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全身の健康にも関わる噛み合わせ
生活習慣を重視した咬合治療とは

いちょう通り歯科こども歯科

(各務原市/六軒駅)

最終更新日:2023/03/13

いちょう通り歯科こども歯科 全身の健康にも関わる噛み合わせ 生活習慣を重視した咬合治療とは いちょう通り歯科こども歯科 全身の健康にも関わる噛み合わせ 生活習慣を重視した咬合治療とは
  • 自由診療

人から見える歯並びを気にする人は多いが、「噛み合わせ」まで意識している人は少ないのではないだろうか。「噛み合わせとは、上下の歯の接触状態のこと。歯並びが良くても噛み合わせが整っていない人はいます」と指摘するのは「いちょう通り歯科」の郷純平院長だ。上下の歯が適切な接触状態になく、噛み合わせのバランスが崩れていると、顎の関節や口周りの筋肉に痛みや疲労が生じ、ひいては頭痛など体の健康を損なうことにつながる恐れもあるという。「正しい噛み合わせを実現し、お口のバランスも全身の健康も整った生活を送ってほしい」と咬合治療に力を入れている郷院長。噛み合わせの重要性や治療について教えてもらった。

(取材日2023年1月12日)

体の健康との関連も注目される噛み合わせ。丁寧な問診と精密な補綴物作製で改善をめざす

Qそもそも噛み合わせとはどういうものですか?
A
いちょう通り歯科こども歯科 模型を使いわかりやすい説明を行う

▲模型を使いわかりやすい説明を行う

噛み合わせとは、上下の歯の接触のこと。上顎の14本の歯、下顎の14本の歯がきちんと安定した力で接触する状態が理想です。歯並びが整っている人は噛み合わせが良い確率が高いのですが、歯並びが良いと噛み合わせが良いということではありません。きれいな歯で歯磨きをちゃんとしているのに、「歯がしみる」「痛みがある」「虫歯や歯周病が長引く」、また「顎が痛い」といった症状がある場合は一度噛み合わせをチェックしてみるといいかもしれません。噛み合わせは繊細なバランスで成り立っており、その調和が崩れると、お口の健康だけでなく、全身の健康にも影響が出ることが明らかになってきています。

Q噛み合わせが悪いとどのようなことが起こるのでしょうか?
A
いちょう通り歯科こども歯科 噛み合わせが悪いと全身のさまざまなリスクにつながる

▲噛み合わせが悪いと全身のさまざまなリスクにつながる

まず、歯が不安定な状態で接触することによって一部の歯に過剰な力がかかり続け、歯にヒビが入ったり歯が削れたり、最悪の場合には割れてしまう恐れもあります。ヒビから細菌が侵入して虫歯ができやすくなったり、歯の根元への負担が大きくなって歯周病にもかかりやすくなったりします。口腔内のアンバランスは、顎の関節や咀嚼筋、咬筋、側頭筋といった部位にも負担をかけ、顎関節症や、筋肉に緊張が積み重なって頭痛・肩凝りを引き起こすことも考えられます。噛み合わせが悪いままだとしっかり咀嚼できず、脳への血流量が減少して脳の活動性が低下するといったリスクもあり、高齢の方では認知症の心配にもつながりますね。

Q噛み合わせが悪くなる原因を教えてください。
A
いちょう通り歯科こども歯科 悪くなった原因を知るため生活習慣までヒアリング

▲悪くなった原因を知るため生活習慣までヒアリング

お口の中の原因としては、虫歯や歯周病で歯を失い、歯が抜けたまま放置しておくことや、もともとのかぶせ物や詰め物など補綴物が不適切だったということがあります。噛む位置に偏りが出たり、左右の歯の高さに差があったりすると、徐々に噛み合わせが乱れていくのです。実際に「しっかり噛めない」「違和感がある」と訴えられるケースでは補綴物の問題がしばしば見られます。他には、姿勢の乱れからくる体のひずみが原因となることも考えられます。ある一定の動作を長年続けることによって体にひずみが出て、それが顎にまで影響してしまうのです。そのため問診では生活習慣までじっくりお聞きするようにしています。

Q噛み合わせ治療とはどのようなことをするのですか?
A
いちょう通り歯科こども歯科 データ収集のため各種検査を実施し、治療へ進む

▲データ収集のため各種検査を実施し、治療へ進む

まず、痛みや違和感がいつから出ているのかをきちんと聞き取り、さらに仕事や生活習慣、趣味、スポーツなどについても伺います。話をする時の姿勢や体の傾きもチェックし総合的な視点で原因を探っていくのです。エックス線写真撮影、口腔内写真撮影など一般的な診査の他、型採りをして模型作製も行います。模型を前後左右に動かして実際の歯の接触状態を立体的に観察し評価するのです。合わない補綴物が見つかった場合は作り直します。この作業には歯科技工士の専門性かつ精密な技術が必要ですね。できあがった仮歯は数ヵ月間装着してもらい、調整を重ねて噛み合わせの適正化を図ります。姿勢や生活習慣に問題がある場合は指導していきます。

Q普段どんなことに気をつければ良いでしょうか?
A
いちょう通り歯科こども歯科 健康の大切さを語る院長

▲健康の大切さを語る院長

歯磨きはもちろん大切ですが、日常の生活がすべての基本になると考えています。昔の人は「養生」という言葉を使っていましたね。食事をよく噛んで食べ、健康に注意して穏やかに生きることを軸とする。中でも噛み合わせに関連しているのは正しく噛むことで、そのためには正しい姿勢が欠かせません。正しい姿勢を保持するのにはどうしたら良いかというとよく歩くことです。良い姿勢を保つのがつらいのは一つには筋力が足りないから。歩いて筋肉が活性化していけば良い姿勢が保てるようになるでしょう。健康をつくるのも損なうのも患者さん次第。体の健康とお口の健康とは関係があることを多くの方に知っていただきたいですね。

ドクターからのメッセージ

郷 純平院長

噛み合わせは普段あまり意識されることはなく、「自分は普通に噛んでいる」と多くの方が問題視していないと思います。しかし、もし姿勢が悪く体にゆがみが出て噛み方が偏っていても、長年続いていて、それに慣れてしまっている場合もあるのです。最初から「噛み合わせが悪い」という理由で受診されず、大抵は虫歯や歯周病ではないかと疑って受診され、診療する中で、細菌が原因ではなく補綴物や姿勢に問題があるとわかることもあります。歯の左右差を解決すると肩凝りや頭痛が少なくなることも期待でき、全身との関連を痛感できるでしょう。原因不明の歯痛や違和感で困っている方がいれば、力になりたいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

咬合診査5000円~(税込)

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