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加茂 公平 院長の独自取材記事

加茂歯科医院

(福岡市博多区/博多駅)

最終更新日:2022/08/02

加茂公平院長 加茂歯科医院 main

博多区博多駅南に位置する「加茂歯科医院」は、筑紫通りと百年橋通りが交わる瑞穂交差点からすぐの場所にある。同院は口腔外科で研鑽を積んだ加茂公平院長が先代の父より2001年に継承。以来、「口腔内のトータルバランスを重視した診療」を展開してきた。患者層は幅広く、一般歯科治療に加え、歯周病、矯正、入れ歯、インプラントなどの歯科口腔外科にも対応。診療では立体的なデータが得られる歯科用CTや肉眼の数十倍に拡大できるマイクロスコープも活用し、一時しのぎではなくその後の人生も健康に過ごせるための治療に取り組んでいると話す。常にベースにあるのは「自分や家族にだったらどのような治療をしたいか」ということ。その想いを胸に日々まい進する加茂院長に、これまでの歩みや診療内容、今後の展望についても語ってもらった。

(取材日2022年1月27日)

口腔外科で全身管理や手技を身につけ2001年に継承

もともとこの辺りはなじみ深い土地だったのですか?

加茂公平院長 加茂歯科医院1

父がこの場所で1970年頃に開院し、その頃からよく来ていたのでなじみ深い土地ですね。地域に密着し、患者さんから愛されていた父の姿を見ていたので、私も子どもの頃から歯科医師になるのが夢でした。当時から地域の方が多く来られていましたので、子どもながらに「人から感謝してもらえる仕事なんだな」というのを感じていました。その思いを小・中・高校とずっと持ち続け、大学は東京歯科大学へ進学しました。大学時代は自分を試したい気持ちが強かったものですから、アルバイトにも励む日々。勉強だけでなく、いろんな社会経験も積めた貴重な時間でした。仕事に取り組む姿勢を学び、それが今の自分を形成している基盤となっていると感じます。

ご卒業後は九州大学の口腔外科へ入局されたそうですね。

ええ、口腔外科は悪性腫瘍の処置や骨折など全身を診ながら行いますので、非常に興味深く、口腔内環境を改善することで、全身の健康にもつなげていくことができる、歯科医師という仕事の素晴らしさを実感しました。このように、私の場合は歯科医師になってからのほうが学ぶ姿勢や意欲が強くなり、今に至るまでずっと勉強の日々です。尊敬する先生方との出会いも、歯科医師としての自分が形成されるポイントでした。そういった点で、口腔外科での経験を積めたのは自分自身とても大きかったですね。大学には一般的な歯科では経験できないような重篤な症状の方がたくさん来られますから、必死に取り組みました。そのように臨床を重ねていく中、全身管理をしながら外科的な手技を身につけられたのは、今の自分の強みになっています。

大学では口腔がんの患者さんも担当されたのですか?

加茂公平院長 加茂歯科医院2

はい。口腔がんに限らず、他のがん患者さんの口腔管理もさせてもらいましたので、その経験を病診連携にも役立てています。全身管理ができると口腔内だけでなく他の領域の疾患に対する気づきにもつながるため、そこも地域の方に寄与できることの一つだと思っています。切開、抜歯の腕もずいぶんと磨きましたので、外科的処置には自信がありますね。2年くらい一緒に診療してきた父がくも膜下出血で倒れてからは、私が一人で診療を。院内の改装を経て、私が正式にここを継承したのが2001年になります。

口腔内のトータルバランスを重視した診療スタイル

最初はこれまでの患者さんを引き継ぐかたちだったのでしょうか。

加茂公平院長 加茂歯科医院3

ええ、そういった状況もあり、父がやってきた仕事にふれるわけですよ。父の丁寧な仕事ぶりとキャリアのなせる業を目の当たりにしました。そんな父の姿に触発され、口腔外科時代の先生を訪ねたり、さらに勉強を重ねました。この辺りは単身赴任などのビジネスパーソンも多く、患者さんはお子さんから高齢者まで満遍なく来院されますので、全世代に対応できるよう腕を磨きました。

どのような症状で来られる方が多いですか?

やはり「歯の痛み」ですね。救急対応で来院される方も多いです。父の代から長く来られている方はメンテナンスでの来院が多く、年を重ねてからの入れ歯やインプラントのご相談も多いです。患者さんにご自身の口腔内について理解していただくために、当院では口腔内の写真や一つ一つの歯を見るためのレントゲンを活用し、口腔内をくまなく精査します。視覚的に説明することで、患者さんの理解度も向上すると考えています。その場しのぎではなく、その後の人生も健康に過ごしていただけるように治療をするというのが私の診療方針です。そのため、重視しているのは口腔内のトータルバランス。歯を長持ちさせるには手入れのしやすさも大事ですので、歯科医院で行うプロフェッショナルケアだけではなく、セルフケアをしやすいお口の環境を整えるのも私の重要な仕事です。

噛み合わせも重視されているとお聞きしました。

加茂公平院長 加茂歯科医院4

正しい噛み合わせでないと他の歯に負担をかけたり、不定愁訴や不調を引き起こすきっかけとなることも少なくありません。しかし、そこに気づかずつらい日々を過ごされている方が実は多くいらっしゃるんですね。そういったこともトータルバランスを重視している理由です。いくら詰め物やかぶせ物をしても、それが正しく機能しなければ患者さんの健康にはつながっていきません。そのため当院の2階に歯科技工所を併設しています。常勤の歯科技工士がいますので、微妙な調節など直接やりとりできるのは患者さんと歯科医師、お互いにとって大きなメリット。患者さん一人ひとりに合わせて柔軟に対応しています。また、当院では私に加え、矯正専門の歯科医師が小児から大人まで対応しており、方法も小児を対象としたものから従来のワイヤー式や透明のマウスピース型装置を用いたものまで、患者さんに適している矯正法をカスタマイズし、ご提案しています。

患者には自分の家族だと思って接することを心がける

マイクロスコープや歯科用CTを積極的に使用されている理由も教えてください。

加茂公平院長 加茂歯科医院5

より正確な診断をめざせるというのが大きいですね。マイクロスコープを用いることにより、細かい手術・歯の根っこや神経が入っている管もはっきり見ることができますから治療の精度も格段に上がると感じています。当院では虫歯だけでなく、歯周病治療、型採り、インプラントなど歯科治療のあらゆる分野で欠かせないツールの一つですし、それは歯科用CTも同様。残っている歯を3次元的に構築し、骨の状態などを詳細かつ高精度に診断していけますので積極的に活用しています。ただそのように素晴らしいツールがあっても訓練しなければ使いこなせません。毎週のように勉強会にも参加しています。それも患者さんの人生をより豊かなものにしたいという想いがあるからこそ。世の中に器用な人はたくさんいますが、どんな仕事であっても、そこに努力する気持ちが伴わなければ本当の技術や知識は得られませんから。とにかく必死ですね。

そんな強い想いを胸にまい進される日々ですが、プライベートはどのように過ごされていますか?

勉強会に参加することが多いのですが、たまの休日には魚釣りに行っています。いつも室内で細かい仕事をしているので、休みの日は海でリフレッシュすることが多いですね。船に乗って魚を釣り、その魚を自分でさばき、家族で食べるんです。実は居酒屋でのアルバイト経験があり、魚の活け造りも担当していたんです。何事も経験しておくべきだなと。また、これは休みの日ではないのですが、働きやすい環境づくりの一環として毎月スタッフ1人がカレーを作って皆に振る舞う「カレーの日」というのがあるんですよ(笑)。そして、年に1回「カレー大賞」を決めるという。イベントがあると仕事に来るのも楽しくなりますし、それが患者さんへの対応にも反映されるんですよね。皆が楽しく働ける環境をつくるのも私の大事な役目だと思っています。

では、最後に今後の展望についてお聞かせください。

加茂公平院長 加茂歯科医院6

まさに今、クリニックの改革を行っている最中で、2022年4月から新たにスタッフを増員し、総勢約15人のシフト体制で始動します。スタッフの環境をより充実させ、さらに各スタッフのスキル向上をめざし教育体制もこれまで以上にしっかり整えています。常に最新の治療法を勉強し、より多くの患者さんが利用しやすい環境を構築したいと思います。対応できる幅が広がることにより、より良質な医療を患者さんに提供することができると考えています。その中で、今までもこれからも「患者さんには自分の家族と思って接する」という私とスタッフの軸にあるものは変わりません。不安に感じることやお悩みなどあれば、遠慮なくご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/33万円~
ワイヤー矯正(部分)/7万7000円~
ワイヤー矯正(全顎)/77万円~
マウスピース型装置を用いた矯正/55万円~
審美歯科(セラミックインレー)/3万8500円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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