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山川 辰也 院長の独自取材記事

曙橋やまかわ歯科クリニック

(新宿区/曙橋駅)

最終更新日:2024/05/16

山川辰也院長 曙橋やまかわ歯科クリニック main

「曙橋やまかわ歯科クリニック」は、山川辰也院長が通いやすい場所を求めて新宿区荒木町に2023年12月に開業した。「海辺にいるようなリラックスした空間にしたいと思って」と山川院長が語る院内は、従来の歯科医院のイメージにとらわれない、青を基調に爽やかで落ち着いた空間が広がり、ハワイアンミュージックが心地良く流れている。診療室内にキッズコーナーを設置したり、ベビーカーでそのまま入れる広さにしたりするなど、こまやかな配慮がなされているのは、自身も2児の父である山川院長の「子ども連れでも通いやすいように」という思いから。長期的視点に立った予防歯科の重要性を説く山川院長に、開院に至った経緯や診療するにあたって大切にしていること、これからの展望を聞いた。

(取材日2024年1月10日)

予防歯科を基盤に、極力削らない・抜かない治療を

先生が歯科医師を志したきっかけを教えてください。

山川辰也院長 曙橋やまかわ歯科クリニック1

実家は東京下町の材木屋です。毎日職人さんが出入りする、にぎやかな環境で育ちました。身近に工具がそろっていたので、よくそれを使っていろいろなものを作っていました。手先は幼い頃から器用でしたね。高校卒業時がちょうど就職難といわれる時代だったということもあって、「手に職をつけたい」という漠然とした思いがありました。4つ上の姉が医師なのですが、「辰也は手先が器用だし、歯科医師という選択肢もあるのでは」と助言をくれまして。人のためになることは好きでしたし、確かに手先の器用さも生かせるかもしれないと思い、歯学部をめざしました。子どもの頃から歯は強かったので歯科医院にお世話になったことはないですし、親が歯科医師だからといったレールが敷かれていたわけでもなかったのですが、将来に対する思いと得意なことを掛け合わせて導き出された結果が歯科医師でした。

35歳で開業。なぜこのタイミングだったのでしょうか。

歯科医師になった時から「開業するなら35歳までにしよう」と決めていたんです。大学を卒業後、程なくして結婚したこともあり、自身のライフプランに照らし合わせるとそのタイミングで独立することがベストだと考えました。そこに照準を合わせ、開院するまでに何をすべきかを逆算して備えました。大学を卒業して1年目は1日の患者数が100人弱といった歯科医院に勤務し、新人ながら多くの診療に携わらせていただきました。ただ、このままでは「ただ治療する人」に留まってしまうと思い、より自分の理想とする歯科医療を求めて、2年目以降は予防歯科を重視する歯科医院へ転職。この歯科医院で学んだことが現在、当院の治療方針のベースになっています。

患者さんと接する時に意識していることは何ですか?

山川辰也院長 曙橋やまかわ歯科クリニック2

人生で初めての歯科医院が当院という患者さんはほとんどいないと思うんですよね。どこかの歯科医院にかかっていて、その後当院にいらっしゃるという方が多いのではないかと思います。そういう方に対して、どのようにしたら「今まで行っていた歯科医院と違う」と感じていただけるかということを意識しています。まずは患者さんが気兼ねなくご要望や抱えているお気持ちを話していただける雰囲気づくりを大切にしています。こちらが一方的に治療方針を伝えたところで患者さんは理解しきれないと思うんですよね。ですから、最初に患者さんの話を聞いて、受け止める。その上で、こちらから「伝える」ではなく「伝わる」説明を心がけています。

歯は大切な臓器。一度削ったら元には戻らない

初診では、どういった流れで診療を進めていくのか教えてください。

山川辰也院長 曙橋やまかわ歯科クリニック3

腫れや痛みがある場合は、それに対する処置を優先しますが、そうでない場合は適切な治療を行うために、口腔内撮影やエックス線撮影、歯周検査などを行い、患者さんの口内の状態を詳細に把握させていただきます。この検査結果を踏まえて、患者さんのご要望に沿ったオーダーメイドの治療をご提案します。その後、治療をスムーズに行えるよう口腔環境を整えるためにクリーニングを行います。口腔内をきれいにすることで、治療中に汚れが入り込むことを防ぎます。「治療に入るまで結構時間がかかるな」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、痛みを取り除くことをめざすだけのその場しのぎの治療では、同じことの繰り返しになってしまいます。患者さんの歯を1本でも多く、できるだけ長く残したいという思いから、このような流れで診療を進めます。

先生が治療を通して患者さんに伝えていきたいことはどのようなことでしょうか。

大切なことは、「何のために、どのような治療をしているのか」を患者さんにきちんと説明し、理解していただくことだと思っています。治療は基本に忠実に、一つ一つ段階的に進めていきます。歯科医師と良好な関係が築けないと患者さんも不安だと思うんです。ですから、安心して治療に臨んでいただけるようにコミュニケーションを丁寧に取ることも心がけています。歯科の治療というのは一方通行なんですよ。歯は一度削ったら元には戻りません。歯科医院で「治療が終わりました」というのは、詰め物の歯が口の中に増えることを意味します。考えたらわかりそうなことでも意外と気づいてない方が多いのではないでしょうか。だからこそ予防ケアが大切なんです。その重要性を治療を通して患者さんに伝えていきたいと思っています。

これからの歯科医師の使命はどのようなことだとお考えですか?

山川辰也院長 曙橋やまかわ歯科クリニック4

虫歯は適切な予防をすれば防ぐことが望める病気です。しかし、歯科医院は歯が痛くなってから行くところというのがまだ一般的なのか、普段からメンテナンスに来られる方はごく少数です。歯は一度削ったら二度と再生しないのに、「黒くなったら削る」のハードルが低すぎませんか? 治療を受けた歯が再び虫歯になってしまわないよう、そしてご自身の歯をできる限り長持ちさせるためにも、定期的に歯科医院にお越しいただき、歯石除去やクリーニングなどで口内をきれいにキープすることをめざしてほしいというのが私の願いです。歯は大切な臓器です。貴重なものを持っているという認識を歯科医院に通うことで深めていただけたらと思っています。痛くなる前の予防ケアを当たり前にしていく、それが歯科医師の役割ではないでしょうか。

予防歯科の重要性を子どものうちから伝える歯科医院に

先生は2児のお父さんなんですよね。

山川辰也院長 曙橋やまかわ歯科クリニック5

4歳の女の子と2歳の男の子がいます。休日は家族で大きなショッピングモールや動物園、公園など、子どもたちが楽しいと思えるところに行くことが多いですね。それが私自身のリフレッシュにもなっています。子どもたちの歯磨きとフロスは毎日私が行っています。フロスを通すのを忘れていると4歳の長女に「フロスは?」って言われますね。彼女にとって毎日のルーティンになっていてうれしいです。子どもの歯のケアは楽ではないことは私もよく理解できます。子どもの歯はきれいですし、フロスの重要性も感じにくいです。ですが、そのきれいな状態がずっと続く保証はないので、子どものうちから予防ケアを親子で習慣化してほしいですね。そのためなら私も協力は惜しみません。

今後の展望をお聞かせください。

予防歯科の重要性をどんなに説いても、患者さんに来ていただかないことには始まりません。保護者の方が診療中でも小さなお子さんが退屈せずに過ごせるよう、キッズコーナーがあるファミリー診療室をご用意していますので、気兼ねなくお子さま連れでお越しください。食べに行っておいしかったレストランは人に教えたくなるように、当院で治療した方が周りの人に「良かったよ」と伝えたくなるような歯科医院をめざしていきたいです。現在、チェアユニットは3台ですが、最大8台まで設置できます。定期的に歯科医院でメンテナンスすることがもっと認知され始めたら、それに伴ってキャパシティーも広げていきたいと思っています。

最後に読者へメッセージをお願いします。

山川辰也院長 曙橋やまかわ歯科クリニック6

予約がぎっちり入っていても、「今日は診られません」ということは言いません。お待たせすることはあるかもしれませんが、その日に診ますので心配なことがあればご連絡ください。また、定期的に歯科医院でメンテナンスを行っても、日頃のセルフケアを怠っていたらせっかくのメンテナンスが台無しになってしまうことをお伝えしておきます。エステに行ったからといって、普段お肌のお手入れをしないということはないですよね。歯もそれと同じです。当院では個々の患者さんの特性に合わせたブラッシング指導も行っていますので、日頃のお手入れ方法についてもお気軽にお尋ねください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

セラミックのかぶせ物/16万5000円、セラミックの詰め物/ジルコニアインレー1本:6万9000円、矯正/ワイヤー矯正:40万円~、マウスピース型装置を用いた矯正:40万円~、インプラント治療/1本:43万円~、ホワイトニング/2万9000円

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