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治療の精度が予後を左右する
抜歯を避けるための根管治療

ことぶき歯科クリニック

(大阪市浪速区/桜川駅)

最終更新日:2024/04/17

ことぶき歯科クリニック 治療の精度が予後を左右する 抜歯を避けるための根管治療 ことぶき歯科クリニック 治療の精度が予後を左右する 抜歯を避けるための根管治療
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虫歯が広がったために損傷を受け、痛みにつながる神経を除去し、歯を残すことをめざす根管治療。歯がズキズキ痛む、熱いものがしみるなどの症状があったら、もしかすると根管治療が必要な状態かもしれない。「ことぶき歯科クリニック」は、根管治療は歯を残すための最終手段と考え、可能な限り時間をかけて精密な根管治療に取り組んでいる。西田寿院長は「根管治療はその後の予後を左右する責任ある治療。どれだけ根気よく丁寧かつ精密に行うかが重要」と話す。根管治療に長く携わってきた西田院長に、根管治療の現状や治療を受ける際に気をつけること、また最近気になる症状などについて詳しく聞いた。

(取材日2023年10月6日)

どれだけ根の先まで根気よくアプローチして、薬をきっちり詰めることができるかが重要な根管治療

Q根管治療とはどのような治療ですか?
A
ことぶき歯科クリニック 根気よく丁寧かつ精密に行うことが重要な根管治療

▲根気よく丁寧かつ精密に行うことが重要な根管治療

虫歯が進行して歯の中にある神経に達すると痛みが生じます。この痛みにつながる神経を取るのが根管治療です。神経を残せるのであればそれが一番いいのですが、神経にまで虫歯が達している場合は神経を取って歯を残すことをめざします。根管治療ではいろいろな器具を使って、歯を抜かずに神経だけを取り出します。前歯の神経はまっすぐで1本のことが多いのですが、奥の歯は神経が3~5本、しかも細くてカーブしていることもあります。そこに器具を入れて根の先の長さまで測りながら神経を取り除いていきます。その後いくら良いかぶせ物を入れたとしても、根管治療がきちんとできていなければ再発してしまいますから、精密な処置が必須です。

Q実際の治療について教えてください。
A
ことぶき歯科クリニック 広々とした待合室でリラックスできる

▲広々とした待合室でリラックスできる

根管治療は大きく2つに分けられます。まず神経が残っている歯に対する根管治療。これまで神経を触っていないケースで虫歯を削って神経まで達した際は、そこで神経の治療をします。また、ひどく痛む、温かいものがしみるなどの症状がある場合は、その時点で神経を抜かなければいけない場合が多いですね。もう一つの根管治療が、以前神経を抜いた歯に対して行う感染根管治療です。以前根管治療を行っていたものの、何らかの理由で再発を起こした場合に行うものです。治療回数は、前歯で神経が1本の場合は2、3回ですが、前歯でも神経が曲がっていたり、細い場合は回数が増えます。奥歯は4、5回、器具が通りにくい場合はもう少しかかります。

Q長年、根管治療を専門的に学ばれてきたそうですね。
A
ことぶき歯科クリニック 穏やかな口調で丁寧に説明してくれる西田院長

▲穏やかな口調で丁寧に説明してくれる西田院長

根管治療については、勉強すればできるようになる、うまくなるというものではありません。知識や技術、経験が大切なのはもちろんですが、どれだけ丁寧に根気よく治療するかが重要です。神経が細くてなかなか器具が入らない場合、細い器具の先を少し曲げながら何回か繰り返してアプローチしているとスッと入るときがあります。ですから根気が必要な治療なのです。これは歯科医師側だけでなく、患者さんにも根気が必要になりますね。治療回数もかかりますし、口を開けている時間も長いですから。根管治療は、その精度が予後を左右しますので、そこで手を抜くことは許されません。

Q根管治療を受ける際、注意すべき点を教えてください。
A
ことぶき歯科クリニック 先進機器と院長の経験を駆使して精度の高い治療をめざす

▲先進機器と院長の経験を駆使して精度の高い治療をめざす

治療を中断しないことが大切です。途中でやめた場合、仮のセメントでふたをしている状態なので、それが外れることもありますし、歯がもろくなっていますので割れたりすることもあります。歯が割れてしまうと抜歯になってしまいます。せっかく神経を除去しても途中でやめてしまうと、そうした抜歯のリスクや、また感染を起こしてしまい、治りにくい歯になる可能性もありますから、根管治療を始めた場合は最後まで続けていただきたいと思います。クリニックの選択については一概には言えませんが、丁寧な治療を重視しているかが大切です。もし何だか違うなと感じたら、根管治療に限りませんが、セカンドオピニオンを求めることも必要でしょう。

Q最近、気になる患者さんの症状などありますか?
A
ことぶき歯科クリニック 気になる症状や悩み事があったら相談を

▲気になる症状や悩み事があったら相談を

最近は食いしばりと歯ぎしりが気になりますね。歯ぎしりは基本的に寝ている間に起こるのですが、音がしない場合もあります。食いしばりに関しては、就寝中だけでなく日中起きている時、特に集中している時、ストレスを感じた時に起こります。それらによる症状としては、歯がすり減ることや、詰め物が取れやすく割れやすいこと。また、顎が痛い、口が開けづらいなどがあります。最近は、歯と歯を接触させる癖についても取り上げられることが増えました。これを歯牙接触癖(TCH)といいます。この癖があると、日中食いしばっている頻度が多くなり上顎、下顎にこぶが見られることもあります。このこぶが見られると要注意です。

ドクターからのメッセージ

西田 寿院長

虫歯が放置される時間が長ければ長いほど、虫歯菌が神経まで達してしまうリスクが高まります。根管治療は、どれだけ根の先まで根気よくアプローチして、薬をきっちり詰めることができるかが重要な治療です。根の状態によっては時間・回数がかかる治療だということを理解していただき、根気強く治療を受けましょう。当院は、根管治療に用いる設備を整え、またそのアップデートも随時行っています。確実で安全な治療をめざしておりますので、安心して治療を受けていただければと思います。

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