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津江 明伸 院長の独自取材記事

津江歯科医院

(狛江市/喜多見駅)

最終更新日:2024/04/19

津江明伸院長 津江歯科医院 main

小田急線喜多見駅から徒歩約3分、閑静な住宅街にある「津江歯科医院」。父の築いてきた同院を1995年に継承し、地域密着の診療に取り組んでいるのが、院長の津江明伸先生だ。「日本歯科専門医機構補綴歯科専門医」として、専門の補綴治療のほか、小児・成人の矯正、インプラント治療、予防ケアに取り組む。「患者さんのために勉強し続け、自分が良いと信じられる治療を提供したい」との想いから、技術のアップデートも欠かさない。院内では、津江院長の笑顔やアットホームな雰囲気に加え、充実を図る機器にも目を引かれる。近年懸念される全身の病気に対し、歯科治療でできることを模索しているという津江院長に、診療への想いを聞いた。

(取材日2023年10月4日)

技術の研鑽を欠かさず、患者に合わせた説明を尽くす

先代の院長であるお父さまの背中を追って継承されたと伺いました。どのような歯科医院でしょうか?

津江明伸院長 津江歯科医院1

「以前からお父さまとお付き合いがあるんですよ」と話される患者さんもいらっしゃいますよ。父との楽しい思い出話をしてくださいました。父は本当に話上手と言いましょうか、患者さんを和ませる力があり、とても慕われていたんです。そのため、歯科医師になってからは、父のように人間性豊かな先生になりたい、努力をして父の技術を超えていきたい、と目標にしてきました。継承してはや28年、ありがたいことに父の代からの患者さんも多く、小さいお子さんからご高齢の方まで、幅広い年代層の方がいらっしゃいます。歯周病や、虫歯、歯が割れたり欠けたりといった症状、お子さんの矯正の相談に来られる方が多いですね。

もともとは補綴がご専門ですが、幅広く対応されています。どのように身につけられたのでしょうか?

若い頃から、国内各地で行われる勉強会をはじめ、海外でも研鑽し、新しい情報を取り入れるようにしてきましたね。インプラントは30年以上前にベテランの先生に師事し、3年間毎週通って学びました。歯列矯正は、母校の先輩である矯正の専門の先生のそばに20年ほど身を置き、さまざまな症例をもとに経験を積みました。現在は、歯科医師のための矯正のセミナー塾で、さらなる高みをめざしているところです。技術の向上もしかりですが、治療をしていくと、さまざまな症状やそれに付随したメカニズムに興味が湧き、もう勉強せずにいられないというか(笑)。そのような姿勢で「これは患者さんのためになる」と思ったことを積極的に日々の診療に取り入れていますね。

勉強熱心でいらっしゃいますね。日々の診療で心がけていることは何でしょう?

津江明伸院長 津江歯科医院2

患者さんに合わせた説明をすることですね。当然ではありますが、保険内・自費含め、治療の選択肢が複数ある場合、それぞれのメリット・デメリットを説明した上で、患者さん自身がしっかりと納得できる方法を選んでいただきます。納得感があれば治療やメンテナンスへの協力を得られ、患者さんの歯を長く持たせることにつながりますからね。また一つの症状について、関連する症状や予防法もできるだけお伝えしています。例えば近年多く見られる「歯ぎしり」。少しでも兆候が見られる方には、歯が割れたり、歯周病につながったりするリスクもお伝えします。また歯ぎしりが原因で、すでに歯がすり減ったり歯茎に骨隆起というこぶのようなものができたりしていても、異常と捉えていない患者さんも多いです。その場合は歯ぎしりとの関連性をお話しし、対処法もご提案します。時には、顎や頭蓋骨の模型、書籍なども使ってご説明していますよ。

患者の将来の健康を考えた、矯正・補綴治療を提案

子どもの矯正は、どのような治療が多いですか?

津江明伸院長 津江歯科医院3

顎の幅が原因で異常を来しているお子さんが多いですね。そのため小児矯正では、良い意味で柔軟性を持たせ、顎の成長も踏まえた治療方針を取っています。例えば出っ歯の矯正の場合も、顎の幅に着目します。顎の幅が狭いお子さんは、矯正開始前は、下顎が引っ込んでいる場合があります。下顎が広がると、下顎が前に出やすくなり、出っ歯が改善に向かうことが期待できます。抜歯や歯を削って歯並びを整えることをめざすこともできますが、やみくもにそれを行わず、まずは顎の幅を広げることを図り噛み合わせを見極めた上で、その先の治療をしていくほうが、成長期のお子さんにとっては良いと考えています。

最近力を入れている治療は何でしょうか?

「口呼吸」を改善するための治療です。先ほどの顎の幅の狭さは口呼吸と大きく関係しています。口呼吸は、雑菌が増えることで口臭や虫歯、歯周病、風邪の原因となったり、舌が喉に落ち込むことで、顎が狭くなり噛み合わせが悪くなるだけでなく、睡眠時無呼吸症候群のリスクが生じたりと、健康上のデメリットが多いです。それを小児矯正で改善をめざすのですが、具体的には、顎が並行移動しやすい拡大装置で上顎を広げることを図るんですね。すると、お口の天井が下がりやすくなり、その天井裏の鼻の通りが良くなることが期待されます。下顎が狭いお子さんは、舌が喉に落ち込んで気道をふさいでいる場合もあります。その際は舌を理想的な位置に戻すために下顎を広げることを図り、鼻呼吸がしやすくなるよう導きます。

だからこそ、先生は患者の健康のために矯正と補綴を組み合わせた治療を行っているんですね。

津江明伸院長 津江歯科医院4

そうなんです。健康的な口腔内にしていくためには、患者さんの状態にもよりますが、口腔内全体の顎の大きさや歯並びを矯正で解決していきながら、それぞれの治療すべき歯にはかぶせ物や詰め物などの補綴治療を施すという双方のアプローチができることが必要なのです。ただそういった治療したものを長持ちさせるためには、患者さんのご協力も必要不可欠ですが、それぞれの治療のみでは難しかったことも治療できる可能性がありますので、ぜひ諦めずに私と一緒に一歩踏み出していただきたいですね。

ヒューマンエラーを減らして適切な治療をめざす

長い目で見て、患者さんのためになる治療を提案されているのですね。

津江明伸院長 津江歯科医院5

はい。患者さんのその先の健康まで考えると、先ほどの補綴と矯正を組み合わせるような複合的な技術が必要となる場合が多いのですよね。例えば、前歯のかぶせ物の相談だけで来られた方の前歯が、不自然に出ていたとします。調べると上顎が狭くて、前歯に向けてV字のようにつぼまった歯列だったとしましょう。そのようなときは、成人であっても、上顎を拡大するための矯正を提案します。さらに噛み合わせの不具合もあるという場合。不正な噛み合わせは虫歯や歯周病、顎関節症につながり、全身の健康にも影響します。ですので、適切な噛み合わせに戻すために、前歯を含めて原因となっている歯すべてに補綴などの治療を施すことになります。またピンポイントで歯を動かしたい場合には、矯正用のインプラントを使って治療をするケースもあります。このように、今まで幅広く学んできた技術を応用して、患者さんにとってより良い治療を追求していきたいですね。

ところで、マイクロスコープやCTに加え、さまざまな機器をそろえられていますね。

これらはヒューマンエラーの可能性を少しでも減らし、適切な治療を提供したいとの想いで導入しました。CAD/CAM冠システムは、最短1時間ほどで精密な詰め物やかぶせ物などができることや実際の噛み心地に近い歯が再現しやすいこともメリットだと思います。またネオジウムヤグレーザーは、歯の根元に膿がたまり炎症を起こす根尖病巣の治療に使います。根尖病巣は、元来歯茎の切開や根管治療を要する場合もあり、こちらは歯科治療の中でも難易度が高く、治療後に歯肉がはれたり、かぶせ物を外し再治療になることも多くありました。しかし、この歯茎に対して浸透しやすいレーザーでは、切開せずに治療ができることで、外科的侵襲も少なく、適応範囲も広いのも特徴です。一方、エックス線では見つけにくい虫歯に対しては、エックス線フリーのう蝕診断機器も併用して、精密な診断を心がけています。

最後に地域の方へメッセージをお願いします。

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何か気になる症状がありましたら、お気軽にご相談に来ていただきたいと思います。虫歯に関しても、小さなお子さんでもなるべく痛みが少なくなるように、表面麻酔や注入の際の工夫をしていますよ。虫歯や歯周病の予防では、歯科衛生士が丁寧にクリーニングして、ブラッシング指導も行っています。今後は、歯科衛生士と連携したチーム医療を一層充実させていきたいですね。また、常にアンテナを張って患者さんのためになる情報を得る努力を続け、治療の技術をさらに高めていきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

1期矯正/35万円~、2期矯正/35万円~、大人歯列矯正/70万円〜、インプラント治療/45万円〜、インプラントアンカースクリュー/5万円~

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