術も回避することができるかもしれません。この地域でがんで苦しい思いをする人が一人でも少なくなればと願っています。つらい検査というイメージをお持ちの方も多いと思いますが、当院では鎮痛剤を使用することもできますし、経鼻内視鏡といって、鼻から挿入する胃の内視鏡検査にも対応しています。経口の場合よりも嘔吐反射が起きにくいメリットがありますので、ご検討いただけたらと思います。

大腸内視鏡検査を受ける方のためにも工夫されていることはありますか?

秋元俊亮院長 あきもとクリニック4

院内でリラックスして下剤を服用していただけるよう、トイレつきの個室をご用意しています。テレビやブランケットを備えつけ、ゆったりと過ごしていただけるようにしました。というのも、これまでいろいろな病院で大腸内視鏡検査を受ける患者さんを見てきましたが、プライバシーを守ることが非常に重要だなと感じてきたのです。例えばお手洗いが1、2ヵ所しかない病院で5人の患者さんが下剤を飲んだとすると、トイレの争奪戦のようになったり、患者さんご本人も我慢したり遠慮してしまう状況が起きてしまうのですね。検査を受ける時はそもそも緊張や不安を感じている状態だと思いますので、検査以外でのストレスはできるだけ軽減したいと思いました。

まず相談できる「最初の窓口」に

開院から2ヵ月が過ぎましたが、患者層はいかがですか。

秋元俊亮院長 あきもとクリニック5

地元の患者さんが多いですね。父の代から通ってくださっていて、私が子どもの頃を知ってるよ、と言ってくださる方もいらっしゃいます。半分以上は、そういった以前から継続して来てくださっている方々でしょうか。今も、父が週2回は診療をしてくれています。できるだけアットホームな、緊張せずリラックスして通っていただけるクリニックにしたいと思っています。「体調が悪いから行く」というよりも、もっと気軽に「ちょっと相談してみよう」という気持ちで来ていただきたいですね。医師は私と父の2人で、看護師は4人います。スタッフ皆で、そういったクリニックをつくっていくつもりです。

どのような人に受診してもらいたいですか。

これまでにもお話ししてきたとおり、何か困ったことがあれば来てもらえるような、最初の窓口になりたいと思っています。なので、気になることがあれば気軽にお越しいただきたいですね。特に逆流性食道炎については専門的な知識を備えていますので、胸やけや喉のつかえ感など、「不調」とまで言えなくても日常でいつもと違うことがあれば、ぜひ一度ご相談ください。あとは、内視鏡検査もぜひご利用いただきたいですね。特に大腸内視鏡検査については、例えばご家族に大腸がんの既往歴のある方がいらっしゃる場合や、40歳を過ぎても一度も検査を受けたことがない方はご検討いただきたいと思います。検査をしてがんを早期発見できれば、入院手術をせずに、その前段階の治療法で対処することがめざせます。何か不安や心配なことがありましたら、まずはご相談ください。

今後の展望をお聞かせください。

秋元俊亮院長 あきもとクリニック6

開院して2ヵ月が過ぎ、ようやく慣れてきたかなと感じています。最初の頃は午前中に10人患者さんがいらっしゃったら、手一杯に感じてしまうところもありましたが、最近はリズムができてきました。丁寧に診察をしながらも、待ち時間ができるだけ少なくなるように努力していきたいですね。内視鏡検査の実施件数も少しずつ増えてきたので、より多くの方に当院で対応していることを知っていただきたいです。あとは私自身の知識や技術も向上させていくつもりです。今も月に2回、大学で手術を担当しています。学びながら、他の医療機関とのネットワークも充実させて、より良い医療をより多くの方にお届けしたいと考えています。専門知識も生かしながら、地域の皆さんに貢献できるクリニックをつくっていきます。

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