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宍田 克己 院長の独自取材記事

ししだ眼科クリニック

(明石市/西明石駅)

最終更新日:2024/02/09

宍田克己院長 ししだ眼科クリニック main

JR神戸線の西明石駅から徒歩12分、9台の専用駐車場を備え、車でも通いやすい場所にある「ししだ眼科クリニック」。同院の院長を務めるのは、大学病院や総合病院、アメリカのミシガン大学などで経験を積んだ宍田克己先生だ。日本眼科学会眼科専門医でもある宍田院長がめざすのは、敷居の低い、気軽に相談ができるクリニック。地域の人々の役に立ちたいという思いから、一人ひとりの希望を適切に把握し、納得のいく治療を心がけて日々診療にあたっている。特に白内障の手術では複数の機械を用いて検査を行い、より正確で安全第一の治療を心がけているという。そんな宍田院長に、診療方針や治療の内容、眼科医としての思いなどについて話を聞いた。

(取材日2023年12月6日)

患者とともに納得できる治療方針を一緒に考える

医師を志した理由、開業したきっかけについて、教えてください。

宍田克己院長 ししだ眼科クリニック1

私の叔母が元々大阪で眼科医をしており、子どもの頃から身近で仕事の様子を目にしていました。いつも丁寧に、患者さんが納得できるように説明している姿を見て、自分も人の役に立つ仕事をしたいなと思ったのがこの道に進んだきっかけです。開業した一番の理由は、自分が理想とする医療を100%やってみたいと思ったことです。医師になってからは、大学病院や基幹病院でたくさんの症例を経験し、またアメリカへの留学もさせていただきました。特に白内障や屈折矯正に関しては詳しく勉強できたと感じています。いろいろと要望を聞いていただける働きやすい環境だったのですが、自分自身でやってみようという思いから当院の開業に至りました。

クリニックとしての診療方針、理念について教えてください。

当院のホームページにも記載しているのですが、「地域の皆さまから信頼され、診療を通じ社会貢献できる」、「職員の医療技術の向上と専門知識の習得に努める」、「親切かつ丁寧な接遇と最善の治療を提供する」という3つを実現するクリニックをめざしています。地域の皆さまとの関係を最初に掲げていますが、やはり地域に根差した眼科クリニックとして気楽に相談できる場所でありたいですね。その実現のために、患者さんがどのような希望を持っているか、どんなことを目的に来院されているかを考えながら診療をしています。単に薬が欲しい人、疾患を治したい人、話を聞いてほしい人、お一人お一人いろいろな考えを持っています。それぞれの患者さんのご要望を適切にくみ取って、納得いただける治療方法を提案できるよう常に心がけていきたいですね。

スタッフさんについてもお伺いさせてください。スタッフの方は何人くらいいらっしゃるのでしょうか?

宍田克己院長 ししだ眼科クリニック2

クリニックには私の他に非常勤医師が3人、医師以外のスタッフは約20人います。そのため月曜日の午後以外は複数の医師で診察する二診制にすることが可能になり、少しでも患者さんの待ち時間を短縮できるようにスタッフ一同日々の診療に尽力しています。スタッフのうち半数は看護師や眼科検査のスペシャリストである視能訓練士という国家資格保持者で、専門知識が豊富なスタッフがそれぞれの得意分野で力を発揮しています。ありがたいことに、かなり多くの患者さんに来ていただけるようになり、最近なかなか予約が取れなくなってしまったんです。昨年スタッフの人数を大幅に増員してスムーズな対応ができるようにし、私の診察も曜日によって予約の方のみとすることで予約枠を少しずつ増やしており、なるべくご希望の日時に受診していただけるよう工夫をしています。

一般外来から手術まで

クリニックでは主にどのような方が来院されていますか。

宍田克己院長 ししだ眼科クリニック3

年齢層は赤ちゃんから90代の方まで世代に関係なく地域の皆さまに来院いただいています。ありがたいことに淡路島や他府県など遠方から定期的にお越しいただいている方もいらっしゃいますね。目の病気としては町の開業医なので、コンタクトレンズや眼鏡処方はもちろん、目の疾患と結膜炎やものもらいなど日常的な疾患、手術やレーザー治療が必要な方もいらっしゃいます。当院では白内障手術、緑内障手術、外眼部手術、大学病院の網膜を専門とする医師による硝子体手術を日帰りで行っています。その中でも白内障の手術には特に力を入れていて、近隣のクリニックから紹介されて来院されたり直接遠方からいらっしゃって手術を希望される患者さんも多いですね。ほとんどの眼科の手術は日帰りで対応可能ですが、諸事情で入院が必要な方は入院設備のある近隣の基幹病院や大学病院を紹介しています。

白内障手術について力を入れているということですが、治療の特徴などがありましたら教えていただけますか。

手術に関しては、基幹病院や大学病院で使用されている医療機器を用いて、検査や手術手技一つ一つにこだわった治療を行えるよう尽力しています。特に白内障の手術では、患者さんにとってメリットのあるシステムや、より安全性に配慮して手術を行えるシステムがあれば積極的に導入しています。眼内レンズは通常単焦点レンズを選択しますが、目の状態によって乱視矯正を行ったほうが良い場合には乱視矯正が望める眼内レンズを選択します。患者さんのニーズにもよりますが適応があれば多焦点眼内レンズをお勧めし、眼鏡をかける頻度を大幅に減らすことができるようめざします。患者さんにとってベストと思える結果をめざし、手術での合併症や予期せぬトラブルを防ぐために、精度の向上と安全第一の手術を目標にしています。

治療しても視力が良くならない場合どうしたら良いのでしょうか?

宍田克己院長 ししだ眼科クリニック4

眼科の治療方法はどんどん新しい検査・治療方法が出てくる一方で、残念ながら未だ治療方法が見つかっていない目の疾患もたくさんあります。当院では、そうした目の病気などで見えなくなってきている方たちに対して、日常生活での支障を軽減できるようサポートする「ロービジョンケア」も行っています。治療方法がないのに視力が下がっていくと不安でうつ病になったり年単位で引きこもったりする方もいます。眼科医として現状をお話しし、今はどういったことができるのか、何がしたいのかを伺い、それに対するサポートを行います。例えば特殊な眼鏡や拡大鏡などの補助具の処方を行ったり、同じ悩みを持つ方たちを支える団体をご紹介することで、視力低下に対する不安を少しでも緩和できるようサポートすることでお役に立てればと考えています。

地域、人の役に立つ医療を志す

先生のお人柄についてもお伺いさせてください。何か趣味などはありますか?

宍田克己院長 ししだ眼科クリニック5

日本のお城や仏閣など歴史的建造物や古戦場を見ることが好きですね。建造物の構造や、歴史・文化などの背景を学ぶことで先人達がどうしてこの構造にしたのか、どのように考え、何を望んで行動したのかを推測も含め自分で現地を見て経験し、知ることが楽しいです。歴史の解釈は時間とともに新しい発見で変化していくこともよくあり、その変化を見るのも興味深いですね。なかなか現地に行くことはできませんが、行ってみたい場所はたくさんあります。

クリニックとしての展望、今後やっていきたい治療などがありましたら教えてください。

できることを丁寧に着実に行いつつ、地域の皆さまのご要望があれば、可能なものは取り組んでいきたいと思っています。最近ではIPLという特殊な光を当てるドライアイ治療を導入しました。ドライアイ治療は点眼治療が一般的ですが、点眼が難しい方や見込まれる効果が不十分な方にはIPLが有用な場合があります。自費診療ではありますが、皮膚科や美容皮膚科で使用されていた医療機器がドライアイ治療においても認可されました。今後は近視治療である有水晶体眼内レンズの導入を予定しています。

最後に、地元の方、患者さんに向けたメッセージをお願いいたします。

宍田克己院長 ししだ眼科クリニック6

私がこの仕事をしていて良かったなと感じるのは、患者さんと喜びを共有することができた時です。白内障の患者さんが、手術をして見えるようになり喜んでくだされば、自分自身もうれしいです。自分を信頼して来てくださる方、世代をまたいで、おじいちゃんおばあちゃんからお子さんまでご家族皆さまで来てくださる方、何年もずっと通い続けてくださっている方、そうした皆さまにより良い治療をご提供し、地域のお役に立てればと思い仕事を続けています。日本眼科医会は40歳を超えたら年一回は眼科での定期検査を推奨していますし、何か気になることがあれば、遠慮なくお立ち寄りいただけるとうれしいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

IPLを用いたドライアイ治療/1万円~

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