精度向上と期間の短縮化
デジタルシステムを活用した矯正治療
おぎの矯正歯科
(亀岡市/亀岡駅)
最終更新日:2024/04/22
- 自由診療
美しい口元に憧れはあるけれど、治療期間が長期にわたることから「続けられるだろうか?」という不安を持つ人が多い歯列矯正。しかし「おぎの矯正歯科医院」が行っているデジタルシステムを駆使した矯正では、ケースによって最短6ヵ月で矯正装置を外すことも可能だという。また、歯科用CTの画像や口腔内スキャンの画像を合成し、歯を支える骨の状態も含めた精密な治療計画を立てることで、従来難しいとされていた歯周病患者の矯正が行えることもあるそうだ。今回は、豊富な経験にデジタルテクノロジーを組み合わせることで、より良い矯正をめざす荻野茂院長に話を聞かせてもらった。
(取材日2020年7月17日)
目次
デジタルシステムを活用し、治療計画を最適化。見えない部分を可視化することで、安全性の向上を図る
- Qデジタルシステムを活用した矯正について教えてください。
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A
口腔内スキャナーと歯科用CTで撮影した画像データを使用し、患者さまのお口の中を3D化して、矯正治療のシミュレーションや矯正装置の設計に役立てるものです。コンピューターに取り込んだデータを動かして、歯が動いていく様子を目で見て確認しながら理想的な治療計画を立てることができ、ロボットにデータを送ることで、治療計画と進行具合に合わせた適切なワイヤーを作製することが可能です。当院では早い時期から本システムを導入したのですが、さまざまなメリットがあることを実感しています。
- Qシステムのメリットについて教えてください。
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A
デジタルですので精度が高く、治療の質と安全性の確保を図りながら短期間で治療を終えることが可能です。実は矯正で歯を動かすことはそう難しいことではありません。しかし、噛み合わせをつくり、調整していく工程には歯科医師の経験が必要で、細かな調整を繰り返すことが必須です。しかし、このシステムでは事前に綿密な治療計画を立てられるため、余計な調整を繰り返す必要がありません。また、歯を支える骨の状態も可視化でき、目に見えない部分にも配慮できることもメリットの一つ。私は、審美面はもちろん、歯を長持ちさせる機能と構造を作ることをめざして矯正を行っていますので、このシステムを今後も活用していきたいと考えています。
- Qこのシステムは、どのような人にお勧めですか?
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A
年齢制限などはありませんが、従来の方式に比べると矯正期間が短くなるケースが多いので、長期間の通院が不安な方には特にお勧めです。ワイヤーが気なる方の場合は、歯の裏側にワイヤーをつける矯正法もありますのでご安心ください。うまく組み合わせれば、お仕事や学業などへの影響も最小限で済むでしょう。また当院では、装置による矯正だけでは難しい患者さまや、歯周病など支える骨の部分に問題がある患者さまの矯正にもこのシステムを活用しています。歯周病の場合、矯正は長らく禁忌とされてきましたが、このシステムを駆使することで歯周病の方の治療にも積極的に取り組んでいます。
- Q矯正治療中に注意すべきことはありますか?
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A
食事には特に制限はなく、日常で大きく変えなくてはいけないことはありません。しかし、矯正装置を装着してる間はブラッシングがしづらくなりますので、いつもより丁寧な歯磨きをお願いしています。当院では矯正治療を始める時に、歯科衛生士によるブラッシング指導をしていますので、「うまくできるか自信がない」という方もご安心ください。また、実は歯並びが悪くなる原因には、日常のちょっとした癖が影響している場合も少なくありません。舌や口の周りの筋肉のトレーニングをしたり、ちょっとした癖を改善することが矯正後にも良い影響を及ぼしますので、ぜひ日常にトレーニングを取り入れてほしいと思います。
- Q矯正治療はアフターフォローが重要だとか。
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A
せっかく歯列が整ったのに、そのまま放置してしまうと、歯は元の場所に戻ろうとして動いてしまいます。そのため、矯正装置を外したら、しばらくは「保定」といって「歯を動かさないため」に通院していただき、状態を見ながら通院間隔を開けていきます。面倒と思う気持ちはよくわかりますが、上手に保定装置を使用して美しい歯並びを維持してくださいね。また、同時に虫歯や歯周病にならないようにすることも大切です。お口の中をより健康に保ち、美しい歯を1日でも長く維持して、笑顔輝く人生を送っていただくことが私たちの願いです。
自由診療費用の目安
自由診療とは歯列矯正/(ワイヤー矯正)76万3000円~80万4000円
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。