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深尾 正 院長の独自取材記事

フカオ歯科クリニック

(枚方市/枚方市駅)

最終更新日:2023/12/28

深尾正院長 フカオ歯科クリニック main

枚方市駅より徒歩2分。近隣に住まう人々はもちろん、京阪沿線に住む人にも利便性が高い場所にある「フカオ歯科クリニック」は、日本小児歯科学会小児歯科専門医である深尾正院長が開院。30年以上の長きにわたり、地域に根差しながら、小児から成人まで幅広い患者の診療を行っている。「開業以来たくさんの子どもたちの診療をしてきましたので、最近ではわが子を連れて来てくれる患者さんも多くなりました。こうして縁がつながっていくことが、小児歯科を担当するクリニックの大きな喜びであり、やりがいだと感じています」と、深尾院長は頬を緩める。自身も枚方に生まれ育ったという深尾院長。子どもたちの発育や地域の人々の健康にかける想いや、クリニックの特徴について詳しく話を聞かせてもらった。

(取材日2023年12月7日)

小児ならではの症例に対応する小児歯科専門医

まずは小児歯科を志した理由から聞かせてください。

深尾正院長 フカオ歯科クリニック1

私は枚方市に生まれ、会社を営む父のもとに育ちました。家系的に挑戦することが好きなのか、会社勤めをするというよりも自分で道を切り開く人が多かったため、自分も会社員ではなく自分の力でできる仕事をしたいと思って歯科医師を選びました。小児歯科を選んだのは、もともと子どもが好きだったこともありますが、恩師との出会いがあったからです。私が学んでいた当時の大阪歯科大学には勉強熱心な人が集まっており、先進的な研究に取り組む先生方も多くいらっしゃったので、学ぶために最高の環境だったと思います。中でも稗田豊治先生のことを非常に尊敬していましたので、その背中を追うかたちで小児歯科の道へと進みました。私は手先が器用だったので、仲間内では「補綴を選ぶと思っていた」とも言われましたが「あの時に小児を選んで良かった」と今も思っています。

クリニックの特徴を教えてください。

小児歯科専門医が在籍する歯科医院であるということです。クリニックを開設する時に、小児歯科を標榜することは歯科医師なら誰もができます。しかし、小児歯科専門医は、小児の成長やそれに伴う歯科治療について学び、経験を積まなくては得られない資格です。一般的には珍しい症例や、子どもならではの症例についても経験を重ねていますので、より細かな対応ができます。一般歯科に連れて行ったけれど、よくわからなかったと相談にお見えになる親御さんも多いんですよ。とはいえ小児専門というわけではありませんので、ご両親やご家族皆さんで受診いただけます。院内にはそれぞれに専用のスペースを設け、それぞれ違うチェアーを採用して使い分けています。

スタッフさんもたくさんいらっしゃいますね。

深尾正院長 フカオ歯科クリニック2

私以外にも2人の歯科医師が在籍していますし、歯科衛生士も複数いるようにしています。小児歯科をやるとなれば人手が必要になることもありますので、非常に助かっています。たくさんのスタッフがいてくれることで、親御さんの治療中にはお子さんをお預かりすることもできるようになりましたし、じっくり歯磨き指導を行えるようにもなりました。お母さんの疑問に小児歯科専門医や歯科衛生士が応えるイベントの開催や、個別指導ができるのも皆のおかげ。2018年から保険適用になった、子どもが正しい舌の動きや正しい口周りの筋肉の動きを身につけるための口腔機能訓練にも、より積極的に取り組んでいきたいと考えています。足を運んでくれる子どもたちが健やかに成長するために、皆の力は欠かせません。

子どもが治療を嫌がるのは当たり前。諦めずに継続を

先生が治療に際して、大切にしていることは何ですか?

深尾正院長 フカオ歯科クリニック3

よく言われることですが、「子どもは小さな大人ではない」ということを念頭に置いて診療をしています。例えば治療計画を立てるにしても、子どもの心身の発達に合わせた計画立案が必要です。何歳だからこう、何歳だからこうといったテンプレートではなく、一人ひとりの成長をしっかりと見極め、症状と照らし合わせながら考えるように心がけています。また同時に、保護者の皆さんに正しい知識を得ていただけるよう、必要な情報をしっかりとお伝えすることを大切にしています。歯磨きはもちろん、食事に関することなどアドバイスできることはたくさんあります。小さなうちに身につけておくと良い習慣もたくさんありますから、皆さんとお話しできるような関係性をつくりたいと考えています。

治療や歯磨きを嫌がる子も多いのでは?

ほとんどの子どもは知らない場所は苦手だし、知らない人に口の中を触られるなんて嫌ですよ(笑)。でも、それが普通なんです。だから泣くのは当たり前。時々すごく申し訳なさそうにされる親御さんもいらっしゃいますが、われわれにとっては見慣れた風景ですからそれほど気にする必要はありません。私はこれまで数多くの子どもたちの診療をしてきましたが、いくら泣いていても、そのうち自分一人で座れるようになり、しっかり治療を受けられるようになります。大切なのは大人が諦めないこと。子どもは賢いですから「このくらい泣けばやめてくれるんだ」と学習してしまいます。治療や歯磨きが、その子にとって必要だと思うのなら、最初は嫌がっても続けることが大切ですね。

嫌がられないためのポイントはありますか?

深尾正院長 フカオ歯科クリニック4

できるだけ早くから、来院や歯磨きの習慣を持つことでしょうか。例えば、最初は親の通院について行くだけでもいいかもしれませんね。また、親が歯磨きする姿を見せるのもいいでしょう。緊急性がなければ慌てて治療することもないですし、みんながゆっくり待てますのでリラックスした雰囲気にもなります。周りの大人が笑顔でいられるような環境なら、子どもたちもさほど緊張せずに済みます。逆に緊急性が高い時は、大人が協力して治療できる状態をつくり、手早く処置を済ませるようにしています。緊張した雰囲気の中では子どももなかなか落ち着きませんし、わが子が泣けば親御さんも不安になってしまいます。緊急の場合には多少強引にでも、まず適切な処置をすることが大切です。

地域の子どもたちの口腔機能の発育をサポート

クリニックや保護者の雰囲気も大切になってくるのですね。

深尾正院長 フカオ歯科クリニック5

子どもは大人が思っているよりもずっと、いろいろなことを理解しています。自分の親が感じていること、その場の雰囲気など、うまく説明できなくても必ず感じています。ですから、まずは連れて来てくださった親御さんが、落ち着いていられるような雰囲気をつくれるようにと思っています。ただ、いざという時は別です。「慣れるまで待つ」ことは大切なことですが、待っている間に虫歯が進行したら? 出血が止まらなかったら? それこそ治療に余計に時間がかかりますし、取り返しがつかなくなることも。ですから子どもたちが「歯科医院が怖い」という気持ちを乗り越えられるようにサポートするのも、私たち小児歯科の役目であると思っています。当院の歯科衛生士は子育て経験者ばかり。母親目線でもサポートできますから、安心して任せていただければと思います。

矯正や歯磨き指導にも注力されています。

当院では就寝時にのみ使用する、取り外しができる装置を用いた矯正を行っています。活発な子どもたちにとって、矯正装置は大きなストレスになります。しかし、体の成長を利用できる期間は限られていますから、その機会を逃さず、ストレスを最小限にしようと努めています。小児矯正の経験も多いので、お子さんの歯並びで悩んでいる方はぜひ早めにご相談ください。また、歯磨き指導は、歯ブラシの選び方や歯磨きする時の姿勢からお伝えします。正しく歯磨きできれば子どもの負担も減り、嫌がることもなくなっていきます。家族みんなで良い習慣を身につけるお手伝いをしていきたいです。

最後に、今後の展望やメッセージをお願いします。

深尾正院長 フカオ歯科クリニック6

少子化が進む日本で、小児歯科を専門とする歯科医師の数は減っています。しかし、子どもたちは未来そのもの。一人でも多くの子どもたちが健やかに育つよう、これからも小児歯科専門医としてできることを丁寧にしていきたい。それが、私を育ててくれたこの地に開業した私の強い思いです。お悩みのことがあれば、ぜひ気軽にご相談いただければと思います。また、私はお茶や美術が大好きで、茶席を持たせていただいたり、作品展へ絵を出品したりもしています。院内にはさまざまな作品を飾っていますし、熱帯魚の水槽もあります。お子さんはもちろん、ご来院くださる皆さんが美しいものにふれて、心が温かくなる瞬間を持ち、少しでも当院に親しんでいただければ幸いです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

小児矯正/11万円~

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