小児歯科専門の歯科医師による
子どものための小児矯正
フカオ歯科クリニック
(枚方市/枚方市駅)
最終更新日:2024/01/05
- 保険診療
- 自由診療
虫歯に悩む子どもが減っている今、次の段階として小児矯正に興味がある人は多いだろう。しかし同時に、どんな歯科医院に相談すればいいのだろう?と不安に思っている人も少なくない。枚方市にある「フカオ歯科クリニック」の深尾正院長は「歯列矯正が一般的になり、できれば近所でと考えるのも無理はありません。しかし、子どもたちの健やかな成長を第一に考えるのであれば、一度、専門の歯科医師にも相談してみると安心だと思います」と話す。日本小児歯科学会小児歯科専門医として数多くの小児の矯正に携わった深尾院長よると、受け口などの不正咬合や、顎と歯のバランスの悪さからくる歯並びの悪さも、成長する力を利用することで改善を図りやすいそうだ。そこで今回は、小児歯科専門医から見た小児矯正について、詳しく話を聞かせてもらった。
(取材日2023年12月7日)
目次
「子どもならでは」の視点を大切に一人ひとりの発育を見極め、成長に合わせた歯列矯正を
- Q子どもの歯並びはいつ頃から気にしておくべきでしょうか?
-
A
子どもの歯並びが気になれば何歳から相談に来ていただいても構いませんが、受け口のような骨格の問題を含む歯並びの矯正は3歳頃、出っ歯やガタガタなどの問題は永久歯が生え始める6歳頃が一つの目安になります。歯列矯正は器具を使うため「まだ早いのではないか」と早期矯正に躊躇する人も多いのですが、顎が成長する時期に矯正を行えば痛みもそれほど出ず、結果的に矯正にかかる負担が少なくなりやすいです。また、小さいうちに指しゃぶりや口呼吸などの悪癖が改善できれば、その後の成長に悪影響を与えることを避けられます。何歳であってもその時々でできることはありますので「おかしいな」と感じたら、まずは一度相談してみましょう。
- Q子どもの歯列矯正はどのように進んでいきますか?
-
A
まずはお子さんの口を実際に見せていただき、気になっている箇所について詳しくお話を伺います。顎のバランスや発達の状態などを確認し、矯正の必要があれば当院の矯正について説明します。矯正を希望されたらレントゲン撮影など精密検査を行い、必要に応じて写真撮影や歯の型採りを行います。精密検査の結果を反映して矯正計画を立て、再度ご説明し、納得していただけたら矯正を行います。当院の小児矯正では、基本的に取り外し式の装置を使用しており、上下の顎のバランスを整えていきます。同時にお口の周りや舌の筋力アップや正しい使い方をするための口腔機能トレーニングや悪癖の改善にも取り組んでいただきます。
- Q矯正の期間や通院頻度について教えてください。
-
A
矯正期間中は月に一度来院いただき、お口の中のクリーニングや装置の調整を行います。同時にお口の中の変化や発達の状態を見て、矯正内容を随時見直します。歯科衛生士による歯磨き指導も受けていただきますので、虫歯や歯周病のリスクを軽減し、健康な歯を育てるための知識も身につきますよ。矯正期間はスタートした年齢によっても異なりますが、歯並びや噛み合わせが落ち着いたと思ったら一旦終了。その後は状態を定着させるための保定期間を1~3年設けます。ここまでで満足という方も多いですが、永久歯が生えそろった時点で「もっときれいにしたい」という希望があれば、成人矯正と同じ方法で歯並びや噛み合わせを調整します。
- Q子どもの矯正と大人の矯正にはどのような違いがあるのですか?
-
A
子どもの矯正と大人の矯正の大きな違いは、成長する力を利用できるということ。逆に言えば、すでに出来上がった大人の体とは違いますので、それぞれ違う子どもの成長に合わせた矯正、成長後を予測した矯正が必要になるということです。例えば子どもの場合、顎を広げることができれば、健康な歯を抜かなくても歯がきちんと並びきるかもしれません。受け口などの場合も同じで、適切な時期に矯正を開始すれば骨格そのものから改善が図れるかもしれません。一方、成人の矯正はすでに成長を終えているため、今の骨格に合わせたよりこまやかな調整が可能になります。わずかな歯列の乱れもなくしたいという人は、小児矯正後に調整すると良いでしょう。
- Q小児専門の歯科医師にかかるメリットを教えてください。
-
A
小児の矯正は、先ほどもお話ししたとおり成長の予測や見極めが大切です。当たり前ですが、年齢が同じでも心身の成長のスピードはそれぞれ。幼くても矯正をすんなりと受け入れる子もいれば、小学生になっても嫌だという子もいるでしょう。大きく変化していく子どもの心身に寄り添いながらその時々に必要な矯正をし、歯並びを整えるだけではなく、健やかな口腔を育てていきたいと考えるのであれば、小児専門の歯科医師に相談すると良いと思います。専門とする歯科医師なら、大人とは違う「子どもならでは」の視点を大切にした矯正が可能です。型にはめ込むのではなく、その子のための矯正を行いたいのであればメリットは大きいと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とは小児矯正/11万円~