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文 亜也子 院長の独自取材記事

mammaria kobe

(神戸市中央区/元町駅)

最終更新日:2024/04/15

文亜也子院長 mammaria kobe main

元町駅東口から徒歩5分、神戸三宮駅西口からは徒歩8分。トアロード沿いのビル3階にある「mammaria kobe(マンマリアコウベ )」は、昨年12月に開業した女性のための乳腺専門クリニックだ。市の乳がん検診や、しこりや痛み、違和感などの診療を行う他、地域の病院と連携し乳がん術後のフォローアップにも力を入れている。院内はペールグリーンを基調としたパステルカラーのインテリアで、受診者が居心地良く過ごせる空間をめざした。文亜也子(ぶん・あやこ)院長は、乳腺外科の医師として兵庫、東京の大規模病院に勤務後、出身地でもある神戸へ。「東京に本院・分院があり、診療のことはもちろん、細部にわたり3院で連携しているのが当院の強みでもあります」と語る文院長に、開業までの経緯やクリニックの特徴などを詳しく聞いた。

(取材日2024年3月12日)

気軽に来てもらえるよう居心地の良い空間を大切に

クリニックの特徴、力を入れている診療についてお聞かせください。

文亜也子院長 mammaria kobe1

当院は女性のための乳腺専門のクリニックです。東京・築地に本院の「mammaria tsukiji」があり、同じく都内にある「mammaria tachikawa」に次ぐ3院目のクリニックとして開業しました。市の乳がん検診、自費検診、授乳期の乳腺炎などのトラブル、しこりや痛み、違和感などの診察を行っています。当院では手術は行っていませんが、必要に応じて信頼のおける大規模病院へ紹介し、乳がん手術後のフォローアップに力を入れています。一般的な乳腺診療だけでなく、術後のフォローは、当院の使命でもあると考えています。月に数回東京の本院から医師が来ますが、皆、乳腺診療に長く従事してきたスペシャリストです。本院、立川院と連携し、難症例のカンファレンスを相談し合うこともあります。今はインターネット環境がありますから、相談もスムーズ。診断や治療方針の決定に多くの目があるのは強みだと思います。

院長に就任されるまでの経緯を教えていただけますか?

グループの理事長で、本院の院長でもある尹玲花(いん・れいか)先生は神戸出身で阪神・淡路震災で被災された経験から、自身のルーツである神戸に医療を通じて恩返ししたいという想いを持っていました。その熱い想いを知り、微力ながらお手伝いできればと漠然と思っていたのがきっかけです。私は卒業後、兵庫医科大学病院の乳腺・内分泌外科に勤務していましたが、2018年から1年半、聖路加国際病院の乳腺外科に出向しており、そこで尹理事長と出会いました。理事長のことは以前から知っていて、同じ神戸出身で、憧れの乳腺外科の医師であり尊敬していました。私が勤め始めた時、理事長はすでに築地に本院を開設した後で、定期的に聖路加国際病院でも診療、手術を行っていました。一緒に働く時間はあまり長くなかったのですが、私が病院を離れる頃には、神戸で開業という話が具体的に見え始めていたようで、「いつか一緒に」と声をかけていただいたのです。

院内はとても落ち着く雰囲気ですね。

文亜也子院長 mammaria kobe2

東京のクリニックにはそれぞれメインカラーがあり、築地はピンク、立川はブルーなんです。当院もテーマカラーをと考えた時、六甲山の深緑色、北野にある異人館から着想し、グリーンを基調とすることに決めました。そこからチェアなどにパステルカラーを配し、洗練された、エレガントでモダンな雰囲気をめざしました。フローリングはクリニックでは珍しいヘリンボーンですが、実はこれは立川のクリニックと同じで、バトンを受け継ぐという意味合いも込めています。

不安を解消し、笑顔で帰ってもらいたい

医療設備・機器などで工夫されたことはありますか?

文亜也子院長 mammaria kobe3

マンモグラフィは新しい機種を導入し、女性の診療放射線技師が担当します。検査室には、緊張を和らげるようピンクとグリーンのオブジェを置きました。更衣室は3室、大きめのロッカーを設置しているので、買い物帰りの荷物も収納できます。マンモグラフィの痛みは、乳房を挟む時の圧迫によるものですが、圧迫するのは胸を薄くして病変をわかりやすくするためです。その痛みが受診のネックでもあるため、当院では圧迫の際、できるだけ痛みを軽減できる機種を選んでいます。検査技術は進歩しており、新しい機械はより鮮明に見えます。石灰化など細かな変化を精密に検出できますが、乳腺の状態によってマンモグラフィだと見えにくい場合もあるので、性能の高さにこだわった超音波(エコー)検査機器と併せて2つの検査で診断します。

診療方針についてお聞かせください。

患者さん一人ひとりに寄り添うことが、mammariaグループすべてのクリニックのモットーです。当院としてのモットーは、受診のハードルを下げ、皆さんの不安を解消し、納得してもらい、安心して笑顔で帰っていただくことですね。大学病院時代、しこりに気づいても、乳がんと診断されることが不安で受診を躊躇していたという方を何人も見てきました。一人で抱え込まずに、気軽に来院してほしい。そうした女性たちの身近な存在になりたいです。

スタッフさんについても伺います。

文亜也子院長 mammaria kobe4

診療放射線技師は乳腺クリニックにとって重要な存在ですが、当院の女性技師は乳腺診療に長く携わっており、経験豊かで、とても信頼しています。他のスタッフも、一流ホテル並みの対応ができるようにと乳がん診療における専門知識と高い意識を持って日々の仕事に打ち込んでくれています。

一人の患者に長く寄り添えるのは大きなやりがい

先生が医師をめざしたのはなぜですか?

文亜也子院長 mammaria kobe5

自立した人になりたいと漠然と思い、憧れもありました。医師を志すようになったのはそこからですね。医師は診療科によっては昼夜なく激務ですが、人の役に立つことができて自分もやりがいを感じるものが良いなと考えました。大学病院時代は手術を受ける患者さんだけでなく、ご家族とのコミュニケーションも大切にしてきました。乳がんが再発した患者さんも多く診てきましたが、がんは一人では戦えないからチーム医療で支えるのが大事だと思っています。患者さんやご家族から感謝の言葉をいただくことも多かったので、やりがいを感じることも多かったです。

乳腺外科を専門に選んだ理由を教えてください。

6年間の医学教育を終えた後は、初期研修として2年間さまざまな診療科を回り専門分野を決めるのが一般的な流れですが、私の場合は学生の間に交換留学生として韓国の大学で学んだことが大きいですね。韓国では放射線科を選択しました。そこで乳腺領域の読影をご専門とする先生との出会いがあり、マンモグラフィの読影について指導をいただき、乳がんの画像診断に興味を持ったのが最初のきっかけです。乳腺外科は診断だけでなく、手術、薬物治療、術後のフォロー、時には終末期の緩和医療にまで携わるので、一人の患者さんの人生に長く寄り添うことができるんです。それも乳腺外科を専門に選んだ理由ですね。

休日の過ごし方やご趣味、ご自身の健康法などをお聞かせください。

文亜也子院長 mammaria kobe6

インテリアや空間コーディネートが昔から好きで、院内に置くものも含め、ときめくものはないかと日頃から探したりしています。特にお気に入りの店が決まっているわけではなく、散歩しながら通りががりのお店を見て回るのが好きで、時間があれば大阪まで行くことも。健康維持のためにはピラティスや筋力トレーニング、料理が好きなので野菜中心のヘルシーなものを作ることが多いですね。おもてなしも好きで、休日は友人たちを招いて手料理を振る舞ったりもします。ゲストに喜んでもらえるのがうれしいですし、リフレッシュになります。料理は無心になれるので、忙しい時こそ気分転換になりますね。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

当院をもっと多くの方に知ってもらいたいですね。洗練された乳腺専門クリニックは、東京に比べてまだ少ないので、大阪はもちろん広く関西圏の方にもご来院いただけたらと思っています。来院された患者さんとの出会いを大切に、胸のことだけでなくなんでも気軽に相談できるかかりつけのクリニックになれたらと思っています。一人で悩まず、ぜひ気軽に来ていただきたいですね。そのためにも心地良い空間づくりをさらに工夫していきたいです。気負わず気軽な気持ちでいらしてください。胸を見せる恥ずかしさから受診を躊躇する方もいらっしゃるかもしれませんが、当院は医師もスタッフも全員女性です。こまやかな配慮を大切にしていますので、安心してお越しください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

視触診+マンモグラフィ検査+超音波検査/1万5400円、視触診+超音波検査/8800円

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