面接や、履歴書などの書類を作るとき、日本語を間違って使ってしまうと、恥ずかしいだけでなく相手に不信感を与えてしまう可能性があります。
入職した後をイメージし、「患者さんにも間違った言葉を使ってしまいそう」と思われてしまうことは十分にあり得るためです。
この記事では、間違いやすい日本語をピックアップしました。ちょっとした言い間違い・使い間違いで印象を悪くしないために、ぜひ正しい使い方を覚えておきましょう。
1 面接での赤っ恥!?事例
以下の面接シーンを見てみましょう。
上記のやりとりのように「感動した時」に使うのは、本来の意味でいえば誤用。
せっかく看護師としてやりがいを感じた瞬間のとても良いエピソードを話しているのに、面接官が日本語に厳しい人だった場合は違和感を抱かれてしまうかもしれません。
感動したことを強調する意味で使いたいのであれば「看護師みんなで涙してしまうくらい」などの表現に言い換えると良いでしょう。
2 「鳥肌が立つ」の本来の意味とは?
そもそも鳥肌とは、寒さなどで皮膚が鳥の皮のようにポツポツとなる状態のこと。では、「鳥肌が立つ」という慣用句の本来の意味は何でしょうか?
「急な寒さや恐怖などにより、鳥肌が生じること。総毛立つこと」というのが本来の意味だそう。
元々は寒気で生じた生理現象のみを表す言葉でしたが、恐怖や嫌悪感などの心理状態を表す言い回しも使われるようになったと言われています。
「怪談話を聞いて、鳥肌が立った」
「大嫌いな虫を家の中で発見して、鳥肌が立った」
……といった使い方が正しいといえるでしょう。
3 「感動した時」に使うのは、本当に誤用?
一方で、実は「近年は感動した場面でも用いる」という記載がある辞書も。 さらに言えば、2015年度(平成27年度)に文化庁が行った「国語に関する世論調査」では、40代以下の若い世代は「感動して素晴らしいと思った時」に使うほうが多いという結果となっています。
言葉は時代とともに変化していくものですから、徐々に「感動した時」に使うのも、誤用ではなくなっていくのかもしれません。
とはいえ、誤用だと思う人がいる以上、面接や履歴書などの場面では使うのを避けるのがベターではないでしょうか。
4 面接対策や書類の相談にはエージェントの活用を
面接や書類での日本語間違いをしないためには、第三者目線での面接対策や書類のチェックが有用です。転職エージェント「ドクターズ・ファイル エージェント」ではキャリア・アドバイザーの面接指導を受けることができます。
ぜひご活用ください。(ドクターズ・ファイル編集部)
~面接でのワンシーン~
ドクター「これまで看護師として、最もやりがいを感じた瞬間を教えてください」
応募者「私は患者さまの快復していく姿を見ることが大きなやりがいに感じます。以前担当した患者さまに、事故で大手術をした男の子がいて、精神的に落ち込んでいたので、看護はもちろん、献身的な声掛けも意識しました。その子が後日、部活の試合に出られたと報告をしに来てくれて、鳥肌が立つくらい感動しました」
ドクター「ありがとうございます(すごくいい話なのに、あまり日本語を知らないのかな……)」