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心身への負担に配慮した
大腸内視鏡検査

おかだ消化器・内科クリニック

(宝塚市/逆瀬川駅)

最終更新日:2024/05/15

おかだ消化器・内科クリニック 心身への負担に配慮した 大腸内視鏡検査 おかだ消化器・内科クリニック 心身への負担に配慮した 大腸内視鏡検査
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大腸がんやクローン病、潰瘍性大腸炎などの病気を早期発見し、早期治療につなげるためにも、40歳を過ぎたら定期的な検査が推奨されている内視鏡検査。自覚症状の少ない大腸の疾患を発見するために非常に有意義な検査ではあるものの、検査に対するつらく苦しいイメージや不安から、どうしても避けられがちな検査でもある。その結果、はっきりとした自覚症状が出てくるまで病気が放置されてしまい、受診した時にはすでに取り返しがつかないほど進行していることもあるそうだ。そこで今回は、内視鏡検査に注力し、炎症性腸疾患の治療にも精力的に取り組んでいる「おかだ消化器・内科クリニック」の岡田俊彦院長に、大腸内視鏡検査の詳しい手順や検査の頻度について、詳しく教えてもらった。

(取材日2024年5月1日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q内視鏡検査は、苦手意識や不安を感じている人が多いようですね。
A

内視鏡検査、特に大腸内視鏡検査は「できればやりたくない」と思っている人がほとんどでしょう。しかし、潰瘍性大腸炎やクローン病、大腸ポリープ、大腸がん、過敏性腸症候群(IBS)などを早期に発見し、治療につなげるためには重要な検査です。つらいイメージがありますが、現在では技術も進歩しており、検査による心身の負担は随分と少なくなっていると思います。例えば大腸内に挿入するスコープも小径になっていますし、先進の内視鏡は大腸の曲がった部分を楽に通過できるように、硬度可変機能や受動湾曲機能も搭載されています。下剤や検査中に使用するガスも改善され、不安が強い場合は鎮静剤や鎮痛剤を使用した検査も可能です。

Q検査はどれくらいの頻度で受けるべきなのでしょうか。
A

一般的にはポリープがなければ3〜5年、ポリープがあれば1〜2年に1回がおおよその目安です。ただしこれはあくまでも目安であり、適切な感覚は年齢や既往歴、家族歴、ポリープの有無などによって異なります。これまで一度も受けたことがない人は、特に自覚症状がなくても40〜50歳くらいを目安に一度検査を受け、医師と相談しながら次の検査までの間隔を決めることをお勧めします。特に40歳以上の方は、一度「異常なし」と言われていても定期的な検査を受けることでさまざまな病気のリスクの軽減にもつながるでしょう。初めての検査は抵抗があると思いますが、まずは一度検査について相談していただき、経験していただければと思います。

Qこちらで行っている検査の特徴を教えてください。
A

当院には、消化器内科医としてこれまでに数多くの内視鏡検査を経験してきた医師が2人在籍しています。1人は女性医師ですので、男性医師に検査してもらうことに抵抗がある女性の方にも安心していただけるのではないかと思います。また、検査前の準備時間をリラックスして過ごしていただけるよう、電動リクライニングチェアを備えた完全個室と専用のトイレを備え、検査後は半個室のリカバリールームへ、専用の電動リクライニングベッドのまま移動していただきます。プライバシーや安全には最大限に配慮しているのが当院の特徴です。もちろん検査機器も、お体への負担を最小限に抑えながら高画質で小さな病変を見逃さないよう機種を選んでいます。

検診・治療START!ステップで紹介します

1診察と事前説明
おかだ消化器・内科クリニック 診察と事前説明

まずは診察で安全性に配慮して検査が行えるかどうかを確認。気になる症状がある場合は、時期や頻度などを伝えよう。薬を服用している人は、お薬手帳を持参するとよいだろう。検査を受けることが決まれば、検査前日までの食事を含めた検査前準備の説明を受ける。検査では大腸がん、大腸ポリープ、クローン病、潰瘍性大腸炎などさまざまな病気が見つかる可能性があるそうだ。

2検査前準備
おかだ消化器・内科クリニック 検査前準備

検査前日は夜9時までに消化の良いもので食事を済ませ、当日は検査終了まで絶食。下剤を服用し、検査2時間前までは水かお茶をいつもより多めに飲んで過ごす。検査予約時間の20分前までに来院すれば良いが、下剤の服用が不安な場合は院内の個室で準備可能。なお、鎮静剤を使用した検査を希望する場合には運転は不可。公共交通機関を利用するか、家族の協力を仰ぐこと。

3検査の実施
おかだ消化器・内科クリニック 検査の実施

希望に応じて鎮静剤・鎮痛剤を投与し、検査をスタート。鎮静剤の有無や量によっては、リアルタイムで画像を見ながら説明を受けることも可能だ。豊富な経験を生かし、大腸の形状に沿ってカメラをスムーズに動かすことで苦痛の軽減を図っている。検査時間は20分程度。ポリープを切除する場合は、ポリープ1個につき5分ほどかかるとのこと。

4リカバリールームで休憩
おかだ消化器・内科クリニック リカバリールームで休憩

検査終了後は、ベッドに横になったまま半個室のリカバリールームへ移動。鎮静剤を使用していても、自分で動く必要がないので安心だ。30分ほど休んでからゆっくりと着替えて、診察室へ。

5検査後の説明や治療
おかだ消化器・内科クリニック 検査後の説明や治療

検査後にあらためて検査結果の説明を受ける。異常がなかった場合は、次回の検査時期の目安を伝えて終了だ。組織検査やポリープの切除を行った場合は、後日再度受診し、詳しい検査結果を聞くこととなる。何か病気が見つかった場合は、病気や治療について詳しい説明を受け、治療方針について相談。手術や入院が必要な場合には提携している病院を紹介するだけでなく、患者の希望やライフスタイルに寄り添うことを大切にしている。

ドクターからのメッセージ

岡田 俊彦院長

内視鏡検査はつらく苦しいイメージが強いため、積極的に受けたい検査ではないかもしれません。しかし、自覚症状が少ない大腸がんやポリープの早期発見やクローン病、潰瘍性大腸炎といった炎症性腸疾患の診断にはとても有用な検査であり、命や日常生活を守るために必要な検査だと考えます。40代、50代の方で、これまで一度も受けたことがない場合は、一度検査を受けて、病気のリスク管理に取り組んでほしいですね。実際に検査を受けてみれば、治療機器の進歩もあり「想像よりもつらくなかった」と思っていただけるはずです。当院には女性医師も在籍していますので、検査に抵抗がある女性の皆さんも安心してご相談いただければと思います。

岡田 俊彦院長 おかだ消化器・内科クリニック
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