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超音波検査や肛門鏡検査を併用
緊急にも対応できる内視鏡検査

貴島消化器内科クリニック

(鹿児島市/鹿児島中央駅)

最終更新日:2023/11/06

貴島消化器内科クリニック 超音波検査や肛門鏡検査を併用 緊急にも対応できる内視鏡検査 貴島消化器内科クリニック 超音波検査や肛門鏡検査を併用 緊急にも対応できる内視鏡検査
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胃がんや大腸がんなど消化器系の疾患は、内視鏡検査で早期発見し治療へと結びつけることが重要だ。便潜血検査で問題が見つかるなど、明らかに検査を必要とするケース以外にも、腹痛や便秘、下痢などの症状の中に、胃がんの発生原因といわれる慢性炎やヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)による萎縮性胃炎、胃潰瘍、機能性ディスペプシア、大腸がんの前病変である大腸ポリープや、大腸憩室炎などが隠れていることも。気になる症状がある場合、少しでも早く受けたいのが内視鏡検査だ。「貴島消化器内科クリニック」の貴島理子院長は、豊富な検査経験を持ち、受診しやすい内視鏡検査に取り組むドクターの一人。そんな貴島院長に、同院で行っている超音波検査や肛門鏡を併用する、緊急時にも対応できる内視鏡検査について話を聞いた。

(取材日2023年7月19日)

超音波検査や肛門鏡検査を併用し、身体的負担が少なく緊急時にも対応できる内視鏡検査

Q内視鏡検査とは、どのような検査なのですか?
A
貴島消化器内科クリニック 貴島院長は日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医

▲貴島院長は日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医

内視鏡検査は、先端に小型カメラを内蔵した1センチ前後の細長い菅を口あるいは肛門から挿入し、食道、胃、十二指腸や大腸を観察する検査です。がんや炎症、潰瘍やポリープなど粘膜の異常を観察し、異常があった場合は組織の一部を採取し、病理検査で詳しく検査することができます。当院の上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)は、絶食で受診していただければ予約なしで受けることができます。症状がある時に検査を受けることができるので、患者さんの安心につながると思います。また、胃がんのリスクであるピロリ菌の検査もすることができます。

Q下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)についても教えてください。
A
貴島消化器内科クリニック 検査前の準備を行う1人掛けのソファ

▲検査前の準備を行う1人掛けのソファ

大腸カメラは、検査前に下剤を飲むなどの前処置があるため予約制になります。ただ、出血や気になる症状がある場合は肛門鏡検査を行い、早急に検査が必要と判断すれば、浣腸後に内視鏡で観察することもできます。当院では看護師の観察のもとに下剤を飲んでいただきますが、自宅でゆっくり下剤を飲んでいただいてから来院することもできます。また、お忙しい患者さんには朝一番で検査をするモーニング大腸検査や胃と大腸の同日検査も可能です。患者さんのご希望に合わせて検査を計画していきますので気軽にご相談ください。検査中に見つかったポリープは大腸がんに進行するものもあるため、当日切除する日帰り手術を実施しております。

Q内視鏡検査を受けるべき年齢やタイミングは?
A
貴島消化器内科クリニック 受診しやすい内視鏡検査に取り組んでいる

▲受診しやすい内視鏡検査に取り組んでいる

基本的にはどの年代でも気になる症状があれば受診していただき、内視鏡検査の必要性を見極めます。ただし、胃がんも大腸がんも40~50代から罹患率が増加し始めるので、40歳以降は一度検査を受けたほうがいいと思います。胃がんや大腸がんは、早期では症状がほぼないということも知っておいてほしいですね。40歳を過ぎると大腸がん検診で便潜血検査を受けられますが、できればその先の内視鏡検査をお勧めします。また、下血の症状は進行した大腸がんや直腸がん、虚血性大腸炎などの可能性がありますが、痔だと思っていたり、便秘や下痢が続く場合は大腸がんが進行していることもあるので、腹部の症状があれば相談していただきたいですね。

Qこちらでは超音波検査を併用されることもあるそうですね。
A
貴島消化器内科クリニック 重篤な疾患の早期発見をめざし、超音波画像診断装置を活用

▲重篤な疾患の早期発見をめざし、超音波画像診断装置を活用

超音波検査は、主に肝臓、胆嚢、脾臓、腎臓などおなかの中の臓器に異常がないかを見る検査です。簡便にできて痛みや被ばくの心配がない検査ですので、患者さんの症状に合わせて行います。腹痛にはさまざまな原因がありますが、消化器系以外の疾患である腎結石や腹部大動脈瘤、婦人科系の腫瘍などが見つかることもあります。また、超音波は胃や腸などガスや空気を含む臓器は評価できないという弱点がありますが、進行した腫瘍や、虫垂炎、憩室炎、虚血性結腸炎といった腸炎などは、超音波検査でも描出することができるので診断の精度を上げることにつながる有用な検査といえます。

Q内視鏡検査を行う上で重視されていることは何でしょう?
A
貴島消化器内科クリニック 患者の気持ちに寄り添うことをモットーに診療を行う​

▲患者の気持ちに寄り添うことをモットーに診療を行う​

とにかく検査がつらいものにならないよう配慮しています。初めての検査でつらい思いをすると、その後の定期検査につながりません。胃がん、大腸がんなどで命を落とさないためには、定期的に検査し早期発見・早期治療につなげることが重要なので、そこは一番慎重になるところです。鎮静剤や鎮痛剤の使用だけでなく、手技的な部分でも工夫します。胃カメラなら喉に当たらないように挿入する、胃に過剰な空気を入れないようにする。大腸カメラなら無送気軸保持短縮法で先進部を見極めつつ、場合によっては用手圧迫や体位変換も加えながら丁寧に挿入していきます。「ここの検査は楽だった」と思っていただけるとうれしいですね。

ドクターからのメッセージ

貴島 理子院長

私自身、昨年乳がんが見つかり手術を受けました。毎年、乳がん検査を受けていたため早期に見つかったことは幸いでしたね。胃がん、大腸がんは他の部位のがんと異なり、早期に見つければ侵襲の少ない内視鏡治療ができます。入院期間が短く痛みも少ないなどメリットは大きいですから、胃カメラは1年に1回、大腸カメラは2~3年に1回の定期的な検査をお勧めします。当院は検査を担当する医師をはじめスタッフは全員女性ですので、女性が内視鏡検査を受ける際の心理的ハードルも低いのではないでしょうか。これまで積み重ねてきた数多くの検査経験を生かし、負担の少ない内視鏡検査を提供していきたいと思います。

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