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上田 秀朗 院長の独自取材記事

うえだ歯科医院

(北九州市小倉北区/香春口三萩野駅)

最終更新日:2022/11/08

上田秀朗院長 うえだ歯科医院 main

香春口三萩野駅直結という便利な立地にある「うえだ歯科医院」。上田秀朗院長は、かつて歯科治療で苦労した家族への思いから歯科医師を志したという。1987年の開業以来、30年以上にわたって地域に根差した歯科医療を行ってきた。一般歯科をはじめ、インプラント治療、噛み合わせ治療、歯列矯正など幅広い診療に対応。中でも重視するのは基本的な治療の精度。まずは基礎からきちんと立て直さないと治療しても長持ちしないと考えるからだ。「医療人は一生勉強」と語り、自ら勉強会を主催して後進の指導にも熱心に取り組む上田院長。地域住民のみならず遠方から訪れる患者も絶えない同院の特徴や、治療に対する考え方について語ってもらった。

(取材日2021年5月24日)

基本的な治療の精度を究めて長く噛める歯を

最初に、歯科医師になったきっかけをお聞かせください。

上田秀朗院長 うえだ歯科医院1

私が幼い頃から、父が歯のことでとても困っていたんです。おそらく歯周病だったと思います。歯科医院に行っては歯を抜かれていました。今から50年くらい前の話で、当時は治療するというよりは、歯が悪くなったら抜いて入れ歯にするというのが普通でした。父は私が中学2年の時に亡くなってしまったのですが、歯のことで苦労していた姿は忘れられません。子どもですから具体的なことはわからなかったのですが、何かもっとほかの治療方法があるのではないかと思い、歯科医師を志すようになりました。

ご家族への思いが現在につながっているのですね。どのような治療に力を入れているのでしょうか?

基本治療です。歯石取りやクリーニングなどの歯周ケア、虫歯が進行してしまったときに細菌に感染した神経を取り除いていく歯内療法、そして、かぶせ物をする補綴治療。こうした治療やケアの精度をどれだけ高めていくかが重要だと考えています。患者さんにはわかりにくい部分かもしれませんが、基本をしっかりとした上で、歯並びを整える矯正や欠損歯に対するインプラント治療などがあるのです。口の中全体を見ながら、複数の治療方法を組み合わせて根本的な改善をめざし、ご自身の歯で噛める状態を長く維持していくことが私たちの務めです。それには、基本的な治療の精度を高めなければ、結局後で入れたものが砂上の楼閣になってしまうのです。

来られる患者さんの層や主訴はどのような方が多いですか?

上田秀朗院長 うえだ歯科医院2

小児の診療は行っておらず、大人の患者さんの診療を行っています。この辺りの患者さんは、口腔内環境がある程度コントロールされている方が多いですね。開業当初は歯の状態が良くない患者さんが多かったのですが、時代とともに皆さんの意識も変わってきたように思います。当院の治療もメンテナンス中心にシフトしてきました。そして遠方からは、インプラント治療や難しい症例の方が紹介で来られます。私は長年にわたってインプラント治療に携わり、同じ歯科医師への指導も行っておりますが、インプラントはオプションの一つだという考えを持っています。インプラントは、ほかの健康な歯を守りながら欠損した歯を補えるという利点があります。しかし、ブリッジで大丈夫な場合もありますし、ご高齢の患者さんには入れ歯にしておきましょうとご提案することもあります。患者さんにとって何が有益かということを考えながら治療に臨んでいます。

常にアンテナを張って知識と技術の向上に努める

開業されるまでの経緯を教えてください。

上田秀朗院長 うえだ歯科医院3

大学卒業後は福岡市内の歯科医院に勤務し、歯科治療全般について広く経験を積みました。同時に、福岡歯科大学の口腔外科にも通っていました。一般歯科では口腔外科の分野の経験を積むのは難しいからというのと、開業したらインプラント治療も手がけたいと考えていたからです。大学では顎を切って矯正をするなど多数の外科手術を見てきました。そして、1987年に地元の小倉南区で開業しました。母が1人で暮らしていたので、実家の近くで仕事をしたいという思いがあったからです。その後手狭になったので、小倉駅からもほど近い現在の場所に移転しました。

開業して30年以上、地域の歯科医療に貢献されているんですね。

医療は日進月歩ですから常にアンテナを張っておかなければ、患者さんに喜んでいただける治療を提供し続けることはできません。開業する前も開業してからも、講習会やセミナーに参加して新しい技術や知識を吸収してきました。東京にも頻繁に足を運びましたね。知識はただでは得られません。やはりお金を払わないと自分の身につかないし、教える側も適当な教え方になってしまいます。ですから、勉強するための投資は惜しまず行ってきました。それが30年という年月につながっているのかなと思います。質の高い治療を提供するには、スタッフの力も非常に大切です。当院のスタッフは長く勤めているベテランがほとんどです。患者さんファーストは当然ですが、同時にスタッフにとって働きやすいクリニックでもありたいと考えています。

先生ご自身も勉強会を主催しているそうですね。

上田秀朗院長 うえだ歯科医院4

福岡歯科大学の後輩から、もっと知識を身につけたいので教えてほしいと言われたのが始まりです。当初は福岡歯科大学の同窓生がメンバーだったのですが、今は出身大学関係なく50人くらいの歯科医師が参加しています。私が一番大事だと思うのは、医療人としての人格育成です。知識と技術のアップデートを常にしていかなければ、医療人ではないと思っています。それを若い歯科医師たちに伝えるために勉強会を主催しています。また、私の勉強会以外にも、スタディーグループはたくさんあります。メンバーがいろんなスタディーグループで勉強してきて、それを持ち寄れば、効率良くたくさんの学びを得ることができるでしょう。歯科医師一人ひとりが知識を深め技術を高めることが、最終的には患者さんのためにもなるのではないでしょうか。

丁寧な説明で患者とめざすゴールを共有

患者さんに安心して治療を受けていただくために心がけていることは何ですか?

上田秀朗院長 うえだ歯科医院5

幅広い治療に対応できるよう、マイクロスコープや口腔内スキャナーなど、設備は大学病院並みの先進のものをそろえています。診療室はユニット間を広く取り、患者さんが落ち着けるような空間としました。口腔外バキュームも設置して、安心して治療を受けていただけるようにしています。そして、患者さんと接するときは、その方の内面、つまり実は何を望んでいるのか、今どういうことを考えているのかということまで考慮するようにしています。ご自分の意思や気持ちをはっきりとおっしゃる方ばかりではありません。何も言わないけれど嫌な思いをされている方がいるかもしれません。患者さんの思いを丁寧にくみ取り、不安にならないようこれから行う治療についてきちんとお話することを徹底しています。できるだけ早く痛くないようにしてあげたい、早く噛めるようにしてあげたいという思いを常に持って診療しています。

患者さんの意思を尊重した診療をされているのですね。

患者さんそれぞれ求められることが違います。なんでもいいから手っ取り早く治してほしいという方、時間がかかってもいいから全部治療してほしいという方、保険診療だけでやりたいという方、それぞれお考えがあります。患者さんのご希望を踏まえた上で治療計画を立てますから、一人ひとりに合わせたオーダーメイドの治療になりますね。私も若い頃は自分の理想を追求してしまい、「こうじゃないと治らない」くらいのことを言っていましたけれど、今は患者さんとの話し合いの中でめざすゴールを共有していくという考えに変化してきました。年齢とともに丸くなったんでしょうね(笑)。私がイメージしている最終ゴールとは違っていても、患者さんに納得していただける着地点を探ることが大事だと思います。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

上田秀朗院長 うえだ歯科医院6

自分に合った歯科医院を探すには、立地、診察時間帯、歯科医師やスタッフの雰囲気、清潔感など、いろいろな要素があります。ドクターズ・ファイルをはじめとするクリニックの情報をご覧になって、ご自分に合った歯科医院を探していただければと思います。そして、不安に思うことがあれば、他院でセカンドオピニオンを求めるのもいいでしょう。当院では、セカンドオピニオンをお聞きになりたいという方にも対応していますので、お気軽にお越しください。医療人は一生勉強だと思います。皆さんに安心してご来院いただけるよう、これからも知識や技術の向上に全力で取り組んでいきます。

自由診療費用の目安

自由診療とは

・ワイヤー矯正
部分矯正/3万3000円以上、唇側矯正/93万5000円以上99万円
・マウスピース型装置による矯正/110万円程度
・インプラント治療/49万5000円程度

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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