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倉田 寛之 院長の独自取材記事

倉田歯科

(大阪市淀川区/三国駅)

最終更新日:2023/09/25

倉田寛之院長 倉田歯科 main

阪急宝塚本線三国駅より徒歩3分。下町の雰囲気漂う商店街を入ってすぐに位置する「倉田歯科」は、地域密着型の歯科医院をめざして日々の診療に取り組んでいる。この場所に歯科医院ができたのは2000年のこと。しかし、開院した前院長が体調を崩し診療を続けられなくなったため、2017年に場所と患者、地域への思いを倉田寛之院長が受け継いだ。当時を振り返って、倉田院長は「いずれは開業をと考えてはいたものの、自分の想像よりも早い段階で縁をいただいたので最初は不安に思っていました」と話す。しかし、誠実で丁寧な治療を心がけながら地域に根差している。そこで今回は、倉田院長の治療への思いやこだわり、今後の展望について詳しく話を聞いた。

(取材日2023年2月16日)

「すべては患者さまとともに」がモットー

まずは開院の経緯を教えてください。

倉田寛之院長 倉田歯科1

もともとこの場所は2000年に開院した前歯科医院があり、私はその歯科医院をご縁があり継承した形です。大学を卒業し、大阪市内の歯科医院に勤務していたのですが「いずれは開業を」と考えていましたので、想像よりも早かったけれども2017年より院長を務めています。私自身は大阪西区の出身で、三国に特別な縁があったわけではないのですが、こうして日々診療をしていると下町の温かさが残る良い街だなと思います。せっかくいただいたご縁ですから、ここに足を運んでくださる皆さんの健康をサポートして、大人から子どもまで地域の誰もが気楽に足を運べる歯科医院として成長していければと考えています。

どのような患者さんがいらっしゃるのでしょうか?

現在は、以前の歯科医院から変わらず足を運んでくださっている患者さんと、近年受診いただいた患者さんのどちらもいらっしゃいます。主訴は虫歯や歯周病の患者さんが多いものの、最近では予防のために来院していただけることも増えてきました。また、ご家族全員で来院いただいているファミリーもいらっしゃいますので、小さなお子さんもいらっしゃいますよ。今はすべての医療において、高い専門性が求められる時代ではありますが、私がこの場所でめざしているのは誰もが気楽に来れる「気軽でアットホームな歯医者さん」。ご予約いただいての診療が基本になりますが、急患にも対応していますので、お口のことで困ったら気軽にご連絡いただければと思います。

診療にあたって大切にしていることはありますか?

倉田寛之院長 倉田歯科2

当院は「すべては患者さまとともに」をモットーに、診療に取り組んでいます。なぜなら、歯科医療とは歯科医師一人の力では到底成し遂げることができないからです。良い治療をするためには、スタッフはもちろん、治療を受ける患者さんご自身にも治療に参加してもらうことが大切です。そのために患者さんには、今どんな状態か、どんな治療をするのか、日々どんなことをしてほしいか、目標はなにかなど、できるだけわかりやすく説明して話し合います。ほとんどの場合、1〜2回の通院ですべてのお口の問題が解決することはありません。「おまかせ」で治療「してもらう」ではなく、患者さんにも興味を持っていただき、私たちと一緒に良い状態をめざしてもらいたいと考えています。

口の状態が良い人も悪い人も、諦める必要はない

特に注力している治療はありますか?

倉田寛之院長 倉田歯科3

一つは入れ歯の治療です。今はインプラント治療の需要も高く「入れ歯なんて」と思っている方もいらっしゃいますが、フィットした入れ歯は想像しているよりもしっかり噛むことが期待できます。また審美面に配慮したものも多く、自然に見えるものも少なくありません。入れ歯は他の歯への負担も少なく、手入れがしやすいのも魅力です。さらに、健康状態に左右されることがなく、金銭的な負担も少ない。 調整に時間がかかるといったデメリットはありますが、期待できるメリットもたくさんある治療なんですよ。どうしてもインプラント治療が良い場合は別ですが、「どうしよう?」と迷っているようだったら、一度当院にご相談いただき、入れ歯に関する説明を聞いていただければと思います。

予防歯科にも注力されていると伺いました。

歯科治療において一番効率がいいのは、日々のセルフケアと定期的なメンテナンスに取り組んで良い状態をキープすることにつきます。痛くなった時だけ、困ったときだけの来院を繰り返していても原因の根本的な改善にはつながらず、再発を繰り返してしまう恐れがあります。そうすれば、大切な歯を失う結果になるだけでなく、治療費用もどんどん膨らんでいきます。状態が悪い方は「今さら遅いんじゃないか」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。今お口の状態が良い人も悪い人も、思いついた時にスタートすることが大切です。諦める必要はありませんので、まずはご来院いただければしっかりと説明しますので、今後についていろいろと相談して進めていけたらと思います。

子どもの治療に関してはいかがですか?

倉田寛之院長 倉田歯科4

実は私自身、子ども時代に歯科医院で嫌な経験をしたことがあり、「歯医者には行きたくない」と思ったことがあるんですよ。きっかけは些細な歯科衛生士さんの言葉だったのですが、幼い私の気持ちは傷ついたんですね。歯科医師になった今振り返ってみても、残念なことだったと思います。ですから、子どもたちの治療はその子に合わせて進めるだけでなく、些細な声かけにも注意を払っています。大人にとって慣れた場所でも、幼い子どもにとってみれば緊張を強いられる場所です。気持ちをうまく表現できなければ、泣いたり怒ったりするのも当然です。慣れるまで待つのを基本に、お話ししたり、モニターでアニメやテレビを眺めたりといろいろ工夫しますし、親御さんの治療を隣で見るだけでもOKです。

地域の皆が快適な生活を送るためのサポートを

先生が歯科医師をめざしたのはなぜですか?

倉田寛之院長 倉田歯科5

私の父が医師だったので、小さい頃から医療に携わる人を身近に感じていました。また、患者さんのために働く姿をかっこいいと思っていたんですね。それで自分も「医療に関わる仕事をしたい」と思うようになりました。実は医師をめざしていた時期もあるのですが、歯科医師として学ぶにつれて歯科の面白さに日々夢中になりました。実際に、こうして開業した今もセミナーや勉強会に参加すれば楽しいですし、実際の診療を通して症例や患者さんから学ばせてもらえることも多いです。一生学び続けることができるだけでなく、患者さんからは「ありがとう」の笑顔をいただける。治療を通して誰かが元気になっていくのをみれたら、うれしいですし、歯科医師になって良かったなと思います。

忙しい毎日だと思いますが、リラックスする方法はありますか?

ゴルフと言えたらいいんですが(笑)。ゴルフはやったことがなく、お酒もまったく飲めません。ですから、お休みの日は家の近所を散歩をしたりしてゆっくり過ごしています。散歩のついでにおいしいものを食べることもありますし、カフェでぼんやりすることも好きですね。また、新型コロナウイルス感染症の流行下になってなかなか実現できませんが、スタッフみんなで食事に行くのもいい息抜きになっています。三国にはスタッフみんながお気に入りの居酒屋もありますが、まだまだ知らないお店もたくさんあると思います。ご来院の際は皆さんのお勧めも教えていただけるとうれしいですね。また、たくさん食べたら運動もしたほうがいいと思うので、学生時代よくやっていたボウリングを再開しようかなと思っています。

最後に今後の展望について聞かせてください。

倉田寛之院長 倉田歯科6

当院は2階にありますので、まずは通院が難しくなった患者さんのもとへ訪問診療に行きたいなと考えています。前歯科医院から通ってくださっている患者さんの多くも年を重ねていますし、私に引き継ぐまで大切に診療されてきた前院長の思いも引き継ぎたい。それに、これまでに診てきた私が訪問できれば、ご本人もご家族も安心なんじゃないかなと思います。医療は患者さんのため、地域のためにあるべきだと考えます。だからこそ、自分にできることを一つ一つ丁寧にやっていきたいですね。また、必要に応じた設備投資も考えています。地域の皆さんが快適な生活を送れるように、これからもお役に立てたらうれしいです。

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