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おしゃぶりや日常の癖が歯並びに関係 
意外と知らない小児矯正

ふじもと歯科診療所

(神戸市東灘区/摂津本山駅)

最終更新日:2023/01/20

ふじもと歯科診療所 おしゃぶりや日常の癖が歯並びに関係  意外と知らない小児矯正 ふじもと歯科診療所 おしゃぶりや日常の癖が歯並びに関係  意外と知らない小児矯正
  • 自由診療

「近年、虫歯のある子どもが少なくなってきた分、幼少期からの歯並びを気にする人が増えつつあります」と話すのは、神戸市東灘区に開院する「ふじもと歯科診療所」の藤本圭介院長。子どもの歯並びには日常的な動作や癖が大きく影響し、おしゃぶりや指吸いなどの癖も、適切な時期に止めることが望ましいそうだ。骨も歯も成長段階の赤ちゃんにおいては、授乳の仕方や離乳食選び、その後も日頃の姿勢が歯並びに関係するとあっては、子育て中の保護者も不安になるのではないだろうか。そこで今回は、何歳から歯並びを気にするべきなのか、子どものうちから歯列矯正を始めるメリットや、実際の小児矯正治療の流れなど。意外と知らなかった小児矯正について、藤本院長に詳しく聞いた。

(取材日2022年11月9日)

おしゃぶり、指吸いなどは叱らず、しっかりと説明をし子どもの自主性を重視

Q子どもの歯並びは何歳から気にするべきでしょうか?
A
ふじもと歯科診療所 3世代にわたって通う患者もいるそう

▲3世代にわたって通う患者もいるそう

歯が生え始めた時期から日常の動作や癖を含めて気にしてあげてほしいですね。日々、当たり前と思っていた授乳の仕方や離乳食の食べ方が、実は不正咬合を助長させていたり。不自然だとは気づかずに続けていた姿勢が、呼吸を浅くして鼻呼吸がしづらくなり、口が常にぽかんと空き、歯列矯正が必要になるケースもあります。歯並びが悪くても歯周病や虫歯にならずに済む人もいますが、整った歯並びであることに越したことはありません。また、癖を改善することで矯正治療が不要になる場合もあります。最近は、透明で目立ちにくいマウスピース型装置を用いた矯正など、矯正方法も増えてきましたので、気軽に相談いただきたいです。

Q子どものうちから歯列矯正を始めるメリットは何ですか?
A
ふじもと歯科診療所 小さな子どもの好奇心をかきたてる仕掛け

▲小さな子どもの好奇心をかきたてる仕掛け

治療した歯並びが元へ戻ろうとする「後戻り」のリスクが少ない、というメリットがあります。子どもは日々成長します。当然、骨も成長するので、歯も動きます。そこを手助けしながら適切な位置へ誘導していくので、後戻りが起きにくいのです。顎の骨を“椅子”とすると、座る人は“歯”です。椅子が小さいと座れないので、椅子自体を大きくしてスペースを広げてあげる。すると歯は自然とそこへ動いて、適切な位置に並びます。何より、早くから歯科医院に通うきっかけができることもメリットです。整った歯並びだと歯磨きもしやすいですし、子どもの頃から口腔衛生に関心を持ってもらえるので、将来の健康な口腔環境維持にもつながると思います。

Qおしゃぶりや指吸いは乳歯の歯並びに影響しますか?
A
ふじもと歯科診療所 子どもの気持ちを優先。信頼関係を築いてから治療を開始。

▲子どもの気持ちを優先。信頼関係を築いてから治療を開始。

はい。おしゃぶりや指吸いをしながら、自分で前歯の裏を押し出してしまうので、出っ歯や上顎の幅が狭くなるなどの不正咬合につながります。最近は唇を噛む、吸う子もいますが、これも前歯が傾斜して不正咬合につながります。癖を止めるのは、とても難しいことです。私はお母さん方に「やめなさい!」と叱らないようにお願いしています。ほとんどの子は無意識で指吸いなどをしていますから、叱っても効果はありません。見つけたら「今、やっているよ」と声をかけて、気づかせてあげてほしいですね。3歳ぐらいから、理解する子は理解しますし、幼稚園に入る4、5歳ぐらいになると周囲との違いに気づいて、自分で治そうと頑張れる子は多いですよ。

Q小児矯正治療の流れを教えてください。
A
ふじもと歯科診療所 子どもに寄り添いケアやアドバイスを行う

▲子どもに寄り添いケアやアドバイスを行う

臼歯や前歯が生え変わる7歳ぐらいから、スタートするのが一般的です。受け口などの不正咬合で「物が噛めない」「しゃべりづらい」など、機能面に問題のあるお子さんの場合は、もっと早い段階から矯正を強くお勧めすることもあります。いずれにしても、歯科治療に不慣れなお子さんが大半ですから、まずは一人で診療チェアに座れるように練習するところから始まります。赤ちゃんの時から歯科医院に来ていて、2歳で一人座りのできる子もいれば、経験がなくて7歳になっても泣いてしまう子もいますから、そこはゆっくりと練習して矯正治療へ移行するようにしています。特に専門性の高い矯正治療は、連携している専門の先生をご紹介しています。

Q子どもがモチベーションを下げずに治療に取り組むコツは?
A
ふじもと歯科診療所 口腔内スキャナーによりわかりやすい説明や患者の負担軽減も

▲口腔内スキャナーによりわかりやすい説明や患者の負担軽減も

小児矯正を始める前に私が必ずお伝えするのが、「お父さんとお母さんの協力が大事です」ということです。小児矯正はお子さんに任せきりでも、ご両親だけが頑張ろうと思っていても、うまくいきません。ですからそこはしっかりとお伝えするようにしています。「家族みんなで頑張る」という気持ちがお子さんに伝わることで、モチベーションを維持できると思います。現状がわかれば、より興味が湧きますから、口腔内の写真は毎回撮影して説明を欠かしません。ご本人とご家族が一緒になり、良好な口腔内環境の維持に励んでいただけるように、私たちもお手伝いさせていただきます。

ドクターからのメッセージ

藤本 圭介院長

子どもたちはどんどん成長していきます。小学生から中学生、中学生から高校生、そして大学生になる人生の分岐点では、生活習慣も著しく変わります。例えば、中学生では部活が始まり、今までお母さんにお世話してもらっていた食事面も変化して、帰り道に自分で物を買って食べたり、スポーツドリンクを大量に摂取したり……。生活習慣が変わる時期に、虫歯が急激に増える子は多くいます。私がそうだったように(笑)。なので、口腔内環境の変化で当院に来るお子さんたちが苦労しないようにしたいと思っています。何でも相談でき「ずっと通い続けられる場所」となれるように、これからも努力していきたいと思っています。どうぞ来院ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

小児矯正/20万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/20万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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