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有働 拡史 理事長の独自取材記事

Uデンタルオフィス

(熊本市東区/東海学園前駅)

最終更新日:2022/11/30

有働拡史理事長 Uデンタルオフィス main

熊本市東区の住宅街にある「Uデンタルオフィス」。2022年3月にリニューアルオープンしたクリニックには、広い駐車場があり、院内も明るく居心地の良い雰囲気。「予防清掃」を理念とし、スタッフ全員が汚れる前にきれいにする行動を心がけているとのことで、とても清潔感がある。患者とのコミュニケーションを一番大切にするという有働拡史理事長は、治療の際、最低でも4回はカウンセリングを行うのだとか。患者の希望を最優先し、歯科医師として歯を抜いたほうがいいと考える場合も、患者が抜きたくないと言えば、歯を残すデメリットを説明し、納得してもらった上で可能であれば、抜歯以外の治療を提案する。「口の中は繊細なもの」と考え、常に丁寧な治療を心がける有働理事長に、歯科治療にかける思いを聞いた。

(取材日2022年9月2日)

2022年リニューアル。清潔感あるクリニックに

開業までのご経緯を教えてください。

有働拡史理事長 Uデンタルオフィス1

大学卒業後、「しっかりした治療を患者さんに提供する」という方針のクリニックに8年半勤務しました。世界水準の医療を学べという教えのもとで、現場で学び講習会にもたくさん参加させてもらえたおかげで、知識や技術も身につきました。そしてスタッフが多いクリニックでしたので、マネジメントも経験することができました。そのクリニックでの経験は私自身の土台となり、現在も生かされています。歯科医師になった当初からいずれ開業しようと思っており、福岡から地元の熊本に戻ったタイミングに、私の遠縁にあたる先生が病気になり、先生の歯科医院のお手伝いをすることに。結局先生は復帰されず、2012年に来てくださっていた患者さんをそのまま引き継ぐかたちで当院を開業しました。

2022年、念願のリニューアルをされたそうですね。

古くからあるクリニックを引き継いだので、建物自体が昔ながらのスタイルだったんです。診療台も4台しかなかったため、患者さんが増えてくるにつれて予約が取りにくい状態になっていきました。もう少し広いところに移転したくて数年探していたところ、ようやく希望に合った場所を見つけることができました。以前は交通量の多い道沿いだった上に、車も停めにくかったのですが、移転したことで停めやすい駐車場になりました。また診療台も6台に増やし、感染症対策やプライバシーの保護の観点から、個室と半個室にしました。

クリニックの設備や内装のこだわりを教えてください。

有働拡史理事長 Uデンタルオフィス2

清潔な環境を保つことを常に意識しています。汚す前に対応する「予防清掃」を理念としていて、例えば熊本県は硬水で水垢がすぐついてしまうので、水回りは使ったらすぐに拭くことを習慣づけています。器具の滅菌設備は高性能の機器を使用し、患者さんが入れ替わるごとに診療台も徹底的に消毒しています。診療外のサポートをしてくれるスタッフもいるので、治療に携わるスタッフと役割を分担し、清潔な環境を保っています。診療に使う機器では、歯面清掃に使用するエアフローという機械を導入しています。クリニックによっては自費診療で提供しているところもありますが、当院ではメンテナンスのために保険治療で使用しています。また、インテリアが好きなので、内装にはかなりこだわりましたね。やわらかくて落ち着く雰囲気にしたくて、椅子なども気に入るものを探しました。

患者の希望を尊重。痛くない治療にこだわる

治療へのこだわりや診療方針はありますか?

有働拡史理事長 Uデンタルオフィス3

一番重視しているのは、患者さんとのコミュニケーションです。まずは患者さんご自身に歯の状態を知っていただくため、初診では口の中の写真を撮り、検査をします。その結果を一緒に見ながら、基本的な治療方法やほかの選択肢もあることをご説明します。治療法は患者さんのご希望を最優先します。歯科医師として「この歯は抜いたほうがいい」と考えていても、患者さんが抜きたくないようであればほかの方法を考えます。もちろん抜かない場合のリスクもお話しして、納得いただくことが大前提です。だから、初診時、検査後、治療していく過程と治療後、最低でも4回はカウンセリングするようにしています。プライバシーをしっかり守るため個室のカウンセリングルームがあり、お悩みなども話しやすい状況だと思います。口の中は繊細なので、丁寧な治療も心がけています。

特に力を入れている治療はありますか?

かぶせ物などを扱う補綴治療ですね。きちんと噛めるようにすることはもちろん、見た目を自然な仕上がりにと希望される患者さんが多いので、審美性にもこだわって治療しています。また、入れ歯も手がけることが多いのですが、他院で治療が終わっているはずなのに痛みがある、うまく噛めないという方もいらっしゃいます。このような場合には噛み合わせなどが影響しているケースがあります。私は補綴のほかに、噛み合わせも専門的に学んできたので、それらの知識や技術を総動員して対応しています。入れ歯が入ってないように見せることも可能です。予防治療にも力を入れ、患者さんの6割ほどがメンテナンスでいらっしゃっています。

主にどんな患者さんが多いですか?

有働拡史理事長 Uデンタルオフィス4

お子さんからご年配の方まで幅広い患者さんがいらっしゃっていますが、中心層は中年から高齢の方です。当院では「安易に歯を抜かない」をコンセプトとしており、他院で歯を抜くしかないと言われたけれど、なんとか残したいと希望される患者さんには極力歯を残す治療を試みます。また、保育園の園医をしているので、お子さんの予防治療にも力を入れています。最近のお母さん方は虫歯予防に熱心で、以前より虫歯のあるお子さんは少なくなりました。ただ、将来歯並びが悪くなりそうな子は増えている印象で、そのため小児矯正も行っています。当院で行っているのは、顎顔面咬合育成を目的とした矯正で、着脱式の装置を用います。ただ、この矯正は最初のうち週に1回通う必要があるなど、負担も大きいです。なのでお子さん全員に勧めているわけではなく、その子の個性や性格に合わせ、連携している近くの矯正専門の先生を紹介する場合もあります。

痛くない治療に向けたこだわりとは。

痛いのが怖いとか嫌だという理由で歯医者へ行かないという方が多くいらっしゃいます。当院では痛くないように配慮した治療にも特に力を入れています。まずは麻酔から痛くないように施術することをスタッフ全員で徹底しています。麻酔後患者さんに「麻酔はしたのですか?」と驚いていただけるような施術をめざしています。痛みを我慢していただくことはほとんどないと思いますよ。

スタッフのスキルアップにも注力

全国で歯科麻酔の講習会をされていると伺いました。

有働拡史理事長 Uデンタルオフィス5

毎月100人以上の歯科医師や歯科衛生士に、麻酔における注意事項、急に患者さんの容態が変わった際の対応方法などを座学と実技で教えています。麻酔という診療の補助業務を通じて、歯科衛生士とはやりがいや魅力にあふれた職種だということを多くの人に知ってもらいたいという目的があります。現在は、歯科医院の数に比べ、歯科衛生士になりたい人が少ないんです。歯科衛生士が生き生きと仕事をし、その姿を見た人が「この仕事に就きたい」と思ってくれたら理想ですね。

スタッフのスキルアップにも力を入れているそうですね。

院内では勉強会を定期的に行っています。スタッフの知識や技術の向上は絶対に必要なものなので、そのための時間を確保しています。ただ、それだけでは不十分ですから、外部講師を招いたり、さまざまな外部の勉強会も紹介し、スタッフが希望するようであれば当院で補助を出し、行ってもらっています。歯科衛生士に限らず、歯科助手や受付も積極的に勉強してもらいたいと思っています。例えば器具の滅菌の方法や、患者さんと歯科医師の懸け橋になるコミュニケーション力など、学ぶことはたくさんあります。それぞれが仕事にやりがいを持てるよう、高い専門性を身につけてもらいたいと考えています。

読者へのメッセージをお願いします。

有働拡史理事長 Uデンタルオフィス6

「歯科医師は痛くて怖いところ」と思っている方が少なからずいらっしゃいます。そうした方にも安心して治療を受けていただけるよう、患者さんのご希望を尊重し、痛くない治療を心がけています。患者さんご自身にも口の中への関心や、歯を大事にする気持ちを持っていただきたいですね。そのために、私たちは定期的なサポートをしながら、患者さんの口の中を健康にし、しっかり噛めて物をおいしく食べられるようにするのが使命だと思っています。どんな小さなことでも構いませんので、気になることがあったらご気軽にご相談いただければと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

小児矯正/77万円〜

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