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岡田 俊彦 院長の独自取材記事

おかだ消化器・内科クリニック

(宝塚市/逆瀬川駅)

最終更新日:2024/05/15

岡田俊彦院長 おかだ消化器・内科クリニック main

阪急今津線・逆瀬川駅直結の商業施設内にある「おかだ消化器・内科クリニック」は、日々の体調不良に寄り添うと同時に、消化器疾患に対して専門性に基づく治療・検査を提供しているクリニックだ。ともに勤務医として研鑽を積んできた岡田俊彦院長と岡田薫副院長は、風邪や頭痛、腹痛といった日々の体調不良に対する診療を行うと同時に、難病に指定されるクローン病や潰瘍性大腸炎をはじめとした炎症性腸疾患(IBD)の治療や内視鏡検査にも注力。「病院でしかできないと思われている治療や検査を専門的に実施しながらも、クリニックならではの気軽さも味わっていただけるよう努めています」と笑顔で話す岡田院長の言葉どおり、クリニックには老若男女が検査や相談に訪れる。そこで今回は、同院の特徴や診療モットーについて、詳しく語ってもらった。

(取材日2024年5月1日)

日々の体調不良から難病治療まで、専門的に対応

まずは開業までの経緯を聞かせてください。

岡田俊彦院長 おかだ消化器・内科クリニック1

私は開業医だった父のもとで育ったこともあり、医師になると決めた時から「いつかは父の後を継ぎたいな」と考えていたんです。そこで、開業を視野に入れながら大阪医科大学附属病院やその関連病院で研鑽を積みました。専門は消化器疾患、特にIBDや大腸腫瘍でしたが、開業するのなら「その他の病気は知りません」というわけにはいきません。そこで、一般内科診療にも積極的に取り組んで日本内科学会総合内科専門医の資格も取得し、勤務先の新型コロナウイルス感染症病棟では病棟医長として多くの新型コロナウイルス感染症患者さんの治療にも携わりました。非常に多くのことを経験し充実した日々ではあったのですが、父の病気をきっかけに開業を具体的に考えるようになったタイミングでこの場所に縁をいただき、開業を即決した次第です。

クリニックづくりでこだわったことは?

一人でも多くの方に気軽に内視鏡検査を受けていただきたいと思っていますので、充実した内視鏡検査ができる環境づくりにはこだわりました。内視鏡検査、特に大腸の場合は検査の前処置がいろいろと必要ですから、その時間をプライバシーを保ちつつ快適に過ごせる環境を整えています。また、検査装置も高性能かつ細径でやわらかい素材の機種を導入しましたので、検査時の負担の軽減を図りながら小さな病変もしっかりとした発見につなげられます。他にも超音波検査、血液検査にも対応し、血液検査はおよそ30分ほどで検査結果がわかります。炎症だけでなく脂質や肝臓・腎臓機能も調べることができるので、検査結果をもとに丁寧にひもときながら診断・治療を行っています。

どのような患者さんが多いですか?

岡田俊彦院長 おかだ消化器・内科クリニック2

患者さんは30〜60代が中心ですが、下は中高生から上は90代の方まで幅広いです。風邪などの日々の体調不良の相談はもちろん、下痢や便秘といった便通異常、腹痛や吐き気、胃の不快感、喉や胸のつかえなど消化器に関する症状に対する専門的な検査・治療を求めて足を運んでくださいます。また、ストレスや思春期特有の症状に悩んで相談に来てくださることも。大きな症状でなくても、ご本人がつらいと感じたらなんでも相談していただければと思います。そして、私たちの専門であるIBDの患者さんも少なくありません。中でもクローン病や潰瘍性大腸炎といった病気は国が指定する難病であり、一生付き合う必要があります。中には勤務医時代から長くお付き合いしている患者さんもいらっしゃるんですよ。

患者の話に耳を傾けて、信頼関係を築いていきたい

IBDについてもう少し詳しく教えてください。

岡田俊彦院長 おかだ消化器・内科クリニック3

クローン病は口腔内、食道、胃、小腸、大腸などの消化管に、潰瘍性大腸炎は大腸の粘膜に炎症が起きる病気です。どちらの病気も、本来自分の体を守るために働くべき免疫がうまく働かず、腸や腸内細菌に対して攻撃的に働いてしまうことが原因の一つではないかと考えられていますが、はっきりした原因はわかっていません。症状がひどい時期と比較的落ち着いている寛解期を繰り返し、自然に治ることはありません。腹痛や下痢、血便などが主な症状ですが、ひどい場合には日常生活に支障が出ることも。しかし現在は治療が進歩してさまざまな薬剤が登場し、ライフスタイルに合わせた治療を継続して症状を抑えるよう導くことで、大きな制限なく日常生活を過ごしていただくことが見込めるようになりました。

クリニックで治療できれば、生活の質(QOL)の向上もめざせますね。

そうですね。まだまだIBDの治療ができるクリニックは少なく、病院で治療する患者さんがほとんどです。病院は環境が整っているので安心できると思いますが、なんでも相談できる気軽さには欠けます。そのせいで治療に対して消極的になっていたり、不安なまま治療を続けたりしている人も。そんな場合は当院を受診していただければ、お力になれるのではないかなと思います。先ほどもお話ししましたがIBDにはたくさんの薬が登場し、症状や状態に合わせた薬を使用することで日常生活を快適に過ごすことも望めます。薬の調整は簡単ではありませんが、私たちの専門分野です。しっかりと対応しますのでご安心ください。もちろん、病気や薬についても丁寧に説明いたします。

患者さんと接する時に、特に大切にしていることはありますか?

岡田俊彦院長 おかだ消化器・内科クリニック4

できる限り丁寧に説明することはもちろんですが、その前に患者さんのお話をしっかりと聞くよう心がけています。患者さんのお話の中には、治療のために必要な情報がたくさん詰まっています。忙しい日もあるので、いつでもたっぷり時間を取ることはできないかもしれませんが、できるだけお話を遮らず最後までお聞きしたいと思っています。消化器疾患はストレスや生活習慣が重なって発症することもありますから、治療のためには患者さん自身をよく知ることが大切。診察を重ねるごとに患者さんがいろいろとお話ししてくださるようになると、症状改善のためのヒントが見つかることも多いです。健康に過ごしていただくためにも、患者さんとの信頼関係は大切にしています。

専門性の高い検査・治療と気軽さの両立をめざす

内視鏡検査にも注力されているんですね。

岡田俊彦院長 おかだ消化器・内科クリニック5

内視鏡検査はほとんどの方が「嫌だな」と感じる検査だと思います。特に大腸内視鏡には抵抗がある人が多いですよね。しかし、大腸がんはほとんどの場合自覚症状がないままに進行します。そのため、症状が出て受診した時にはかなり進行していることも。そうならないために大切なのが大腸内視鏡検査なんです。当院ではプライバシーにも配慮し、検査のための前処置の時間や検査後のリカバリーの時間も快適に過ごしていただけますし、鎮静剤や鎮痛剤、小径のカメラを使用するなどして心身の負担や苦痛の軽減を図った検査を実施しています。副院長は女性ですので、女性医師を希望される方にも対応できます。内視鏡検査をこれまで受けたことない人、以前受けたけれど苦しくて嫌になった人もご相談ください。

薫副院長とはどのように診療を分担されているのでしょうか?

一人でも多くの方の内視鏡検査をしながらも、患者さんをなるべくお待たせしないように、基本的には検査と診療を分担しています。曜日やその日の状況にもよりますが、私が診療を担当し、副院長は検査を担当していることが多いですね。副院長は非常に真面目で、常に学び、医師としてレベルアップすることを怠りません。検査経験も豊富ですから、安心して検査を受けていただけますよ。また、3人の子どもを育てる母でもあり、しっかりとした芯の通った人。私としても彼女の存在は非常に心強く思っています。患者さんの治療に関することを二人で相談することもありますし、知識が豊富な副院長のおかげでより広い治療の選択肢を取ることができていますね。

それでは最後に、地域の皆さんにメッセージをお願いします。

岡田俊彦院長 おかだ消化器・内科クリニック6

西宮生まれ、宝塚育ちの私にとって、この場所は「地元」と呼んで差し支えない場所です。自分を育ててくれたこの街で地域の方々の健康に携われるのは、医師としてとてもうれしいことだと感じています。これまで専門的に学んできた消化器疾患に関しては、経験と知識を生かした治療と検査で、大規模病院と遜色ない医療の提供をめざしています。また同時に、地域のクリニックならではの気軽さで、日々の体調不良のサポートもしていきたいと考えています。「こんな時どうしたらいいんだろう?」と思ったら、難しく考えず、気軽にご相談いただければうれしいです。些細なことから難病の治療まで、微力ながら皆さんのお役に立てるよう、これからも努めていきたいと思います。

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