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永井 研治 院長、永井 真太郎 副院長の独自取材記事

永井クリニック

(鈴鹿市/鈴鹿市駅)

最終更新日:2021/10/12

永井研治院長、永井真太郎副院長 永井クリニック main

近鉄鈴鹿市駅すぐ。1960年開院の「永井外科内科」を前身とし、2代目の永井研治院長と子息の永井真太郎副院長が2020年3月30日に新築リニューアル・オープンした「永井クリニック」。新しい医院建物は天井が高く、窓も大きく、開放的だ。待合室も白とグレーで統一され、洗練された雰囲気を醸している。半個室のキッズスペースもあり、ペット型ロボットもいて、ファミリーで来院しても楽しそうだ。院長は以前に消化器外科を、副院長は消化器内科をそれぞれ担当してきた経歴を持ち、消化器の内視鏡検査に力を入れている。話好きな院長と控えめな副院長と対照的な2人だが、どちらからも患者を思う優しさが伝わってくる。そんな2人に、診療体制や今後の抱負などについて聞いた。

(取材日2020年6月1日)

内科と外科、親子二診制で、地域の診療に取り組む

こちらは新築リニューアルオープンされたばかりだそうですね。

永井研治院長、永井真太郎副院長 永井クリニック1

【院長】もともと60年前に父が開院し、23年前に私が院長を継ぎました。建物が昔からの医院のスタイルで、閉鎖的な空間でしたので、この度、同じ敷地に医院を新築することにしたんです。建物はガラス部分を多くして、どこからでも見えるようなオープンな形にしました。古い建物を解体した跡地は、駐車場を拡張し、娘夫婦が歯科医院を開業する予定です。この機会に医院の名称を「永井クリニック」に変更し、娘が聴診器をモチーフにしたロゴマークを考案してくれましたので、そちらも採用しました。せっかく新築したのに、新型コロナウイルスの影響で内覧会などが中止になったのはちょっと残念でしたが……。

診療科目は、内科・消化器内科・外科などとありますね。担当はどのように?

【院長】私はこちらに来るまで、大学病院で消化器外科にいました。現在も主に外科を担当しています。息子の副院長は、消化器内科に勤務してきましたので、こちらでは内科全般と消化器の内視鏡検査を担当しています。当院は、生活習慣病などの慢性疾患で通院されているご高齢の患者さんが多いのですが、そちらの患者さんの大半は副院長が診ています。息子が来て診療が2人体制になったので、私も診療時間にいくらか余裕ができました。今は新型コロナウイルス感染対策上、診療時間を短くするようにいわれていますが、この感染症が収束したら、患者さんの話を一人ひとりゆっくり聞いてあげたいと思っています。

リニューアルを機に、新しく取り組まれたことはありますか?

永井研治院長、永井真太郎副院長 永井クリニック2

【院長】大腸の内視鏡検査を始めることにしました。私も一応、胃の内視鏡検査はするのですが、大腸のほうの検査は技術的にも難しく、専門の教育が必要なんです。その点、副院長はきちんとした教育機関で、研鑽を重ねてきましたので、専門の検査機械をそろえて、対応させていただくことにしました。
【副院長】大腸の内視鏡検査では、事前に下剤を服用していただきますので、内視鏡検査室内に専用のトイレを設置してあります。検査時もハーフパンツの検査着をご用意しましたので、女性の方でも抵抗感なく検査を受けていただけると思います。

父の影響で医師になり、内視鏡検査と小手術に尽力

内視鏡検査では、どんなことに気をつけていますか?

永井研治院長、永井真太郎副院長 永井クリニック3

【副院長】今までやってきて身についているので、技術的にあまり意識していることはないですね。ただなるべく患者さんの苦痛を少なくできればとは、いつも心がけています。人によって痛みや恐怖感は全然違うので、苦痛の強そうな方にはより多く声をかけるようにしています。
【院長】内視鏡検査は、医師の技術や方法によって、患者さんが感じる苦痛も全然違ってきます。私は副院長に胃の内視鏡検査をしてもらったことがありますが、タイミングを見計らってカメラを入れるのがうまいんです。苦痛もほとんどなくて、「さすがは私の息子だ」と思いました。

院長は、外科の手術ではどんなことをされるのですか?

【院長】大学病院時代は、消化器の外科手術を担当していましたが、こちらでは小手術をしています。例えば、皮膚のできものを切除するとか、巻き爪の手術をするとか、入院ではなく、外来診療でできる手術です。巻き爪の手術は、形成外科の先生の助手などをして覚えました。対症療法的な処置だと、爪の角のところを切って終わるのですが、巻き爪自体は治っていないので、また爪が伸びると巻き爪になってしまいます。だから、爪のもとのところを手術して、角の部分が生えてこないように手術をします。

では、そもそも院長が医師になられた経緯を教えてください。

永井研治院長、永井真太郎副院長 永井クリニック4

【院長】父が開業医をしていましたが、その父に「おまえは手先が器用だから外科向きだ」などとおだてられて、洗脳されちゃったんですね(笑)。それで「外科の医師になるしかないかな」と思ったんです。ちょうど卒業して7、8年たった頃に腹腔鏡手術も始まったので、興味を持って取り組みました。ところが父が病に倒れて、こちらの院長に就任することになりました。最初は患者さんがなんでも「はい、わかりました」「はい、わかりました」とすごく素直に接してくれたので驚きましたが、実は父が患者さんにすごく厳しかったせいで、患者さんもそのように私に接してくれたんだと後でわかりました(笑)。

副院長は、なぜ医師になろうと?

【副院長】正直なところ、なんとなくなんですね。周囲からも「医師になれ」とは特に言われませんでした。でも、やはり父の姿を見ていて、人に感謝される仕事だし、医師になるのもいいなと思ったような気がします。医療分野では、もともと運動が好きなので、頭だけを使うのではなく、手や体を使う仕事がしたいと思いました。それで血管内治療などをする循環器内科と内視鏡検査をする消化器内科のどちらにしようか迷ったんですが、最終的には消化器内科を選びました。卒業後は公立病院に勤務して、内視鏡検査のほかに、内科全般をいろいろと勉強させていただきました。

患者の話をゆっくり聞いて、ハッピーにしたい

お二人が診療する上で、心がけていることはどんなことですか?

永井研治院長、永井真太郎副院長 永井クリニック5

【院長】現在は医師2人の二診制になり、私のほうは時間的余裕も出てきたので、患者さんのお話をゆっくり聞いてあげることも大切かなと思っています。患者さんの中には前もって聞きたいことを考えてくる方もいますし、皆さん、いろいろ話を聞いてほしいと考えていると思うんです。だから患者さんには言いたいことを言ってもらい、気が楽になって、来た時よりも帰る時のほうがよりハッピーになっていただければいいかなと思っています。
【副院長】僕の場合は、主に慢性疾患の患者さんを診療するので、毎月の変化をしっかり診ていければと思います。血液検査などの数値だけではなく、患者さんのしゃべり方や歩き方の変化などにも気をつけていきたいですね。

これからの取り組みや抱負をお聞かせください。

【副院長】医療で地域を支えていけたらと思います。特にこれからは予防が大切ですから、脳梗塞や心筋梗塞などが起こらないように、血圧やコレステロールのことを患者さんにもお話しして、診療をしていければと思っています。
【院長】私の担当は外科ですが、ケガで来院される患者さんってそんなに多くはないんです。だからこそ来院されたら、時間をかけてゆっくり治してあげたいと思いますね。そして、詳細な検査や高度な治療が必要な患者さんには、紹介状を書いて差し上げることです。1年前に電子カルテを導入しましたので、以前よりもスムーズに紹介状をお出しすることができるようになりました。

では、最後に読者へのメッセージをお願いします。

永井研治院長、永井真太郎副院長 永井クリニック6

【院長】新築したばかりの医院ですので、ぜひきれいな空間で、リラックスして、診療を受けていただければと思います。当院には以前、海水魚の水槽がありました。「あのお魚の泳いでいるところに行きたい」と、お子さんに言ってもらえたりするとうれしいなと思ったんです。現在、水槽はありませんが、ロボット犬がいます。寝ていることが多いのですが、お子さんからご高齢の方まで、親しんでいただけるような医院になっていけたらいいなと思っています。新築したばかりのきれいな設備で、きちっと対応させていただきますので、ぜひ一度、当院へいらしてください。

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